プーヤンで遊んでみた(VCレビュー34) | バーチャルコンソールクエスト

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気ままにお送りしておりますバーチャルコンソールレビュー。
34回目の今回はプーヤンです。ワオーン
これもニコ動のファミコン全ソフトカタログの影響であります。ワオーン
それでは


プーヤンはコナミが1982年にアーケードで発売した画面固定型シューティングで
移植作であるファミコン版は1985年にハドソンから発売されました。


画面固定型シューティングと言えば、自機が戦闘機で相手はエイリアン。
舞台は宇宙で操作は左右移動とショットというスタイルがほとんどだったんですが
プーヤンはまずその設定が斬新。
なんせ自機がブタ!!
そして敵はオオカミ!!

そうそう、プーヤンって自機の名前じゃないんですよね。
最初のデモ画面で敵にさらわれていく女の子ブタちゃんがプーヤンなのです。
で、自機はというとプーヤンを取り戻すべく戦うママなのです。
ちなみに、画面上部で一生懸命ゴンドラを支えているのは
ブーヤンというプーヤンのお兄ちゃん達です。


操作は上下でゴンドラ移動、1or2ボタンで弓矢を発射。
このシンプルな操作で風船に掴まったオオカミ達を撃ち落としていきます。
左右移動が多い中、上下移動というのがこれまた斬新でした。

プーヤンは奇数面と偶数面でゲーム性が変りまして
奇数面は画面上部から降下してくるオオカミを狙い撃つ構成で
撃ち漏らすと画面右側のハシゴを登ってきてママの邪魔をしてきます。


偶数面は逆に下から上に向かって上昇していくオオカミを狙います。
こちらは規定数落すとピンク色のボスオオカミが登場しますので
こいつを落すとクリア、プーヤン無事救出となります。
で、ボーナスステージを経て、また奇数・偶数と残機が無くなるまで
繰り返していきハイスコアを競います。
偶数面の風船は一発では射抜けないものもあり
オオカミを7匹撃ち漏らすと岩を落されてミスとなりますので
奇数面より難易度が高くなっています。

そしてプーヤン最大のポイント。
それは
ゴンドラで移動出来る最上段には肉が置いてありまして
これに触れると弓の代わりに肉を装備。
肉はショットボタンを押すと重力に引かれるように放物線を描いて落下していき
肉を目の前にしたオオカミは肉の魅力に負けて風船を手放し落下していきます。

肉で連続して落下させると400・800・2000とスコアが加算され
4匹目以降は2000点とまとめて落せば落すほど高得点が稼げます。
ただ肉は1ステージで出現する数に限りがあるので
使いどころを考える必要がありますね。
風船にも当たり判定があるので風船の動きにも注意が必要です。
特に2面以降はステージ下に風船発生装置が3つ出現しますので
けっこう油断なりません。


童話をヒントに作られた設定やシステムなんですけど
その可愛いビジュアルとは裏腹に、ゲーム内容はかなり硬派。
オオカミは飛んでくる矢を盾で防御します。
盾で防がれた矢は下に落下していくのですがこれを利用して
下の方にいるオオカミを落すテクニックがあったりしてなかなか奥深いです。

オオカミは反撃に石を投げてきてます。
石は山なりに放物線を描いて飛んでくるので避けるのには注意が必要。
弓で射抜く事もできますので避けるばかりでなく
状況によっては射抜く方がスコアも稼げますんで効果的。
飛んできた石をゴンドラ上部に当てて跳ね返った所を撃つ
ゴンドラトスと呼ばれるテクニックもありましたね。

元々、モニタを縦置きにして使用する事が多かったアーケード作品。
プーヤンも例に漏れずオリジナルは縦画面なんですが
ファミコン版はバランスを大きく損なう事なく
上手に横画面用に調整して移植してあります。
また、裏技全盛時代のゲームらしく隠れキャラ・隠しボーナスも満載で
ボーナスキャラ探しも熱かったですね。
僕の憶えてる範囲だと、3面以降画面の上からフルーツが落ちてくるんですが
これを連続で射抜き続けると、最終的にファミコンになったと思います。
あと、1面でゴンドラを上下に移動させ続けると左端に葉っぱが出て
ボーナス+ゴンドラ移動スピードアップの効果がありましたな。
今回VC版でも葉っぱは確認しました。
フルーツは頑張ってみたんですがメロン止まりでした。
その他チョウとかゴキブリとか出たような気がしますが出し方忘れちゃったなあ。
結局何種類ぐらいあったのか分かりませんがどれも出すのがけっこう大変で
トライしたけど出せなかったものも少なくなかったと思います。
あとで色々試してみよう。

奇数面ではハシゴをすべて占拠されてからの画面上部ギリギリでの攻防。
偶数面では耐久力のある風船への対処にボスを落すまで終わらないステージに
迫り来る岩落下の恐怖。
これらを凌ぎ切った上で隠しボーナスも狙ったりと
とにかく固定画面に熱い要素がギュッと詰まっております。

正直、懐かしいなあ、という思いだけでそんなに期待せずに
ダウンロードしたプーヤンでしたがなんか昔遊んだ時よりハマってしまって
最近は1日1プレイ必ず遊んでおります。
なんかボリュームがちょうどいいんですよね。
今日は何面クリアできるか、何点稼げるか。
ゲーセンで50円玉握りしめて挑んでいってた気分と同じノリで楽しんでます。

思い返せば、ファミコン版プーヤンはスーパーマリオの一週間後に発売されてますんで
当時としてはマリオが刺激的すぎて画面固定シューティングのプーヤンは
クラシックな印象で物足りなかったんじゃないかなあ。
しかし今改めて遊んでみると、固定画面にぎっしり詰められたアイデアの数々。
特に重力の概念を生み出している上下移動のアイデアは素晴らしいの一言。
ゴンドラトスのテクニックも肉のシステムも
上下移動にしたからこそ生まれたアイデアですもんね。
そしてエイリアンを淡々と撃ち落としていくシューティングとは違い
敵であるオオカミが非常に表情豊かに振る舞ってくれるお陰で
遊んでるこちらも表情豊かになります。
縮んだ風船に掴まるオオカミとかハシゴを登ってくるオオカミとか
ほんといい動きしますもんなあ。
シンプルで素朴なドット絵の愛らしさ、美しさを満喫。

これ名作じゃないか。
プーヤンかなりおすすめ。
プレイ中はあんまし注目して上げられないんだけど
一生懸命ゴンドラを引っ張るブーヤン達はかなり可愛いので
もしダウンロードされたらこちらにも注目してもらいたいですね。


ちょこっと追記。
なんと本日母の日でしたね。
さっき娘とカーネーション買いに行った帰り道に気付いた!
全く意識せずレビューを書いたんですがプヤーンは戦う母さんの物語でしたなあ。
母の日に母が主役のゲームをレビューした俺GJ(・ω・)/
しかしオオカミを釣る肉は何肉?
という疑問があったりなかったり。
お、お兄ちゃん!?

そんなことはないよね、お母ちゃんwwwww

以上、偶然って凄いなと思ったマダオがお送りしました。

プーヤン(ハドソン)
ファミコンソフト・2007年6月26日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500


僕のオススメ度 95%