第6章「黒い予感」
進行状況:【雷の神殿】~【サイバック】
【雷の神殿】
エミルの体調も戻ったようなので、雷の神殿へ行ってみたらば。
「関係者以外は立ち入り禁止だ、オ゛ラァ~!」
と、門番2人が通せんぼ。
うはっ、ガラ悪いな~。
入れないのにはそれなりの理由があるんだろうけど、ここまで高圧的な態度を取る必要は無いよな。
強者には媚びへつらい、弱者には威張り散らす・・・この鎧はマーテル教会の騎士か、落ちぶれたもんだ。
しかし、こちらにはもっとガラの悪い奴がいるんでね。
馬鹿2人が、あろう事かマルタを突き飛ばしたもんだから・・・・・
エミル、ラタトスクモードON☆
最近、どうもモード切替スイッチが接触不良ぎみなもので。
一人の首を締め上げ宙吊りにし、もう一人の喉元に剣を突きつけるという力技を披露したエミル@ラタトスク。
GJ!・・・いやいや、それじゃ後々収集が付かなくなるだろ。
この場は何とかリーガルが収めてくれたものの・・・先が思いやられるな。
「な・・・何事ですか!」
騒ぎを聞いて奥から駆けつけて来たのは、サイバックにある王立研究院の院長であり、神殿の管理責任者でもあるシュナイダー博士。
博士に神殿が封鎖されている理由を聞くと、
「危険なので、王立研究院の許可がなければ立ち入り出来ない」との返答。
出来れば、何が危険なのかを語ってもらいたいところですが・・・
とりあえず、どうしても神殿内に入らなきゃならない事情を伝えたら、王立研究院で話を聞いてくれるらしい。
シュナイダー博士、エミルの顔を見て非常に驚いていた訳ですが、どうやら博士の知り合いに似ている様子。
知り合いとくれば・・・やっぱり「彼」だろうなぁ~。
【サイバック】
てな訳で、やって参りました王立研究院。
門の前にいた研究員らしき男が、エミルに向って「アステルじゃないか!」と声をかけて来ましたが、矢張りそうだったか。
アステルはここの研究員で、精霊ラタトスクについて研究していた人らしい。
双子じゃないかって程エミルと瓜二つで、リヒターの親友だったそうなのですが・・・
リヒターさんに殺されたって、何ふざけた事を言ってるんだメタボ眼鏡!
「う・・・嘘だ!リヒターさんがそんな事するわけ無い!」
温厚なエミルも、これには大激怒。
しかし、色々な人の話を聞くに、どうもエミル=アステルの説が濃厚になって来たぞ。
約2年前、アステルはリヒターと共に精霊ラタトスクの実地調査に向かい、そこで命を落としたという。。。
でも、死体が発見された訳ではなく、独り戻って来たリヒターが「アステルは死んだ・・・」とだけ言い残して研究院を去って行った為に、「リヒターがアステルを殺した」な~んて噂が広まったのだろう。
――という事はだ。アステルが死んだという確たる証拠は無い訳だ。
死んでもおかしくない事故に遭い、実は生きているのに、リヒターがアステルは死んだものと思い込んでしまったという考え方も出来る。
しかし、そうするとリヒターの態度がちょっと不自然だ・・・
エミルを見た時の反応からするに、アステルの死は単なる事故ではなく、リヒター自身が深く関わっていると思うんですよ。
それに、ラタトスクへの激しい憎しみ。。。
リヒターは、ラタトスクに会った事があると考えるのが自然だ。
リヒターとアステルは、実地調査でラタトスクに遭遇したんじゃなかろうか。
で、何らかの原因でアステルがラタトスクに憑依され暴走してしまった為に、やむなくリヒターはアステルを手にかけてしまった。。。
だけど、実はこの時、アステルは死んでいなくて、ラタトスクはアステルの身体から離れ、コア化して眠りについた。(このコアはリヒターが持ち去った?)
目覚めた後、記憶を失くしてあちこち彷徨っていたアステルが、偶然パルマコスタ襲撃事件に出くわし、本物のエミルと入れ替わった・・・というよりエミルと勘違いされた、という流れが現時点での考察だなぁ。
―――エミル(アステル)に叔母さんの元へ行くように言い残した母親は、死に際で既に目が見えない状態だった。
そしてエミルを引き取った叔母夫婦は、今迄エミルと面識が無かった。
要するに、エミルが別人だとしても、気付かなくて不思議は無い訳だ。
本物のエミルは、恐らく・・・襲撃事件で命を落としたのだろう。
でもって、アステルは生きていれば18歳なのか・・・
18歳!?それどころか16歳にも見えないんですけど。
童顔だなアステル。。。
ま、それはどうでもいいんだけど、生前のアステルを良く知る人物が雷の神殿にいるらしい。
博士から通行許可証を貰い、雷の神殿に行く事に。
エミルが本当にアステルと同一人物か確かめないとね!
