引き続きオドロキ君なりきりVer.です。
「それでは、審理を再開します。
先程の証人・・・逆居雅香さんはいかがですか?」
「は、はッ!意識が、その戻った様です」
裁判長の問いに、何故か冷や汗をかいている亜内検事。
「それでは、もう一度。話を聞かせて頂きましょうか」
牙琉先生が、逆居の証言を促す。
牙琉先生・・・さっき何で裁判長に呼ばれていたんだろう・・・。
何か気になるんだよな・・・・。
「ううう・・・しかし。彼女は、その。えぇ・・・疲れておりまして」
そう言う亜内検事の顔こそ、疲労困憊といった感じだ。
何か証言させたくない理由でも出来たのかな。
「残念ながら・・・貴方に拒否する権利はありません。
・・・逆居雅香さんを、証言台へお願いしましょう」
牙琉先生、穏やかだけど有無を言わせない口調だ。
「分かりました。証人は、証言台へつくように!」
裁判長の指示により、証言台につく逆居。
「改めて、伺いましょうか。貴女のお名前と・・・職業を」
牙琉先生は証言台を見据える。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
質問に、無言の逆居。
「往生際の悪いイカサマ師さんだ。覚悟を決めたらいかがですか?」
逆居を見据える先生の眼差しがキツくなる。
「う・・・うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
牙琉先生の迫力に怯えた様子の逆居。
「・・・・・・・なーんてね・・・・・・・」
え・・・・・・・・?
逆居はコートを脱ぎ捨てるとコチラを睨み付けた。
「逆居雅香。カードを配る“プロ”よ。人呼んで・・・・“イカサマサカイ”!」
い・・・・・いかさま・・・さかい・・・・?
オレは逆居の豹変振りに言葉を失った。
裁判長も唖然としている。
「・・・・ちなみに、右から読んでも“イカサマサカイ”
左から読んでも“イカサマサカイ”・・・よろしく、お見知りおきを」
法廷内にざわめきが起きる。
イカサマサカイって・・・・お見知りおきたくない感じがする・・・。
いや、ボーッとしてる場合じゃないだろ!オレ!!
「証人!貴女はあの夜!何を企んでいたのですか!」
平静を装い、逆居に質問する。
「いいさ。話してあげるよ。アタシ達の・・・・“作戦”を!」
裁判長が口を開く。
「貴女は、弁護側より《告発》を受けている身です。
・・・・これ以上の“嘘”は命取りになるでしょう。」
「・・・・・・・・・・・・フン。
アタシは、あの男・・・浦伏に雇われた“プロ”さ。
予め、勝負の数日前に《ボルハチ》に送り込まれた・・・
ウエイトレスとして、ね」
不遜な態度を見せる逆意。
「被害者と貴女は、“グル”だった訳ですね・・・」
オレは額に指を当てた。
逆居はフンッと鼻で笑うと、
「浦伏は、そのスジじゃ有名なポーカープレイヤーらしいね。
・・・今回の作戦では、《勝敗》は二の次だった。
これまでの成歩堂龍一の不敗記録をブチ壊す事。
“罠”はシンプルなモノだったね。予め、奴のポケットに・・・
囮のカードを1枚、コッソリ仕込んでおけばいい。
そして、《5枚目のA》のシナリオ通りのカードを配って・・・
“イカサマだ!”とケチを付けて、身体検査。
そのオトリのカードを取り出せば、罠の口は閉じる!」
逆居は更に言葉を続ける。
「イカサマを使った上、勝負にも敗れる・・・正に二重苦。
これで、全ての“伝説”は、消える・・・」
確かに・・・・・・。
1つのイカサマが暴かれれば、それまでの勝利も疑われる。
「たった1つの“デッチ上げ”で、7年間の“無敗伝説”を破壊する。
・・・・それが、あの晩の勝負の目的だったのさ!」
ざわめき始める法廷内に、凛とした牙琉先生の声が響いた。
「・・・イカサマサカイさん、ですか。面白い。
しかし、只一つ残念な事がある様です。」
残念な事・・・・?
