ダライアスは面白い。
面白いなあ。
ということでバーチャルコンソールレビュー39回目の今回は
ダライアスプラスをお送りします。
魚は新鮮なうちに捌いたほうがいいよねw
まずはダライアスの話からしましょうか。
ダライアスは1987年にアーケードで登場した横スクロールシューティングです。
まず特徴といえばその佇まい。
モニタを3つ並べ、ハーフミラーを通した画像をプレイ画面としたことで
左右に広がる大パノラマが僕らのプレイするフィールドとなります。
そして音にもこだわりました。
筐体全体に仕込んだスピーカーから鳴り響く重低音。
ボディソニックを装備した筐体で僕らの度肝を抜いたのでした。
ダライアスの筐体ってフルサイズとコンパクトサイズがあるのですが
フルサイズの3画面&ボディソニックはほんと凄かったですよね。
ちょっとしたベンチで、意外といい寝心地w
店員さんに怒られたけど。
大型筐体・特殊筐体といえばセガ、という印象が強いですが
タイトーもオペレーションウルフにチェイスH.Q.
ミッドナイトランディングに電車でGO!などけっこう大きな筐体作るの得意でして
しかも良作揃いでしたよね。
僕のテリトリー内にもタイトーの直営店がありましたが
大型筐体が揃った姿はなかなか圧巻でしたよ。
でもやっぱり一番インパクトがあったのはセガのアレ。
ギャラクシーフォース。
話を戻しまして。
用意した舞台は特殊でしたがゲームそのものは至ってシンプル。
パワーアップしながらボスを撃破していくオーソドックスなスタイル。
ただ、上にも書いたように大パノラマでのプレイでしたので
ものすごく刺激的でして、ボディソニックがさらに気分を盛り上げます。
ボス直前の、WARNINGの文字とともに鳴り響く警報の重低音は未だ忘れられず。
ズーン、ズーン、とほんとに心も震えましたなあ。
ダライアスの敵は海洋生物をモチーフにしてまして
メカニカルにアレンジされた魚介兵器、特にボスのデザインは美しかった。
シーラカンスにイソギンチャク、イカやクジラetc…
通常のシューティングなら画面からはみ出てるサイズのボスが
次々に襲いかかってきます。
ダライアスはシューティングでは珍しいルート分岐方式でした。
ドライブゲームなんかは見かけたけどシューティングは初じゃないかなあ。
1面をクリアすると上下どっちに進むかでステージが変わりボスが変ります。
なのでその日の気分によって会いたいボスのステージへ進んでいくのでした。
コアを破壊するだけでなく、背びれ尾びれや触手なども破壊出来まして
壊れゆく姿もまた美しくてですね。
頑張って破壊してたなあ。
そういえばタイトーのこの筐体こすり連射はやりにくかったよなあ。
今ふと思い出したよ。
それと始めて買ったゲーメストはこいつのイカがどーんと載ってた
赤い表紙のやつだったな。
3画面筐体だったが故、移植されるなんてことは想像すらしなかったダライアスですが
メーカーは果敢にも移植に取り組みます。
そして1990年にPCエンジンで登場したのがスーパーダライアス。
CD-ROM2でのリリースでした。
3画面を1画面に凝縮してますのでほんとに面白いのか?
という心配の方が先に来てしまったんですが
実際触れてみると、そんな心配は吹き飛んでしまいました。
すごい、とにかくすごい。
劣化を感じさせないグラフィック。
編隊数が減ってたりと細かいところで違いが出るのは仕方がありませんが
それでもかなり忠実に再現した敵の出現パターンやアイテム位置。
1画面に凝縮することで、かえって迫力を増したような気がするボス。
しかも、アーケードの企画段階で用意された26体のボスを
すべて登場させるという偉業も達成。
この点に置いてはアーケードを超えてしまいました。
そしてなにより音楽が完璧!!