―――・・・・・と意気込んで街の広場に向っていったらば。
「・・・どうやらホークが部下に岬の砦へ運ばせたらしい。取りに行って来る」
その声は、リヒターさんじゃありませんか!
白衣着用率が異様に高いこの街で、赤と黒のコントラストが素敵に目立ちます+
リヒターが会話しているのは、例のセキュリティ・・いや、ノートンという男。
「頼むよ、リヒター。お前だけが頼りなんだ」
とノートンが言っているところを見ると、何か探し物を頼まれたのか。
あれかな?サイバックの学術資料館から流出したマーテル教会の資料がどうとか、リヒターが言ってた気がする。
でもって、ホークはアリスちゃんのペットだよね?何の関係があるんだろ?
―――まぁ、いいや。
とにかく、リヒターさんは岬の砦へ向った訳だ。
・・・とすると、エミルのやるべき事は決ってるよね!
エミル 「(リヒターさんを)追いかけようか?」
しいな 「神殿が先じゃないのかい?コアの事もあるし、リリーナもいるしさ」
リーガル 「うむ。リヒターに話を聞きたいところではあるが、迂闊に近付くのは好ましくないだろう」
エミル 「うん・・・でも・・・」
マルタ 「いいから!早く行こう!ロイドに先を越されちゃうよ!」
エミル 「うん・・・そうだよね」
―――・・・・・・・・・。
マルタ 「・・・って、エミル!そっちは雷の神殿じゃないでしょ!?」
エミル 「ごめん、マルタ・・・。でも、なんか体が勝手に・・・・!」
マルタ 「エミル~!?」
【岬の砦】
―――というやり取りがあったかは定かではありませんが、やって来たのは雷の神殿・・・ではなく、岬の砦。
雷のコアをロイドに奪われようが知ったことじゃない
「・・・ここに来たって事は、まさかリヒターに会うつもり?」
とマルタ。
・・・それ以外に、こんな(既に宝を漁り尽くした)場所に来る理由はないだろう?
そんなマルタを軽くスルーし、「ここから先は僕一人で行くから、みんなはメルトキオの宿で待ってて」と言うエミル。
しかし、理由も聞かずに「うん、分かったぁ~♪」と引き下がってくれるマルタ&愉快な仲間達ではない。
問い詰められ、後に退けなくなったエミル。
「・・・僕・・・、隠してたけど、今迄も何度かリヒターさんに会ってたんだ」
と、衝撃の浮気自白。
やばいっ、血の雨が降る!
「どうしても知りたい事があって・・・それがラタトスクを殺そうとしてる事に関係してるみたいだったから・・・」
「リヒターさんは、僕一人なら戦いを仕掛けて来ないよ!お願い!」
悲愴な面持ちで訴えるエミルに、仲間達も渋々了承。
「リヒターの動向は気になる部分です。私が全力でエミルを守ります」
と、庇ってくれたらしいテネブラエと一緒に、リヒターを追う事に。
「帰って来たら、きっちり怒るからね^^」
とか何とかマルタが言っていたけど、そんな事は気にするなエミル!
多分、ちょっとだけ思いっきり殴られるだけだろうから。(え?)
―――襲い来る魔物と戯れつつ砦の奥へと進んでみれば、颯爽と前を歩く人影を発見!
「リヒターさん!」
「・・・・・エミル・・・・・」
「リヒターさん!あの・・・」
「帰れ」
「・・・これも、ラタトスクに関係してる事なんですよね」
「お前に話す事はない」
「ついて行きます!」
「邪魔だ」
―――取り付く島もないとは、まさにこの事・・・。
でも、この程度で諦めるエミル君ではありません+(リヒターに関してだけは)
「・・・僕はもう、自分の殻には閉じこもりません」
「・・・アンタ、自分の事を何も知らないから、そんな事が言えるのよ!」
アクアが苛立ったように口を挟む。
「僕がアステルさんに似てるって事ですか?もしかしたら僕がアステルさんかも・・・」
「黙れ!!」
迂闊なエミルの一言に激昂したリヒター。
「・・・!」
今のはちょっと、ね・・・地雷を踏んじゃったよエミル。
相手の気持ちを汲み取ろうよ・・・その事でどんだけリヒターが苦しんでるか、ちょっとは想像出来るでしょうに。
「・・・どうしてもついて来るなら、もう口を開くな」
「だ、だけど・・・」
「いいな!」
―――で、結局のところ同行してもいいらしい。。。
何だかんだ言って、リヒターはエミルに甘すぎる・・・+
まぁ、喋るなと言ってる通り、エミルが話しかけても総スルーなのですが。
「リヒターさんが探してるのって深海文書ですよね?僕も探すの手伝い・・・」
「――アクア、もう少し奥を探そう」
「はい!」
エミルの言葉を無視し、アクアと共に奥へずんどこ進んでしまうリヒター。
「リヒターさん・・・」
しょんぼりと寂しげなエミルの表情がGOOD+
―――それでも、ドMなエミル君はめげずに話しかけ続けます。