「確かに興味深い罠です。ただもっと興味深いのは・・・
貴女の言う“囮のカード”は、いったいどうなったのか・・・?」
「確かに・・・・そうです!!」
牙琉先生の鋭い指摘に、オレはハッとなる。
「運のいい男・・・さ。
このイカサマサカイの罠をかいくぐるとはねぇ!」
・・・・・・・・・・・答えになってないぞ、それ・・・・・
「・・・・・・・・・・。
どうも、貴女がちょっとカワイらしく見えてきました」
裁判長の言葉に、キッと眉を吊り上げる逆居。
「ふ、ふざけないでッ!!
このイカサマサカイ、見た目以上のいたずらっ子だよッ!!」
法廷内に微妙な空気が流れる・・・・。
裁判長が木槌を打つ。
「とにかく、証言をお願いしましょうか。
貴女達の“罠”と・・・その結果について」
証言開始。~罠の行方~
「あの晩・・・アタシは、確かに囮のカードを仕込んだ。
最後の勝負。・・・シナリオ通りの成歩堂の敗北、そして身体検査!
でも・・囮のカードは消えた!何故か作戦は失敗したのさ。
次の瞬間・・・成歩堂のニイさんが、瓶を取って殴りつけた!
浦伏を殴ったのはアタシじゃない!被告人のイカサマニイさんだよ!」
・・・・・何か、こう、スッキリしない証言?
「罠は完璧だったのに・・・あのペテン師のせいで!」
「貴女に言われたくありませんッ!!」
逆居のペテン師という言葉に、反射的にそう叫んでしまった。
「怪しげな証言ですが・・・弁護人、貴方にお任せしましょう」
裁判長がコチラを向く。
やれやれ・・・この証人もアレだけど・・・
成歩堂さんも、ちゃんと教えてくれればいいのに・・・
尋問開始。
この証言、逆居自体しっかり把握していない部分がみえる。
囮のカードが消えたとか・・・。
それに、身体検査で何も見つからなかったのなら、
成歩堂さんが、被害者を殴る動機が無くなる。
オレは、逆居にゆさぶりをかけてみた。
「被告人に身体検査をして、何も見つからなかったんですよね?
それでは、被害者を殴る理由が無いのでは?」
「・・・・そ・・・それは・・・・」
オレの質問に、何故か後ろの首辺りをさすり始める逆居。
・・・・ドクン・・・・・
その時、今までに経験したことの無い感覚が身体を貫いた。
な・・・何だ・・・今の感じは・・・・
「どうしましたかな?弁護人」
オレの異変に気付いたのか、裁判長が声を発した。
「い、いえ・・・・」
オレは頭をかいた。
さっきの逆居の態度・・・何か違和感がある。
詳しく聞くべきなのかもしれない。
「雅香さん・・・貴女、何か隠していますね!」
オレは逆居を見据えた。
「な・・・何を言うんだいッ!!ここ・・この、この。
イカサマサカイ様が、かかかかか隠しているなんて」
「異議あり!」
逆居の言葉を遮るように亜内検事が異議を唱えた。
「こ・・・根拠の無い言いがかりは、やめてもらいたいですなッ!」
「それでは、もう一度伺いましょう。
『被告人が殴った瞬間を見た』・・・本当ですか?」
オレは努めて冷静な口調で質問した。
「ほ・・・本当に、き、決まってるさ・・・あ・・・アタシ・・・
・・・確かに・・・成歩堂のニイさんが殴りつける瞬間を見たんだ」
・・・ドクン・・・
まださっきと同じ感覚だ・・・・一体何なんだ・・・・!
ふと、休憩中に聞いた、成歩堂さんの言葉が頭をよぎった。
『例えば、あの証人・・・逆居雅香を思い出してごらん。
彼女は、ある証言をする時・・・必ず“首筋をさする”
・・・気が付いていたかい?』
首筋をさするクセ・・・だって?
・・・ドクン・・・
次の瞬間、逆居の姿がハッキリと見えた。
網膜を介さず、直接脳内に映し出されるかの様に。
何だ・・・感覚が・・・研ぎすまされていく!
