バーチャルコンソールレビュー28回目。
今回はベルトスクロールゲーム探訪と題しましてお送りしようと思います。
ということで取り上げる作品はくにおくん。
熱血硬派くにおくんは複数の敵を一人で相手する
格闘アクションゲームの草分け的存在であります!!
大人数を相手にするアクションゲームはくにおくん以前にもありましたが
くにおくんがそれらと一線を画すのは画面に奥行きがあった事。
グリーンベレーや戦いの挽歌のように縦軸と横軸だけのサイドビューの作品に
奥行きを加える事で空間が生まれ立体的な表現が可能になるわけです。
この方式はプロレスやボクシングゲームにはぽつぽつ見られていたのですが
アクションゲームに採用したのはくにおくんが最初じゃないでしょうか。
3DCGでゲーム作るのが当たり前になった今では
取り立てて書く必要もない要素ですが
2Dのドット絵しかない時代にはこの事はかなりの事件だったのでした。
初出はアーケードで1986年に登場。
翌年にファミコンへ移植されました。
アーケード版はキャラがしゃべることでも話題になりましたね。
ちなみに主人公のくにおの由来は
当時のテクノスジャパンの社長・滝邦夫氏の名前からです。
社長はいいなあ(笑)
操作は十字キーで上下左右に移動、ボタンで攻撃。
この攻撃がちょっと独特で1を押すと左方向、2は右方向への攻撃となっていて
敵と向かい合ってたらパンチ、背後の相手にはキックを繰り出します。
ボタンでキックとパンチ使い分けではないのでちょっと戸惑いますね。
1+2ボタン同時押しでジャンプキック。
左右に方向キーを2回入れるとダッシュ。
そしてダッシュ中にダッシュ方向と同じ側のボタン押すとダッシュパンチ。
ボタン同時押してジャンプキック。
ジャンプキックは壁に当ると三角とびになります。
以上は、基本操作。
ここからはくにおくんの醍醐味であるケンカアクションの数々です。
攻撃がヒットすると敵が怯みますので
この状態で敵に触れると胸ぐら掴みます。
で、すばやく掴んだ方向のボタンを押すと膝蹴り。
連打で何発も叩き込めます。
逆方向のボタンだと背負い投げ。
投げられた敵には当たり判定があるので
他の敵を巻き込むことも可能。
敵に攻撃を連続でヒットさせるとダウンしまして
ダウンした相手に近寄って十字キーの下をいれると馬乗りになり
ここで相手の頭がある方のボタン連打でボコボコ殴り倒します。
以上の操作は雑魚には即有効ですが
ボスクラスは体力が余ってる状態だと振りほどかれますのでご注意を。
とくにミスズさんに不用意に馬乗りになると振りほどかれて
往復ビンタの餌食になる可能性大なので要注意。
全4ステージでステージ奥にはボスが待ち構えております。
またステージ2にはバイクチェイスステージがあり
こちらは十字キーで移動、2でキック。
スピードアイテム(画面上にSの文字が出現)をとると1でスピードアップしますが
ぶっちゃけ意味なし。
単車で次々襲い掛かってくる敵をキックで蹴散らして
さっさとクリアしてしまうのがいいでしょう。
それから各ステージ特定の動きをするとプレイの助けとなる
パワーアップアイテムが出現します。
種類は
おにぎり 体力回復
P(パワーアップ) 一定時間敵を一撃でダウンさせるようになる
ハートマーク 1UP
の3つ。
出し方はそんなに難しくないと思いますので色々試してみて。
今回は珍しく攻略情報として、迷子になると大変なステージ4の正解ルート公開。
まず最初のヤンキーを撃破後右の建物へ
↓
雑魚が3人出てきますので軽くひねって右の部屋へ
↓
往復ビンタが恐ろしいミスズとタイマン勝負×2を勝ち抜いて左の部屋
↓
部屋の中でバイク乗り回すおバカさん蹴散らして右から2番目の茶色い扉へ
↓
2+増援1と計3人のリキを伸したら右の部屋
↓
3人のシンジをコテンパンにして真ん中の部屋へ
↓
またもやバイクが突っ込んでくるので3回蹴散らし右の部屋
↓
ついにサブ登場。
一撃でやられてしまう武器攻撃に臆する事なく戦い抜き
囚われの友を救うのだ!!
とまあこんな感じです。
と思ってたらもっと最短手順がYouTubeにありました。
熱血硬派くにおくんノーミスクリア画像
最近の格闘ゲームにすっかり慣れているのでジャンプボタンが無かったり
パンチとキックの使い分けが出来ないなどいろいろ不満だらけでしたが
そういえば蹴りで仕留める為にあえて背中向けて間合い取ってたなあ。
と昔を思い出してくうちにくにおくんのよさを再発見。
その場ジャンプキック最強と思ってたら上の動画で
ダッシュパンチ最強!!
てのも分かりましたしね。
でも僕早速まねてみたら
ホームに落下して即死してしまいましたorz
ヘタクソはその場ジャンプキックで地道に頑張ります。
この頃のアーケード移植作といえばオリジナルからの劣化は避けられず
くにおくんもグラフィック面ではかなりのパワーダウンを強いられてるのですが
そこを補うべくファミコン版のみに盛り込まれた難易度調整や
パワーアップアイテムにオリジナルステージ等
ゲームとしての面白さ・懐の深さが上乗せされてるので
しょぼさを感じさせない出来となっています。
テクノスジャパンはほんとサービス精神旺盛ですごい。
DSで再び登場しているくにおくんたちにもこの精神まで
しっかり受け継いで登場して欲しいものです。
ということでベルトスクロールゲーム探訪としてお送りした今回。
まずは序章と言った所かな。
厳密に言うとくにおくんはまだベルトスクロール未満なんですけど
ベルトスクロールの礎となってるシステムが多数採用されていますので
こいつを取り上げない訳にはいきません。
くにおくんがなければダブルドラゴンも生まれてませんから。
とくに方向キー二度押しでダッシュとか、掴んでからの派生などは
以降あらゆる格闘ゲームに影響を与えた発明と言っていいシステムでしょう。
昔名を残したゲーム達はどれも発明品ばかりですね。
VCではベルトスクロールアクションの作品が何作品も配信されてますので
今後も機会があれば取り上げて行きたいと思います。
それにしてもみすずの往復ビンタは痛いなあ(笑)
3回喰らったらアウトですからね。
ある意味サブ以上の最強キャラ。
もう会いたくないなあ。
ジャンプキック最強ですが、折りをみてマウントポジションとか
海へ向かって背負い投げとかちょっと仕掛けてみてはほくそ笑んでしまう、
単純な中に格闘ゲームのエッセンスが含まれたなんともいえない面白さがありますね。
ついつい繰り返し遊んでしまう。
今時の作品はボリュームありすぎて2回目プレイなんて滅多にしないけど
この頃のはほんと繰り返し遊んでましたなあ。
昔の作品にはそういう良さもありますね。
くにおくんは色々体験するうちに忘れてしまってた
繰り返しクリアする楽しさを思い出させてくれました。
いやいや、思ってた以上に名作。
ボリュームはありませんが1日1プレイするにはもってこいのコンパクトさです。
熱血硬派くにおくん(アークシステムワークス)
ファミコンソフト・2008年3月18日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500
僕のおすすめ度 80%