「もう泣きやんだか?」

圭介は麻琴の顔を覗き込んで言った。

「うん…」

麻琴は鼻をすすりながら言った。

「麻琴は…どうしたいんだ?」

大きな手が麻琴の頭を撫でる。

「俺?俺は……速川に会いたいよ?でも俺のせいで速川に怪我させちゃったのに会いになんて…」

麻琴はもごもごと口篭りながら言った。

「…行って来いよ!それとも俺が一緒に行ってやろうか?」

「えっ!?いいよ!1人で大丈夫!!」

突然の圭介の申し出に麻琴は頭をぶんぶんと横に振って言った。

「ほら。やっぱり行きたいんだろ?行って来い。」

そういうと圭介はニカッと笑った。

その笑顔に後押しされるように麻琴は放課後いそいそと身支度を済ますと自称麻琴命のクラスメートを適当にあしらって急ぎ足で学校をあとにした。

『速川に会ったら何て言おう?その前に俺が行ってもいいのかな?…………あぁもぉっ!!最近俺ずっとめそめそしてる!!しっかりしろよ!男だろっ!!』

麻琴は自分を鼓舞すると街中で両頬をバシバシ叩いて気合いを入れた。

「よしっ!!!」



―もう逃げない。
昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
挨拶がほんとに遅くなって申し訳ないです(>△<)ほんと忙しくてペタさえもままならない状態で(ρ∩`)
なのにたくさんのカキコ&プチメありがとうございました(≧▽≦)ρ゛コメント返しをさせていただきたいんですがかなり…無理(´ω`)Ъ
誠に勝手ながらこの記事を新年の挨拶と共にコメント返しとさせていただきます(Ω∩Ω)ゴメンネ

男の子、オトコノコ。の方もコメントをいただいてかなり嬉しいです(´ω`)♪やっと一段落できたのでまた更新していきたいと思っています★☆

駄文ばかりですけど少しでも楽しんでいただけるように頑張っていきますのでよろしくお願い致します∠(≧д≦)
「速川が昨日事故に遭ってしばらく入院する。」

高橋はそう言ったがそこだけリアリティを失った異空間のように麻琴はぼーっと眺めていた。

その高橋の険しい表情から容体が思わしくないと見て取れ教室は騒然となった。

『俺のせいだ……。あの時逃げたりしたから。俺、速川が追ってきてるの知ってたのに…。』

麻琴は冷静に受け止めたが心が張り裂けるほどに自分を責めた。

握り絞めた手の人差し指から血が滲む。

それから麻琴はせわしなく過ぎていく日常に完全に取り残されていった。




「麻琴!麻琴っ!麻琴っ!?もう昼休みだぞ!って指から血出てるじゃんか!…どうした?」

圭介の呼びかけにやっと気付いた麻琴は目だけを圭介に向けた。

「………圭ちゃん。」

麻琴は圭介を認めるとポツリと名前を呼んだ。

「俺、大変なことしちゃった…」

言葉を紡ぐたびに麻琴の大きな瞳からは涙がポロポロと溢れ落ちた。

「待てっ!どういうことだ?ちゃんと説明しろよ!」

麻琴の突然の涙に圭介はわたわたと慌て状況を把握するのに必死だった。

麻琴は涙を拭おうとせずに圭介に話を始めた。