バーチャルコンソールレビュー47回目の今回はWiiウェアで新作配信直前なので
旧作でも遊んでみよう、ということでエイリアンクラッシュをお送りします。
それでは。
エイリアンクラッシュは1998年にナグザットから
PCエンジン用に発売されたピンボールゲームです。
そう、ナグザットから発売でしたな。
でも開発はコンパイルだっけか。
ファミコン・PCエンジンにMSX・メガドライブと
この頃のコンパイルはよく働いてますなあ。
現在の版権はハドソンが所有しているようです。
開発元や発売元の会社が倒産してしまって版権がうやむやになってる作品も少なくないですが
こうしてちゃんと旧作が配信されているのはかなり幸せな事なんじゃないかと思います。
バーチャルコンソールにはナグザットも参戦してきましたけど
さぞかし悔しがってるんじゃないかなあ。
数あるナグザットタイトルの中でも名作の一つですもんね、こいつは。
惜しい財産を手放してしまいましたな。
ビデオゲームピンボールについては46回目のピンボールで
散々語り尽くした感があるのでエイリアンクラッシュは
ファミコンのピンボールがどう進化したか比較しながらいきましょうか。
基本操作はほぼ一緒。
十字キーで左フリッパー、2ボタンで左フリッパー。
そしてエイリアンクラッシュではついに
1ボタンを押す事で台揺らしが出来るようになりました!
これはすごい進化。
ピンボールといえば固定されたフリッパーで球を弾き返すだけのゲーム。
たしかにその通り。
しかしこのフリッパー捌きがけっこう奥深くてすごいんです。
上級者になると球の勢いを増したり殺したりと自由自在。
左右のフリッパーにトスしながら狙ったところへ打ち込むのです。
これほんと凄くてですね。
特にリアル台でこの技目の当たりにすると惚れ惚れしますね。
ちょうどあれだ、サッカーのリフティング達人の技を見てるような感じ。
ファミコンのピンボールでもかなりの技は再現可能なんですが
死にラインに乗った時だけはどうしようもなく眺めるばかり。
ですが本作で台揺らしを実装した事によって、実機のテクニックがほとんど使用可能に。
この操作一つでピンボールゲームが完成したと言っても過言ではありません。
もうミスしても言い訳出来ませんね。
ミスは単純に己の力不足であります。
ということで操作系は完成した。
お次は盤面。
エイリアンクラッシュという名前の通り
H.R.ギーガーの描いたエイリアンの世界を模したような
オドロオドロしいギミック、というかエイリアンが盤面の至る所に配置されています。
エイリアンを次々撃破する事によって様々なギミックが発動。
ピンボールゲームながらアクションゲームのような爽快感が味わえます。
ステージ構成はファミコンのピンボールが確立した上下2画面の基本ステージに
特定ルートから突入するボーナスステージというスタイルを採用。
エイリアンクラッシュでは敵を殲滅するタイプのステージが2種類に
雑魚キャラをナムコのモトスのように球で弾いてホールに落していくステージ
ターゲットを狙い撃ちする高度なテクニックを要するステージと4種類を用意。
それぞれに違った面白さがあるのでプレイヤーを飽きさせません。
あとはボールを落さないようハイスコアを目指すのみなんですが
各種ギミックをクリアするごとにスコア倍率がアップしていき
ファミコンのピンボールでは味わえなかったスコアのインフレも
しっかりフューチャー。
スコアも億の桁まであってこれぞピンボール!という出来になっております。
当時遊んだ感じではちょっとごちゃごちゃした印象を持っていたのですが
今遊んでみるとさほどごちゃごちゃしていない、結構シンプルな作りであります。
そして相変わらず面白い。
ブロック崩しとか、ピンボールとかって時代に左右されない面白さを持ってますよね。
やっぱピンボールは廃れてしまうには惜し過ぎるゲームであります。
なのでエイリアンクラッシュ新作の報は大変うれしゅうございました。
いよいよ明日か、楽しみだなあ。
20年前の作品でありますが2Dピンボールゲームの最高峰といっていい出来であります。
これを機に、新旧両方楽しんでもらえるといいですね。
遊び比べてみるのも面白いんじゃないかな。
エイリアンクラッシュ(ハドソン)
PCエンジンソフト・2007年1月9日配信開始
DLに必要なWiiポイント:600
僕のオススメ度 77.8%