ナッツ&ミルクなんてめちゃくちゃ懐かしいなあ。
多くの若者にとっては完全に未知のタイトルでしょうなあ。
ということでレビューすることにしました。
ナッツ&ミルクは1984年7月28日に登場した
ファミコン初のサードパーティーから発売された作品です!
発売元はハドソン。
ちなみにこの3日後に、一大ブームを巻き起こしたロードランナーが
同じくハドソンから発売されております。
3日しか違わないし店頭に並んだタイミングによってはロードランナーと
同時発売じゃないのと思われてる方も少なくないかと思いますが
ナッツ&ミルクが先なのですよ。
ナッツ&ミルクは主人公ミルク恋敵ナッツの追跡をかわして
画面左上にある恋人ヨーグルの家を目指す画面固定型のパズルアクションです。
ロードランナーやソロモンの鍵、最近だとEXIT辺りかな、
敵をかわしながらゴールを目指すゲームは根強くありますよね。
ヨーグルの家ははじめ扉が閉ざされており、ステージ上に散らばるフルーツを
すべて回収することで扉が開きますのでこの状態にしてから
ゴールであるヨーグルの元を目指します。
操作は十字キーで移動、1または2ボタンでジャンプといたってシンプル。
ステージはレンガ・土管・鎖・バネで構成されています。
レンガは言わば地面代わりで左右に移動してジャンプすることが出来ます。
土管はステージレイアウトにアクセントを持たせるために用意されていて
潜ったりすることはありません。レンガと同じ役目です。
鎖はジャンプして捕まることが出来まして上下左右移動できますが
鎖の上でジャンプすることは出来ないので逃げる際は注意が必要です。
ミルクは1キャラクター分しかジャンプできません。
これを補うためにバネが用意されており
まずバネめがけてジャンプ、そしてタイミングよくバネの上で
もう一度ジャンプすると大ジャンプすることが出来2キャラ分上にある
鎖に捕まったりフルーツを回収したりすることができます。
この4種類のオブジェクトを使って面白くも意地悪に設計された
ステージ数は全部で50面。
数字の下一桁が3と8のステージはボーナスステージでここでは
とにかく制限時間内にヨーグルの元に辿り着きさえすればラブラブな画面が
表示されクリアまでにかかった時間と共に1UPとなります。
ゲームモードはAとB二つ用意されていてAはノーマルモード、
モードBは画面の左右からボーナスキャラのヘリコプターと
お邪魔キャラの飛行船が登場する上級者向けのコースとなっています。
全50面クリア後はモードAから始めた場合は
モードBの1面からスタート、モードBからの場合はそのまま1面に戻る形で
以後ゲームオーバーになるまでループします。
ナッツに捕まるか画面下の水面に落ちてしまうか、それとボーナスと称して
制限時間が用意されているのですがここが0になったらミスとなります。
ナッツは執拗にミルクに向かってきますがジャンプでやり過ごすことが可能。
ついでに100点ゲットできます。
またステージは左右ループする仕様なのですがナッツはループできないので
右端でギリギリまで引き寄せてからループを利用して左に移動して
距離を離すテクニックもありますね。
ナッツは上下移動を優先してますのでわざと高いところか飛び降りたりして
ナッツを水面に落下させたりすることも出来ます。
ただし飛び降りには注意が。
4キャラ以上の高さから飛び降りた時は落下の衝撃で
ミルクは一時的に気絶します。
この間に間合いを詰められてしまうことも多々あるので
落下する場合はナッツとの距離にも十分注意しましょう。
水没したナッツは一定時間後初期配置の場所に復活しますのでこちらもご注意。
本当に絶妙、というかかなり意地悪、なステージ構成を把握した上で
ナッツを上手に誘導しながらフルーツを回収しゴールを目指すのが
ナッツ&ミルクです。
さてさて、ウン十年ぶりに遊んで見ますかね。
1面で撃沈orz
こんなにピーキーな操作性だったっけなあ。
1ドット足りないだけで落下しちゃうし大ジャンプのタイミングも不可解。
2度目のチャレンジで1面はクリアしましたが
1回目のボーナスステージすらままなりません。
とにかくシビア、ドット単位の操作が要求されます。
さらに挑戦を重ね二桁に突入するも難所の連続。
そして当時めちゃくちゃ苦労してた記憶も蘇ってきました。
そうそうこの青土管の面の誘導は困難を極めたんだよなあ。
ピーキーな操作性にうんざりしながらも慣れてきて
だんだん楽しくなってきました。
この理不尽とも思えるシビアさもレトロゲームの
醍醐味の一つじゃないかと僕は思います。
というか昔はあれですよ、とにかく与えられた環境で一生懸命
どうにかしようともがいてましたな。
世に出てるゲーム数が少ないんで操作性の良し悪しとか
比べようがなかったですから。
ハドソンがロードランナーとほぼ同時発売にしたのは
ロードランナーが男の子向けでナッツ&ミルクは女の子向け、
と思って出したんじゃないでしょうかね。
パステルカラーを多用し可愛らしいキャラクターデザインで
明らかに女の子を意識した画面作りになっています。
まあ男子からは尻呼ばわりでしたけど。
見た目はともかく、内容はとてもとても女の子向けのゲームではありません。
いや、簡単なゲーム=女の子向け、なんてことは思ってませんけれども
この操作性のピーキーさは完全にゲーマー仕様。
車に例えるなら友人とのドライブを楽しむコンパクトカー仕様ではなくて
極限を目指す藤原とうふ店仕様です。
こういったところでスーパーマリオの素晴らしさとか
再認識してしまうんですよね。
ということで小さな女の子にはオススメしかねますが
意外に手強い佳作ではありますので腕に自信がある
ゲーマー諸君にはちょびっとおすすめしたいタイトルです。
ナッツ&ミルク(ファミコン・ハドソン)
2007年11月20日配信開始・DLに必要なWiiポイント:500
僕のオススメ度 50%
(最低は0、最高は一応100)