みなさーん、MSXって知ってますかー?
ほんとはアレスタレビュー書くつもりだったんですが
ここが気になってしまいまして。
30代以上の人は大体知ってるんじゃないかと思いますが
10代20代の若者は知らない人も多いと思うので
アレスタレビューの前に番外編としてMSXってなんだい?
をお送りします。
それでは早速
…
……
………
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
えー、正直MSXは奥が深すぎて書きようがないので
詳しくはwikiで調べておくれよwwwwww
MSX Wikipedia
大体分かりましたかー
MSXってもMSX1からturboRまで色々あるのがわかりますねー
MSX自体については勉強できたところでw
当時の情勢なんかも踏まえながらMSXが見てきた風景など語ってみましょうか。
wikiを読んでもらえば分かるようにMSXっつうのはゲーム機ではなく8bitのパソコンなんです。
しかし僕等の世代ではパソコンでありながらゲームハードのような扱いを受けていたりします。
それはなぜかというと なぜかなw そうだな
RF出力できた(テレビに接続して使用できた)
ソフトがROMカートリッジで供給された
この2点でしょうかね。
これでゲーム機と同じようなノリで遊べましたからね。
あとは誕生が1983年とファミコンと同じだったこともありますね。
MSX最大の不幸と呼ぶべき出来事ですがこの件に関しましてはのちほどたっぷりとw
パソコンは1970年代後半から一般でも手に入る価格で登場し始めまして
専門的な用途の人たちにのみ受け入れられるかと思いきや
意外や意外学生さんたちに大きな衝撃を与えたのでした。
なんだかパソコンすげえぞ。
テレビゲームで遊べるらしいぞ。
この本に載ってるプログラムってやつを打ち込むと遊べるらしいぞ、とww
ベーマガやI/Oのプログラムリスト打ち込んではエラー打ち込んではエラーを
繰り返していくうちにカスタマイズするようになり
独学で色々憶えちゃった人も沢山いるでしょうね。
下手するとパソコン持ってないのに憶えちゃった人もいるんじゃないかなあ。
今、日本の第一線で活躍してるクリエイターの方々も
昔はマイコン・パソコン少年だったんじゃないかと思います。
ただ、パソコンはそれでも高かった。
一般向けに安くなったとはいえ高かった。
モニタや外付けフロッピー(フロッピーディスクって知ってますかwww)に
プリンタと色々揃えてたら普通に50万越えとかしてましたからね。
いやあ、時代は変わるよなあ。
タイムマシンで80年代前半に戻って今の携帯電話見せて
「これ1円だったよ」とか言ったらひっくり返るだろうなあwww
ちょっと横道に逸れちゃいました。
当時は車並みの高級品だったパソコンでしたがじわじわと子供達の間に浸透していき
そのうちにアーケードゲームが移植されはじめ
同時に光栄(現コーエー、すかしやがってw)の信長の野望や
エニックスのポートピア連続殺人事件・日本ファルコムのドラゴンスレイヤーにザナドゥなど
次々パソゲーオリジナルの名作も誕生してきまして
プログラム以上にゲームできるハードとして注目を集めるようになりました。
そうそう、光栄もエニックスもエロゲの先駆けだったりしますよね。
オランダ妻は電気ウナギの夢をみるかとかロリータ・シンドロームとか。
各社黒歴史として抹殺してるんだろうなあwww
そんな中パソコンをもっと家庭に普及させるべく安価で購入できるようにと
1983年に登場したのがMSXでした。
メーカーによって差はありましたがほとんど10万円以下でした。
モニタは家のテレビでオッケーでプログラムも組める上、
ROMカセットでゲームも続々登場となると
これで遊べるのか、すごいなあ、欲しいなあ、と羨望の眼差しです。
MSXはテレビのスポットCMでもよく見かけました。
この辺からも当時のメーカーの意気込みがわかりますね。
10万円以下と書きましたがMSX1登場時の中心価格帯は
5~6万だったような気がします。
で、これならお年玉貯めればなんとかなる。
高校の入学祝いにおねだりできるかも。
と中学生だった僕も思いましたよ。
こんな感じで全国のパソコンに憧れる少年達から熱い注目を集めていたMSX。
しかしながらその後には過酷な運命が待ち受けていたのでした。
というのも予想外のライバルが出現したのです。
1983年に時を同じくして任天堂から登場したファミリーコンピュータ。
そう、みなさんご存知のファミコンです。
ファミコンはゲームに特化したハードでプログラムを組むことは基本できませんでした。
一時期MSXに対抗すべくファミリーベーシックを投入したりしましたが
これは成功したとはいえませんでしたね。
ただファミコン自体の性能、特にグラフィック関係の性能は
MSXを大きく上回っており(というか当時のパソコンにも勝ってたと思います)
そのお陰でナムコ初期の黄金タイトルなんかは
アーケード版と変わらないクオリティで移植されました。
片やMSX版はというとキャラはなんと1色で表示!
