「とりあえず日本人なら安心」という発想③(バンクーバーという大都市の宿命) | リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

息子がBC州のリッチモンドにある公立の高校に2年間留学しました。留学エージェントWがエージェントとして正常に機能しておらず、どうなることかと思いきや、リッチモンドの温かい人たちによって支えられた留学でした。そんな我が家とリッチモンドのお話です。

②の続きです。

 

 

また、少し見る角度を変えて、バンクーバーという場所についても考えてみました。

まず日本人留学生がお世話になるサービスというのは、たいていバンクーバー近辺にあり、また、バンクーバーというのはBC州の中でも一番日本人がいる場所ではあるのですが、だからといって安定した日本人の雇用ができるというわけでもないと思います。人の出入りも激しく、人種のるつぼ、文化もマナーもごちゃごちゃで、家賃もとても高いです。こういった事情で日本人が多い割には安定して良質な人材を確保するのも難しいのだと思います。

 

息子が言うには、リッチモンドと違って、バンクーバーはアジア・ヘイトもあり、治安も悪く、ごちゃごちゃしていて、バンクーバーに行くとかなりの確率で何かしら「ちょっと不快だな。」という目に遭うことがあるらしいです。要するにバンクーバーは暮らしにくい場所ということのようです。なるほどね。

 

昔海外を転々とした私はこう思うのです。

都会の宿命で、どの国でも大きな都市の中心は人の出入りも激しく、人は多いけど、互いに信頼関係も築きにくい(すぐ人が入れ替わるので)、という性質を持っていると思います。大都市ゆえに大きなお金の流れはあるし、ビジネスの規模も大きいけど、ビジネスとしての丁寧さ、誠実さというのも両立させるのが難しいのかもしれません。そんな環境では、日本人留学生に対してもいい加減なビジネスをし、それを許す土壌ができてしまっているということだと思うのです。

 

④に続きます。