「少し遅くなったから送る。」
洗濯してもらった制服に袖を通す麻琴に誠人は言った。
窓から差し込む光は力なく、日の光から月の光へと代わったことを感じさせる。
「うん。…ありがと。」
素直に麻琴は礼を言った。
表に出ると斎藤が月夜でもピカピカとつやめくベンツの前で待っていた。
麻琴達が車に乗り込むと車はスムーズに走り出し閑静な住宅街を抜けると街の大通りへと出た。
急に視界に光が飛び込み麻琴は眩しさに目を閉じた。
そして瞼の裏に残る残像を追っているうち車の心地よい揺れと混ざりあって麻琴は静かに眠りに落ちた。
誠人はそんな麻琴に気付くと少し笑ってまだ幼さの残る麻琴の寝顔に手を伸ばした。
その時、誠人の手が誠人の内にある映像と被った。
『…誠人……誠人…』
そう言って誠人に細くて白い手が伸びる。
『私には…貴方だけ……』
そう言って誠人の肩に腕を回すと強く抱き締めた。
そして涙が溢れる瞳を誠人に向けると誠人の唇に自分の唇を重ねた。
「くっ!!」
誠人はそう呻くと映像を消すように空を握りそのまま手を収めると乱暴に身体を車の揺れに預けた。
洗濯してもらった制服に袖を通す麻琴に誠人は言った。
窓から差し込む光は力なく、日の光から月の光へと代わったことを感じさせる。
「うん。…ありがと。」
素直に麻琴は礼を言った。
表に出ると斎藤が月夜でもピカピカとつやめくベンツの前で待っていた。
麻琴達が車に乗り込むと車はスムーズに走り出し閑静な住宅街を抜けると街の大通りへと出た。
急に視界に光が飛び込み麻琴は眩しさに目を閉じた。
そして瞼の裏に残る残像を追っているうち車の心地よい揺れと混ざりあって麻琴は静かに眠りに落ちた。
誠人はそんな麻琴に気付くと少し笑ってまだ幼さの残る麻琴の寝顔に手を伸ばした。
その時、誠人の手が誠人の内にある映像と被った。
『…誠人……誠人…』
そう言って誠人に細くて白い手が伸びる。
『私には…貴方だけ……』
そう言って誠人の肩に腕を回すと強く抱き締めた。
そして涙が溢れる瞳を誠人に向けると誠人の唇に自分の唇を重ねた。
「くっ!!」
誠人はそう呻くと映像を消すように空を握りそのまま手を収めると乱暴に身体を車の揺れに預けた。