ボナンザブラザーズで遊んでみた(レビュー59) | バーチャルコンソールクエスト

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不定期でお送りしておりますバーチャルコンソールレビュー。
59回目の今回は、メガドライブのボナンザブラザーズをお送りします。
それでは


ボナンザブラザーズは、セガが1990年にアーケードで発売したアクションゲームで
翌91年にメガドライブへ移植されました。


アクションゲームといってもいろいろありますが
本作は建物内に潜入し3分以内にすべてのお宝を頂くという
泥棒アクションゲームとなっております。
まず目を引くのは画面かな。
本作はサイドビューで二人同時プレイを実現してるのですが
デフォルトで画面上下二分割してまして
一人プレイの場合は上画面のみでプレイするという思い切ったレイアウトです。
手前と奥の2ライン仕様で十字キーの上下で奥に行ったり手前に出たり。
あとは左右で普通に移動して、ジャンプボタンで家具等を飛び越え
麻酔銃で警備員をしばし麻痺させたりしながらお宝頂いちゃうシステムであります。

今でも画面分割しての同時プレイはありますが
本作は最初から分割してて、同時プレイしてると上下にキャラが出てることもあるという
なかなか摩訶不思議な構成。
サイドビューで同時プレイなら分割しなくても、と思わなくもないですが
そこはそれ、分割するには訳があります。
画面分割する事によって、それぞれ別行動が可能。
画面中央ラインにはスコアと共に建物の見取り図が配してありまして
これを睨みつつ、片方が囮になって引き付けてるうちにもう一人がお宝回収。
なんてこともできますんでなかなかよく出来システムであります。


さてさて、今回はさくっと久々に遊んでみた感想へいきましょうか。
残念ながら一人プレイではありますが、久々に遊んでみた感想。

こそこそ隠れるのは楽しい。
ボナンザブラザーズは敵の警備員の目を盗んで建物を走り抜ける緊張感に溢れております。
子供の頃よく遊んだ、鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんが転んだ等
よく知ってる場面が次々繰り広げられます。
やっぱ画面半分にぶった切ったのはすごいな。
その横長の画面が1フロアではなく上下階一部が見えてるのがポイント。
足の動き、頭の動きで先の予想も立てられるんですよね。
さあどう隠れる?
どう誘導して回収しようか?
考えるだけで楽しくなってくるのですが、あんまり考えてると
制限時間が少なくなってきますので、どっかのタイミングで決断し行動。
この瞬間も堪らない。
思えば、あの手この手で敵から逃げ切るゲームというのはかなり古くからあるジャンルですよね。
そして、メタルギアソリッド等未だに人気のあるシチュエーションでもありそうですね。
どうしてこそこそ隠れるのは楽しいんでしょうね。
そしてどうして逃げるのは楽しいんだろうw

ボナンザブラザーズは、アクションゲームとしては比較的易しい部類だと思います。
そういえばこれ、有野課長も挑戦してけっこうあっさりクリアしてましたよね。
ですが、簡単だからつまらない、ということはなく
簡単ながらなんともいえない楽しさが詰まった作品です。
これは、本作の持つ追いかけっこの楽しさもさることながら
キャラクターの魅力が大きい。
これ奥行きはあれど2Dのゲームなんですが
キャラクターデザインは3Dでなされています。
しかもかなり簡素な3D、CG技術を学んだりすると基礎の基礎で習うであろう
円柱や半円等を組み合わせたアイコンのようなキャラクターばかり。
ステージも直角で構成された建築模型のような簡素さ。
なんですけれども、これが実にいい味出してるんですよね。
プレイヤーキャラがグラサンかけたノッポとチビのコンビ、ということで
多分ブルースブラザ-ズをモチーフにしたと思われるのですが
簡素なCGでよく雰囲気出してるなあと思います。
警官や犬、用心棒なども実にそれっぽい風貌でいい動きしますし
敵から逃げつつアイテム回収するという、ある意味使い古されたシステムを
キャラの魅力で上手に料理してます。
ジョイメカファイトの回でも触れましたが
簡単なキャラでも動き次第でプレイヤーを喜ばせることができる好例のひとつですね。
そうそう、ノッポとチビといえばマリオ&ルイージもそうですな。
ただの2Pカラーだったルイージがキャラとしてたったのはどの辺かな?
そしてこちらの凸凹兄弟もブルースブラザーズの香りが少ししますね。
昭和のゲーム制作者のみなさんはブルースブラザーズファン説というのもあるかもwww

オリジナルであるアーケード版と比べると警官の種類やステージ数が少なかったりと
トーンダウンしてる部分はありますが
作品が持つ雰囲気はかなり忠実に再現された素晴らしい移植作だと思います。
難敵を前に、失敗を繰り返しながら攻略するという楽しみ方以外にも
キャラクターを動かすだけで楽しいというゲームもありますよね。
ボナンザブラザーズもそんな作品のひとつ。
動かしてるだけで楽しい。
壁に張り付いたり、お宝盗んだり、はたまた敵にやられたり。
そんな様を眺めてるだけでも楽しい。
比較的簡単です、と書きましたがそれなりにやり応えもありますよ。
動かして楽しいゲームは、何度も遊びたくなるゲームだったりもします。
今回僕がこれチョイスしたのも、ふとまた彼らに会いたくなったから。
で、久々の彼らは相変わらずいい動きでした。
あんまし先に進めなかったけど、それはそれで楽しかった。
好きだなあ、ボナンザブラザーズ。
取り立てて目立った部分があるというわけではないですけど味わい深い作品。
歴史的名作のような個性溢れる作品で遊ぶのもいいですが
ボナンザブラザーズのようなB級グルメ的な作品で遊ぶのもいいもんですよ。
多分、ゲームがもっと好きになると思います。
たまには肩肘張らずに、だらだら遊んでみるのもいいもんです。


ボナンザブラザーズ
メガドライブソフト:セガ:2007年1月30日配信開始
DLに必要なニンテンドーポイント:600

僕のオススメ度  85%