逆居の“動き”が・・・ハッキリ見える!
彼女のクセ・・・ある証言・・・違和感・・・・・。
・・・・ドクン!
・・・クセ・・・・・・・・みぬけ・・・・・・・・・・・・
クセを・・・見抜く・・・・・?
「そこだ!!」
オレの中の無意識の感覚が、答えを導き出した。
「雅香さん・・・貴女は、ご自身で気が付いていますか?」
「な・・・なんの事・・・・?」
逆居は、意味が分からないという様に、オレを見る。
「貴女は・・・ある証言をする時、
必ず、左手で首筋をさする“クセ”があるんです」
「・・・・・!く、首筋・・・?そ、それが何だと言うの!」
逆居の眉がつり上がる。
「・・・どういう事、なのですか?オドロキ君。
私は、気が付きませんでしたが・・・・」
牙琉先生が、訝しげにオレを見る。
「その証言をする時・・・
雅香さんは無意識に“ある事”を思い出している。
その記憶に、身体が反応して・・・首筋に触れてしまう。
きっと、そういう事なんだと思うんです」
「か、彼女の記憶ですと・・・それはいったい、何なのだッ!」
亜内検事がヒステリックに叫ぶ。
無理もない・・・オレ自身、牙琉先生の弁護を何度か見てるけど、
クセを盾に取った尋問など、今までありえなかった事だ。
だが・・・この感覚は、オレにある確信を齎していた。
裁判長の木槌が鳴った。
「それでは・・・異例の事ですが、弁護人に伺いましょう。
貴方の主張する証人の記憶・・・
それを示す《証拠品》を提示して頂きます!」
彼女が首筋をさする“クセ”・・・
それは、彼女が“犯行の瞬間”の事を話す時に現れる!
「証人。あの夜・・・“犯行の瞬間”。
それを思い出すたびに、貴女は首筋をさすってしまう。
それには何か“理由”があるはずです。
その首筋に、忘れられない“記憶”を刻んだ《凶器》とは・・・」
そう、これしかない。
凶器、成歩堂さんが被害者を殴ったとされているあの瓶・・・。
『くらえ!!』
「犯行の瞬間の事を話す時、必ず首筋に手をやる・・・つまり。
貴女は、この凶器の瓶を思い出しているのです」
「・・・!」
「しかし・・・少し、妙ですね。
殴られたのが、浦伏氏・・・被害者なのだとすれば、
何故、貴女が首筋をさすらなければならないんですか?」
「ど・・どういう事ですかッ!」
亜内検事が、オレを凝視する。
「まるで、そう・・・貴女自身が殴られたかの様に!!」
「う・・ううううううう・・・・・」
逆居は蒼白になり、身体を震わせている。
「異議あり!
こ、こんな尋問は聞いた事が無いッ!しょ・・証人のく・・クセなどと・・・」
亜内検事もワナワナと震え出す。
「オドロキ君・・・何ですか、今のは。
この様な尋問は、私も初めてですが・・・」
落ち着いた中にも、どこか戸惑いを隠せない牙琉先生の声。
「説明はあとで!・・・あの証人を崩すのは、今しかありません!!」
そうだ!!一気にたたみかけてやる!!
「証人。事件を目撃した“瞬間”・・・・ハッキリ証言して頂きましょう!!」
オレは証言台を指差した。
「・・・・ワタシ。何も知りませんの」
逆居は、証言台の下に身を隠し、最初の気弱な少女を演じている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
法廷内にイヤーな沈黙が流れる。
「流石に・・・それは無理なのでは・・・・・」
一気に脱力させられた・・・・・。
裁判長の木槌が鳴った。
「証人・・・よろしいですかな?」
「フン!分かってるさ!」
逆居は、また証言を始める。
「殴ったのはアイツよ!警察が来るまで、目を離さなかったんだ!」
これが逆居の“犯行を目撃した瞬間”の証言。
・・・違和感を感じる。
オレは法廷記録を確認した。
そう、「誰が事件を通報したか」
被告人自身が《ボルハチ》1階の店内から警察に通報しているのだ。
だったら、その事も証言に加えるべきだろう。
オレは、逆居の証言にゆさぶりをかけた。
「では、警察が来るまでの被告人の様子はどうでしたか?」
「・・・ショックで呆然としていたんだろうね。
椅子に座ったままだったよ」
首筋をさする逆居。
「・・・どうやら、引き出せる証言はここまでの様ですね。
どうですか、矛盾がありますか?」
「そうですね、牙琉先生。
モチロン決定的に矛盾している様です」
オレの発言にざわめきだす法廷内。
裁判長が木槌を打つ。
「ここまで来た以上、証拠品を見せて頂いた方がいいようです。
只今の証言と矛盾する証拠品を・・・」
言われるまでもない!!
