この歌詞がすごい! 「卒業写真」
<radiko newsより>
1960年代生まれの私たち世代で「卒業の歌」というと、やはり「卒業写真」です。1975年にリリースされた荒井由実3枚目のアルバム「コバルトアワー」の収録曲でした。
「私は世間に流されて変わっていくかもしれないけど、あなたは変わらないで」という、実はわがままな歌(笑)ですが、そう思わせないのは「街で見かけたとき 何も言えなかった」と、好きだった人を、遠くで見守る彼女の願いだからです。
この曲、聴く側は男女で自分を置き換える主人公が違うんじゃないでしょうか?女性は「変わらないで」と願う側、男性は願われる側ですね。私はこの歌と似た経験をしたことがあります。もう20年くらい前ですが、街で偶然会った同級生の女性に「変わらないね」って、涙ぐまれたことがありました。いや、実際は全然変わっているんですけど、彼女は「そう思いたかった」んでしょう。ただのクラスメイトでしたが、つらいことがあったのか(聞きませんでしたが)、きっとあの頃、無邪気だった学生時代が、ただ懐かしかったんだと思います。
一方、男の側で言うと「あの人に恥ずかしくない生き方をしよう」という思いを抱くことがあります。それは、好きだった人に限らず、友達だったり、チームメイトだったり。亡くなった人は、特にそうですね。私も高校生の時に亡くなった友人がいますが「生きている自分がめげてちゃダメだ」と、ずっと支えてくれます。「遠くで叱って」くれます。
つまり、男女どちらが聴いても、若い頃の自分や、屈託なく笑いあえた「あの日々」を、もう戻れない寂しさと共に思い出させてくれます。だから、時代を超えて歌い継がれるんですね。
ちなみに、この歌で最も有名な歌詞はおそらく「あなたは私の 青春そのもの」だと思うんですが、これには“原典”があります。1964年の芥川賞受賞作、柴田翔さんの「されどわれらが日々」です。60年安保の時代を生きた学生たちの群像劇で、180万部超えのベストセラーですが、主人公のもとを去っていく婚約者の女性が、最後に送った手紙の一節に、こうあります。
今こそよく判ります。あなたは私の青春でした。どんなに苦しく閉ざされた日々であっても、あなたが私の青春でした
<RKB オンラインより>
素晴らしい解説
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