「麻琴…言わなくちゃいけないことがある。」

お互いの気持ちを確かめた2人はベッドに並んで横になっていたが誠人は意を決したように麻琴に言葉を掛けた。


―あの彼女のことだ―


直感的にそう思った麻琴は誠人の腕の中で身を固くした。

「実は俺…義母と寝てたんだ。」

「えっ?!」

思いもよらない誠人の告白に麻琴は顔を上げた。

「義母は俺が11歳の時に父親と再婚したんだ。とてもいい人で一生懸命俺を世話してくれたのに次第に父親とうまくいかなくなって…毎日泣いてる義母に何かしてあげたくて、ある日学校から帰った俺は義母に求められてそれに応じてしまったんだ。それからずっと…」

その苦悩を表すかのように誠人は顔を歪めて話を続ける。

「だから俺、日本に逃げてきたんだ。なのに義母が日本にやってきてまた…血が繋がってなくても母親とそんな関係になった自分が汚れてるとずっと思ってた。だから麻琴を好きになる資格ないって…傍にいちゃいけないんだって…でもそう思えば思うほどどんどん麻琴を好きになってった。」

苦しげにそう話す誠人を見かねた麻琴はそっと誠人に手を伸ばした。
「んっ…んっ…あぁっ……やっ!…ぁんっ……あっ…もっ…と…」

熱に冒された麻琴の身体は羞恥を頭の隅に追いやって麻琴の意思とは関係なく誠人を貪欲に求め腰の動きを急速に速めていった。

誠人は麻琴の腰の動きに合わせるように下から突き上げ麻琴に締め付けられる度に熱い吐息を吐き出した。

病室にはベッドの冷たい金属音が響いたが2人の熱気は交ざり合い溶けていった。

「あっ…あっ…あっ…ぅんっ…キ…スし……て…」

半ば泣き声で懇願する麻琴に誠人は素直に応えた。

「ぁふっ…んっ…ぁんっ…んく……んんっ…」

麻琴は混ざりあう唾液を飲み込もうと燕下を繰り返したが突き上げられる快感に意識は次第に腰へと集中しおろそかになった口元から糸を引いて伝い落ちて行った。

「も…ぅ……はんっ…イッ…ちゃ……」

「いいよ…俺も……もう限界…」

熱を溜め込んだ2人の身体は放出を求めて結合をさらに深めた。

そして麻琴は小刻みに震えると背中を反らしそれを合図に熱を勢いよく飛び出させた。

その後誠人は2、3度突き上げると麻琴の中に吐き出した。

2人は息を整えもせずどちらからともなくお互いの気持ちを確かめるようにキスを繰り返した。
「あっ…ぁんっ…やっ……奥…あた…っ…ちゃ……」

キチキチだった麻琴の中は抜き差しを繰り返すたびにスムーズに誠人のものを受け入れるようになっていた。

「やっ…も……お…かし…く…な……ちゃ…」

擦れる部分から生じる熱とクチュクチュと発せられる音に全身を冒され麻琴はもうほとんど残っていない理性を必死に掴み取ろうともがいた。

「おかしく…なっちゃえよ…。んっ…麻琴の…すべてが見たい。」

誠人の囁きにまで感じるように麻琴はより誠人のものを締め付けた。

「…そーゆー敏感なところも…エッチな顔してるところも…誰にも見せるなよ。」

「あっ…っ…はや…か……わ…ん…」

麻琴は誠人の囁きを聞き逃してしまわないように努めたがその度に理性は麻琴の手からスルリと堕ちていった。

「好き……だ……よぉ…はぁ…あっ…」

誠人を見つめる麻琴の潤んだ瞳から一筋涙が溢れ落ちたがその涙を拭うこともせず麻琴は腰を振ることに夢中になっていった。

「くっ…麻琴……もう…泣かせたりしないから…」

誠人はそう言って麻琴の涙を拭うと誠人自身も腰を突き上げ始めた。

2人はお互いの熱を伝え合うように繋がりを深めた。