ゲーム性はよく移植されていたとはいえ見た目は完全にファミコンの勝ち。
そしてあのヒゲの配管工の登場でファミコンは社会現象にもなる人気を得たのです。
MSXはパソコンですからファミコンと覇権争いをするというのは
よくよく考えるとおかしな話ですが、家庭用テレビで接続できちゃった分
子供達からはパソコンとして以上にゲーム機として期待されちゃったんでしょうね。
メーカー側もその辺を感じ取ってたようで、のちにグラフィック機能を強化した
MSX2等何回かハードのバージョンアップを図って巻き返そうとするも
ファミコンの背中は視界から完全に消えてしまいました。
また、パソコンとしてみるとこちらはすでに16bitマシンに移行し
折りしもバブル真っ只中で30万位のパソコンなら
ローン組んで買っちゃえよというご時勢だったので
ソフトメーカーも16bitマシン向けのパソゲーかファミコンに
シフトしてしまいジリ貧になっていったのでした。
ここまで書いてたら泣けてきた。
まあとにかく、当初の期待とは裏腹にかなり悲惨な末路を辿ったMSXですが
そんな中一部のメーカーはハードの性能不足をプログラムで補って
奇跡とも言える作品をリリースしてたりします。
コナミのメタルギアシリーズとか。
一連のコンパイル作品とか。
コアなMSXユーザーの多くは自作プログラムにも手を染めていたと考えられるので
この奇跡のような作品の技術力の高さはさぞ神々しかったことでしょう。
こっちがファミコンかセガか、はたまたPCエンジンかで言い争ってる傍らで
MSX版アレスタ2のスプライト技術の素晴らしさを切々と語る友人が
学年に一人か二人はいたような気がします。
その後もMSXの魅力に魅せられた一部の人たちはこのハードを愛し続けました。
つい最近も1チップMSXが発売されたりしましたし
世代が変わると使い捨てされるパソコン市場ではかなり異例の事態と言っていいでしょう。
覇権争いには敗れ都は追われたが辺境で100歳越えても元気にしている君主のようだなあ。
ゲーム機としては敗れてしまった不遇のハードですがパソコンとしては
未だに愛され続けているとても幸せなハードなのかもしれません。
バーチャルコンソールにMSXが登場した時は正直かなり驚きました。
当時を知る者として、そして実機で遊んだことがあるものとして
それはうれしいニュースであるとともに大丈夫かなあと心配になるニュースでもありました。
とにかくね、面白くてもグラフィックで見劣りすることは間違いないですもんね。
MSX2以降の作品メインにするにしても遊べるタイトルがどれだけあるのか。
また、ファミコン以上に版権の確保が難しそうですし。
ほんとに大丈夫かなあ、というのが正直な感想。
しかも価格は800ポイントとかでスーファミといっしょじゃんと。
これは商売としては厳しすぎるんじゃないかなあと思いました。
ただ、早速アレスタで遊んでみた感想としては
処理落ちもいい思い出だったということ。
とにかく昔はゲームそのものに飢えてましたんでなんでもそれなりに面白かった。
そこで得たものは時代を経ても色あせないんだなと思いました。
今時の若者には金返せと言われそうでオススメできませんけど
それでも出来ることならば今時の若者にもちょっと触れてもらいたいな。
MSXのことを知ってもらえるとうれしいです。
それにパソゲーからの移植はファミコンよりMSX版の方が出来がよかった作品多いし
タンクバタリアンやボスコニアンなどMSXにしか移植されてないタイトルもあるんで
MSXタイトルも色々楽しみがありますよ。
コナミは初期から積極的にMSX作品をリリースしてまして
メタルギアや魔城伝説はファミコンにも移植してたりしますが
これはMSX版の方が圧倒的に面白いですしね。
これからもMSXのこと暖かく見守りたいと思います。
以上、次に新たなプラットフォームが参入するなら
PC98がいいなと思ったマダオが昔話をお送りしました。
長文にお付き合い頂きありがとうございまする。
ではでは(・ω・)/