「この辺りでもないな・・・」
「リヒターさん!」
「・・・・・・・・・・・・」
「リヒターさんってば!」
「・・・・・・・・・・・・」
「リヒターさんっ!!」
「聞こえているっ!」
「・・・じゃあ、どうして無視するんですかっ!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「リヒターさんが言ってくれたんですよ!自分の殻に閉じこもってたら駄目だって・・・。なのに、そのあなたが殻に閉じこもって僕を存在しないみたいに扱うんですか!?僕がアステルさんに似てるから・・もしかしたら本人かもしれないから・・・?」
―――さすがに根負けしたのか、エミルに向き合うリヒター。
「・・・エミル。悪かった。俺がお前を無視したのは、アステルに似てるからじゃない」
「じゃあ、どうして・・・」
「・・・・・お前が俺について来ても、お前が望むようなラタトスクに関する何かが明かされる訳じゃない。それでもいいか?」
「・・・え・・・あ・・・はい」
―――この後は、リヒターの態度が軟化してエミルと会話してくれるように。
リヒターがハーフエルフであることについてのスキットでは、雰囲気に呑まれたのか血迷ったのか、エミルがとんでもない事を言ってくれました+
「僕・・・僕、ハーフエルフだろうとなんだろうと、リヒターさんのこと好きです」
エミル君、うっかり告白。
こんな人気の無い場所で(魔物は多数いるけど)なんという大胆なことをっ!!
リヒターの理性にだって限界はあるんだよっ!(コラコラ)
「・・・お前が・・・それを言うのか・・・」
なんだか表情に苦悩の色を浮かべているリヒター。
いいよ、もう・・・楽になっても。(どういう意味だ)
―――エミルの猛アプローチは、これだけに留まらず+
「・・・リヒターさん。僕・・・これをつけましょうか?」
・・・と、エミルが取り出したのはロイドの落とした仮面。
「・・・なんだ、それは」
「ロイドがつけてた仮面です。これなら僕の顔、少しは隠れますよね。
・・・・・そしたら、リヒターさんも嫌な思いをしませんよね・・・?」
――やめてっ!リヒターの心のTPはとっくにゼロよっ!!
「・・・!馬鹿な事を言うな!第一お前はエミルだ。アステルじゃない。ただの・・・他人の空似だ」
「でも・・・」
「そうであってくれないと・・・俺は・・・運命を呪いたくなる」
「リヒターさん・・・」
―――そんな感じで、妙にギクシャクした空気に包まれながら、目的の深海文書がある場所へ到着。
・・・普通に床に落ちてたんですけど、本当に大事な物なのでしょうか。
んで、普通に拾います。
もっとこう、宝を守る番人みたいなのが出てくるとかさぁ・・・
リヒターの話によると、今迄リヒターが回収してきた物は全て、あのノートンという男がギャンブルで作った借金を埋める為に売り飛ばした物だったらしい。
それは学術資料館の大切な資料で、この事がバレたら当然クビ・・・って事で、ノートンがリヒターに泣き付いて来たらしい。
しかし・・・なんでリヒターは、わざわざノートンの為に動いたんだ?
リヒターの性格からして、「自業自得だ」の一言で切り捨てそうだけどなぁ。
ま、そこは『give-and-take』的な何かがあったという事なんだろう。
―――そして、エミルをメルトキオまで送ってくれたリヒターさん。
一緒に行動した後は、必ず送ってくれるとは紳士だ+
「・・・エミル。次に会う時は敵同士だ」
・・・って、イキナリの最後通告!いや、岬の砦でもお前と行動するのはこれが最後だとか言ってけど・・・
「そんなの嫌です!」
と、エミルは拒否。
せっかく告白したのに振るなんてそんなの酷いよリヒターさん。
「・・・お前が嫌だろうと、これは初めから決まっていた事だ。おそらく・・・お前が生まれる前からな」
―――これだけ聞くと、口説き文句にも取れてしまうミステリー+
だが、生まれる前から敵同士というのは・・・どういう意味だ?
エミル=アステルだとしたら、そんな事は言わない筈なのに・・・
そんな謎かけと【宿命の人】なる称号をエミルに残し、「じゃあな」と去って行ったリヒター。
宿命・・・生まれる前の世から定まっている人間の運命。(@Yahoo!辞書)
リヒターとエミルには、前世からの因縁があったということなのだろうか。。。
―――リヒターの言葉が頭の中でぐるぐるしながらも、仲間達の所へ戻ったエミル。
マルタの顔色を横目で窺いつつ、端的に事情を説明。
てっきり2、3発殴られるものと覚悟してたけど、普通に許してくれた(笑)
「次からは、私に隠し事しないでね」
とか言ってたけど、それは出来ない相談だよマルタ+