前回のブログ記事に、
数多くのいいね、及び温かい励ましのお言葉をいただき、
本当にありがとうございました
みんな、おっさんが傷つかないように、
そっとハゲを労(いたわ)ってくれたこと
心より感謝いたします
あぁ、
なんて優しい世界
ってことで、ほっこりしたので、
このまましれーっとスマートスピーカーのネタ
でも披露しようかとも思ったのですが、
こんな重い話をあまり引っ張るのは、
皆さまの精神衛生上良くないでしょうから、
早めに続きを書かせていただこうと思います。
例によって、結構文章が長いので、
まったりお付き合いください。
昨年10月末、
直属の上司に呼び出されて、今年の1月より東京転勤を命じられたおっさん
調べてみたら、転勤辞令は、東京本社への片道切符だったことが判明
単身赴任するなら、家計は火の車
家族で移住するなら、念願の新居を手放したうえ、
家族の生活激変という悩ましい究極の選択
悩んでハゲて、さぁ、どうしよう、って感じでした。
今日は、この続きになります。
あ、そうだ、
続きを書くにあたって、
お断りしておかなければならないことがあります。
今回のおっさんの選択が正しいかったかどうかは、
わかりません。
そして、これは今回、おっさんがこういう選択をしたというだけであって、
同じ状況に陥った人がすべて同じ選択を行うべきだと主張しているわけでも、
おっさんとは違う道を選んだ人が間違っているというわけでもありません。
とまぁ、前置きはこれくらいにして、
前回の続きね
上司より転勤の内示をもらった後、
まずおっさんが行ったことは情報収集でした
この転勤辞令はどういう経緯で出たのか、
撤回してもらう余地はあるのか、等々
その結果、
前にも書いたとおり、
社長からの命令で今回の転勤が決まったこと、
本社中枢として活躍してもらうという理由で、二度と富山には戻れないということ、
がわかりました。
でもね、この話には実は裏がありまして・・・
おっさんの仕事は、
専門性の高い商材(簡単に言うと保険ね)を法人に営業するっていう仕事だったんですけど、
今回、おっさんが異動することで、
富山の事務所には営業職員がたった1人しか残らなくなります。
そして、ココが大事なんですが、
その残った1人で
現在の取引先の契約を維持することが不可能
であることを、会社は理解していました
つまりね、
どういうことかというと・・・
どうやら会社は、
専門性が高いこの商材の取扱いは何かとリスクも高いと考えるようになり、
外部との法人取引を縮小しようと目論み、
その専属の営業マンであるおっさんを本社に呼び寄せることで、
自然消滅的に取引量が減ることを狙ったようなのです。
おっさんも今の会社に入って初めて知ったんですけど、
企業イメージを一番に考える一部の会社はね、
収益性を見込める事業でも、リスクが高いと判断すると平気で切り捨てるんですって
お寿司屋さんでいうと、
生牡蠣はお客さんにとても人気だけど、
食中毒の原因にもなりうるから取り扱いをやめるみたいな感じ。
食中毒出して、営業停止になり、悪いニュースが流れる可能性があるなら、
売上が下がってもいいから生牡蠣は売らないってことみたい。
変なの
おっさんの転勤辞令が、まるでリストラのようだっていうコメントをもらいましたが、
こういう裏事情があったので 、強ち間違っていなかったのかもしれません
ということで、
仮に本社に転勤しても、
おっさんがこのまま現在の専門性の高い分野の営業に従事している限り、
近い将来、閑職に追い込まれる可能性が高いことが推測されました
転勤辞令を再検討してもらえないかと思い嘆願書を書いてみたりもしたけど、
直属の上司が保身のためそれを破り捨てるなんていうトラブルもあって、
会社側に何かを期待するのは無駄だなって考えるようになりました。
というわけで、
会社にはこれ以上期待できないことがわかったので、
次は家族との対話です。
嫁と、今後についてどうするかを相談しました。
というのも、
今回どういう選択を行うかによって、
家族の生活や資金繰りが大きく変わるので、
家族みんなで納得した上で、協力を仰がないといけなかったからです。
まずは、嫁に今回転勤の辞令を受けたという事実と、
情報収集した内容を伝えました。
嫁にとっても、今回の転勤の辞令はかなりの衝撃だったに違いありません。
さすがにしばらく絶句した後、
「よく考えて、決めた答えなら、全面的に協力する」
というありがたいお言葉をいただきました。
そうと決まれば、あとは動くだけです。
まず、
おっさんが第一に決心したことは、
娘がまだ小さく、手が離せない今の状況で、
家族が長期間に渡って離れ離れになる選択肢は選ばないということ
それから、
入社時の約束を平気で破る会社に、
大切な家族の人生を歪められることなど許さないということ


