留学後の大学受験 ㉘帰国後の受験までの塾選び(1) | リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

息子がBC州のリッチモンドにある公立の高校に2年間留学しました。留学エージェントWがエージェントとして正常に機能しておらず、どうなることかと思いきや、リッチモンドの温かい人たちによって支えられた留学でした。そんな我が家とリッチモンドのお話です。

ブログをご覧の皆さん、いつもブログをみてくださってありがとうございます。

 

さて㉗の続きです。 

 

 

 

塾選びはものすごく大切だと思いました。

このブログで何度も紹介しているように、我が家の失敗談として、留学エージェント選びを間違ってしまいました。一度複雑に絡まった話を一通りリッチモンド許育委員会や学校と直接やり取りをしてすべて修正するのは本当に本当に、ほんと~うに大変で、その大変さゆえか私はハゲ未遂事件まで起こしてしまいました。笑。

 

そのときの話です。

 

 

 

 

 

留学エージェント選びは留学のクオリティーを左右するとても大事な要素だと思いました。

それと同じように塾選びが大学受験の勝敗を決定する大きな要素だと思いました。つまりは塾を調べる段階ですでに大学受験は始まっているということだと思います。

 

カナダ留学経験者の塾に関して言えば、授業、講師の品質、方針、システム、誠実さにおいてまさに「ピンキリ」な世界です。そんな中、帰国生(留学生)には大きく2つの種類の塾が受け皿になると思います。一つは帰国子女試験用の塾、もう一つはいわゆるAO、総合選抜試験に特化した塾です。

 

帰国子女、帰国生試験に特化した塾というのは数こそ少ないですが、いくつか有名な大手の塾が存在します。そういった大手の塾では、まれに帰国前、カナダ留学中からオンラインで個別指導を行うこともあります。しかし、帰国するやいなや塾が始まり、学校のように毎日、小論文、時事問題、IELTS対策などの集団授業を受け、出願資料の作成はスタッフが授業時間外にサポートしてくれる、というパターンが多いようです。地方や海外に保護者がいる帰国生のために東京に寮がある塾もあります。

 

息子は帰国生試験とともにいわゆるAO、総合選抜試験を受ける予定だったので、AO、総合選抜試験を専門とする個別塾に通い、「カナダ留学も含め、今まで何をして生きてきたか」「今何を想っているか」「大学で何がしたいか」といったことをとことん整理し、それを言語化する、ということをしました。多くの受験生がここで苦しむようで、合格が見込めるレベルの文書にするまでにかなり塾にシビアに指導を受け、かなりの時間を費やすようです。しかし、まさにこの部分、つまり「どれだけ受験生に自分たちの頭の中を整理させ、それを大学側に興味を持ってもらえるような文書にさせることができるか。」というのがこういった塾の核の部分であり、またAO、総合選抜試験で合否を分ける大事な部分だと思いました。

 

AO、総合選抜専門塾というのはたくさんあります。しかし、日本の大学ではAO、総合選抜試験というもの自体が歴史が浅いので対策のノウハウを構築している塾は少ないです。ここ数年のAO、総合選抜試験を取り入れる大学が急増している状況でそういった塾の数自体は激増しているようなのですが、玉石混交極まりないと思いました。未熟な業界で安定した合格率を出せている塾の数は限られ、そもそも「正解」というものがないので、何をもって塾を選ぶかも難しいのです。

 

㉙に続きます。