ROM2作品はCD-ROMという特性を活かして
音楽データがそのまま収録してありまして
一曲の収録時間が来ると再度ロードしないといけないという欠点がありますが
音自体はゲーセンの音そのものが流れてきたのです。
泣きましたね、これには。
感動して泣いた。
初代CD-ROM2のCDドライブはポータブルCDプレイヤーとしても使えまして
ROM2のソフトを音楽CDとして再生するとですね、
1曲目は再生しないで下さいとの警告コメント
(のちにゲーム中の声優さんがコメントしたりしてネタ祭り化しますw)
2曲目はプログラムが書かれてるのでガーピーうるさいだけなんですが
3曲目からBGMやSEデータだったんで立派なサントラCDとして聴けたんですよ。
正しい使い方じゃないんで壊れた時は自己責任ですけどね。
なのでゲームしてない時はCDドライブ外して枕元で曲を延々聴いてましたね。
CD-ROM2は映像と音声出力が別々でしたので
音声ケーブルはコンポに接続して大音量で遊んでましたなあ。
近所迷惑だったろうなあw
そんな感じでファンを大満足させたスーパーダライアスですが
ROM2は当時定価で57300円とPS3も真っ青な価格で売られてたため
まだそんなに普及しておらず、なのでROM2版だけでなくHuーCARD版も出してよ。
という要望が多かったのでしょうかね。
後日、HuーCARD版として登場したのが今回配信されたダライアスプラスです。
いつも以上に前フリ長がすぎwww
容量の問題からひたすらボスと連戦するおまけモードやボスそのものが削られた
(ボス連戦モードのみをゲーム化したダライアスアルファというのがあるんですが
こちらは購入者に抽選でプレゼントされた非売品です)
劣化移植版ということは知ってたんですがスーパーダライアス持ってた僕は
実はプレイしたことないのでした。
ということでどのくらいの劣化か知るべくワクワクしながらダウンロード。
もちろんすぐさま遊びます。
おー、グラフィックはそこまで問題ないじゃないですか。
パターンも問題なし。
というか意外に覚えてる自分にびっくり。
いやいや相変わらず面白い。
シューティングってのは基本覚えゲー、グラディウスやR-TYPEなんかは
ストイックなまでの覚えゲーでそこが面白かったりしますが
ダライアスは覚えゲーではあるんですがけっこうユルイ部分、
うーんと、そうだな、アドリブでなんとかなることも多く
その分難易度が若干低いので遊びやすいんですよね。
パワーアップも極めてオーソドックスですし
オーダインのようにステージがトリッキー、というわけでもないし
ほんと遊びやすいです。
純粋に敵を撃破し、巨大なボスとの対戦が楽しめます。
そうそう、昔遊んだことある人に訊きたいんですが
パワーアップはショット止め派ですか?
波紋カッター(ウェーブ)派ですか?
(ジョジョ一部が流行ってた頃で周りではそう呼ばれてました)
中間のレーザーの使い勝手がイマイチだったので
ショット最終段階で止める人けっこう見かけましたよね。
僕は頑張って育ててたけどレーザーでやられると悲惨だったなあ。
ただ。
ただ、です。
音の劣化が致命的orz
これなあ。
いや、雰囲気は出てるんですけどね。
スーパーダライアスと比べると辛いなあ。
唯一の不満点。
でもでも面白いよ。
シューティングとしては超名作。
昔の思い入れがなければ十二分に楽しめます。
スーパーダライアスだったら200越えてたであろうブロック数も
Hu-CARD版なのでわずか22ブロック。
これほんとおすすめ。
僕なんか音にガッカリした以外は大満足で
最初に出会うボス・シーラカンス君との再会に感動。
感動のあまり横にいる娘に
きたよシーラカンス
知っとるね、シーラカンス
かっちょよかろうシーラカンス
と、シーラカンス連呼してしまったら、ボソッと
知っとうよ。
雨の日に釣れるやつやろ?
と切り替えされてうっかりミスってしまいましたorz
(全パーツ破壊狙ってたもので)
それどうぶつの森の話ですよねorz
ちょっと前、NHKのダーウィンがきた!でインドネシアかどっかで生息してる
シーラカンスの特集いっしょに観たじゃないかよ。
こんな子供に育てた俺乙。
えーっと、子育て日記だったっけか?
違う違う、ダライアスプラスレビューだ。
繰り返し言いますが面白いです。
超お買い得の600ポイントです。
まだ全ルート行ってないんでどのあたりを削られたか分かりませんが
シーラカンスとの対戦だけでも一見の価値アリだよなあ。
ほんとかっこ良くて美しいなあ。
そしてできることなら、オリジナルの音源も聴いて欲しいなあ。
幸い、ダライアスのサントラはitunesで買うことが出来るので
これでダライアスに興味を持たれた方は是非是非、いや、必ず聴いてほしい。
どうやったらこんな曲作れるんだー、という名曲の数々。
20曲収録で1500円とお買い得なんで是非。
そうそう、再びゲーセンで遊んだことある人に訊きたいんですが、
ダライアスってメロディよりベースラインの方が印象に残ってませんか?
僕なんかダライアスプラスしながら口ずさんでたのは
ズズズズンズンズンドドガガドドガガ…とベースラインばかりでしたよw
多分ボディソニックのせい。
いやほんと懐かしいわ。
ダライアスについては同じ話題ループしながら延々話せそうなのでこの辺で。
長文にお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _ )m
ダライアスプラス(タイトー)
PCエンジンソフト・2008年7月15日配信開始
DLに必要なWiiポイント:600
僕のオススメ度 256%