落ち込んで、ため息つきながら、
ただ辞令を唯々諾々と飲むのは
どうなるかわかんないけど、
とにかく行動するしかない
動いてみないと、視界は開けないからね。
おっさん、体重は重いけど、


毛がないから
ってことで、
心を決めたおっさんは、
早速、リクナビNEXT等の登録、弁護士相談の予約等を行い、
まず、今回の会社の一方的な決定に違和感を感じたおっさんは、
労働問題を専門に扱う弁護士に相談を行いました。
その結果ですが、
弁護士曰く、
今回の無理な転勤命令は、雇用時に交わした契約に反するものだし、
直属の上司の言動は、パワハラの疑いが強い。
訴訟を起こせば、勝てる可能性が高いという回答でした。
弁護士が言うように、裁判にて争うということも考えたんですが、
時間もお金もかかるし、
判決出るまで長期間家族を不安定な状況に置いてしまうのが嫌だったため、
とりあえず、これを最後の切り札として持っておき、
まずは裁判以外の道を探ろうという結論に至りました

中途採用の求人情報が色々探せる、
更に、おっさんの場合は、転勤までの時間が限られてるので、
転職エージェントも付けてもらいました。
履歴書や職務経歴書の添削や、
面接の予約調整、面接指導まで、
全部無料でやってくれます。
中途の転職活動って、どうしても不安なことが多いですし、
仕事しながらだから、なかなか手が回らない部分も多いですよね。
おっさん、転職エージェントは今回初めて利用したんですが、
すごく心強かったです。
求人情報もハローワークではなかなか見かけない条件の良いものが多く、
おっさんぐらいの年齢でも、
ちゃんと仕事探せば、可能性があるんだなって希望を得られました。
エージェントが言うには、
10社エントリーしても2から3社ぐらいの反応ですから、
少しでも興味あったらどんどんエントリーしてくださいねってアドバイスでした。
言われたとおり、
おっさん、果敢にも12社にエントリー。
ところが、
法人営業の経験が採用官の目に留まったのか、
6社から面接希望の回答をもらい、地獄のような面接ラッシュに苦しんだのは
今となってはいい思い出です。
そんなこんなで、
仕事の合間を縫って就職面接を行いながら、
おっさんが担当する取引先に引き継ぎの挨拶しているうちに、
あっという間に、1か月が過ぎてしまいました

転勤まで残り1か月。
そろそろ
退職届を出さないといけません。

リクナビの面接は順調でしたが、
1次面接が終わったばかりのところ、
二次面接まで進んだところなどと、まだまだ道半ばといった感じ。
どうしようかな~って思ってた矢先、
おっさんの携帯電話が鳴りました
電話の相手は、
おっさんが担当していたとある商社の役員さんからのものでした。
「 うめさん、ちょっと会って話をしたいから、
会社まで来てもらえないですか?」
これは、もしかしたら良い話かもしれないな、
おっさんの予想どおり
実はね、
引き継ぎ挨拶の際、
おっさんが働きたいなぁって思える取引先に、
こっそり転勤せずに退職することを仄めかしておいたんですよ。


聞くと
ちょうど先日、総務部長が定年退職したが、
その商社で取扱う商品は、取り扱いのために許認可等の申請が必要とのことで、
そういう手続きを社内で任せれる人材の育成が間に合っていなかった。
なので、有資格者(実はおっさん、ちょっと特殊な資格と職務経験がある)がほしいとのこと。
しかもおまけに
ここ数年間に渡るあなたの仕事を見ていて、
未経験分野でも安心して任せれそうだってことで、

今の給料以上を約束するし、
うちは転勤はないんので、
安心して長く働いてもらえると思うよって、
どんだけ神対応ですか



もちろん、
家に帰って家族と相談した結果、
ありがたくこのお話を受けさせていただいたのは言うまでもありません。
おっさん、自分で言うのもなんですが、
中高年の方々からやたらと受けが良いんです




辞める際も、なんやかんやありましたが、



12月頭に辞表を提出して、
ということで、
おっさんは、
今までと何ら変わらず、
大切な家族と一緒に生活を続けております



それにしても、
今回の一件で
マイホームと家族、両方をいっぺんに失いかけて、
ありがたみを改めて痛感しましたね。
何事もない、当たり前の日常が、
おっさんの前の職場に、1人残った営業職員も、
先月末に無事辞表を提出し、
地元の保険代理店に再就職が決まったそうです。
彼女も、おっさんに対する会社の仕打ちを見て、
明日は我が身って気づいたんでしょうね。
おっさんと彼女の転職をもって、
おっさんの前いた富山の事務所は、
事務所自体も、存続の危機らしく、
おっさん、もうしーらない


