パン屋さんに向かう途中、

ふと目に入ったのは、公園のベンチにとまった一羽のハト。


少し傷んで、真ん中の板が浮いてしまっているベンチ。

でも、私はこういうベンチがなんだか好きで、

「ちゃんとしてなくても、そこにいてくれる」って感じがして、ほっとするのです。


そして、そのベンチにそっとハトがとまっていたから、

思わず撮ってしまいました。




実はその時、

父に「カレーパンを買ってきて」と頼まれて外に出たところでした。


父は昨日から食欲がなくて、ほとんど何も食べていなかったのに、

突然、「お姉さま〜」と妙に甘えた声で呼びかけてきて、

「カレーパンが食べたい」と言い出したのです。


カレーパン⁉️

そのチョイス、具合悪い人が選ぶかしらと思いつつ、

「胃に良くないんじゃない?」とやんわり言ってみたけれど、聞く耳は持たず。


仕方ないなと思いながら、

「売ってなかったことにしよう」と密かに決意して買い物の準備をしていたら、

今度は父が突然こんなことを言いました。


「お姉様の背中に後光が見える‼️

救いの神だ‼️」


あの…つい最近まで、

「世界で一番信用できない」とか「泥棒扱い」までしてきたのに??


とうとう私は“救いの神”に出世したらしいです😓


なんだかんだで、結局カレーパンを買って帰りました。

そして父は、それをしみじみ「おいしいなぁ」と言いながら食べていました。




その話を母にしたら、

「そんなのが突然きたら、びっくりするわよね」と。


いやいや、あなたの旦那様ですよ?と返すと、

それはもう、びっくりするほど嫌そうな顔をしていて(笑)

思わずふたりで笑ってしまいました。




あの壊れかけたベンチにハトがとまっていたように、

なんだか今日の出来事も、ちょっと壊れかけてるのに、

ふと優しさがとまってくれたような、そんな時間でした。


壊れかけてても、ちゃんとしてなくても、

誰かがそばにいて、笑って、食べて、時々イヤな顔をして。

それでも、人生って捨てたもんじゃないな、と思えた一日です。