『くらえ!!』
「証人、ここに記録があります。ハッキリ書かれているんですよ。
『被告人による通報で現場に急行』」
「え・・・」
「しかも、被告人は、部屋を出て階段を上がって・・・
《ボルハチ》店内から携帯電話で通報しているのです」
「あ・・・・・・」
しまったと言う表情の逆居。
オレはバンッと机を叩く。
「本当に、被告人から“目を離していない”のならば!
彼が部屋から出たところを、見ていなけばならないッ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
逆居は悲鳴を上げ、後ろに倒れこんだ。
暫くすると観念したのか、事件の真相を話し出した。
「・・・あの夜、瓶で殴ったのは・・・被告人のニイさんじゃなかった。
その時・・・浦伏は成歩堂の傍にあったボトルを取って・・・
このアタシを殴りつけやがった!!」
逆居はギリッと奥歯を噛み締めた。
「そして、アタシが目を覚ますと・・・」
「被害者は既に亡くなっていたと言う訳ですか・・・」
逆居の言葉にそう続ける裁判長。
「とにかく、アタシ、身分を明かす訳にはいかなかった。
浦伏と共謀してたのがバレたら、・・・絶対疑われる!」
法廷内が静まり返る。
沈黙を破ったのは裁判長だった。
「いったい・・・これは、どうした事でしょうか?」
「バカな・・・こんな、これは夢だ。
瓶で殴られたのは、いっそ、この亜内だったのだ・・・」
・・・それは無いだろう。
「むぅぅぅ、放心状態ですな。
しからば、牙琉弁護士、貴方の考えはいかがですかな?」
裁判長が牙琉先生の方を向く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
え?無言?
「が・・・牙琉先生・・・・・・?」
思わず先生の顔を覗き込んでしまった。
「・・・弁護側としては、逆居雅香の只今の供述は・・・
“真っ赤な嘘である”・・・そう主張せざるを得ません」
「な・・・なんだって!」
顔を引き攣らせる逆居。
オレは先生の顔を凝視した。
真っ赤な嘘って・・・・・。
「事件当夜、あの部屋にいたのは、被告人・被害者・証人の3人。
・・・そして、この証人には“動機”があった。」
「どうき・・・」
オレは、無意識に牙琉先生の発言を繰り返す。
「イカサマに失敗した証人は、浦伏と口論になった。
・・・その挙句の犯行なのです!」
牙琉先生が、珍しく語尾を荒げている。
「そんな!アタシ・・・アタシじゃない!!
アタシは罠に嵌められたんだ!」
逆居は必死の形相でコチラを見ている。
ざわめきだす法廷内。
「クックックッ・・・・・・・・」
場の空気にそぐわない笑い声に、周囲が静まり返る。
笑い声の主は・・・・・・成歩堂さん・・・・・・?
「人を罠に嵌めようとする人間は、自ら足を取られる・・・。
正にそんな感じだ」
成歩堂さんに皆の視線が集まる。
「牙琉霧人。君らしくもない・・・随分、荒っぽい論証だ」
ニヒルな笑みで、牙琉先生を見つめた。
「どういう事ですか・・・・・?」
牙琉先生は些か憮然としている。
「何故、残されたもう一つの可能性を論証しようとしない?
・・・事件が起こった時、現場には第三者がいた」
確かに、休憩に入る前・・・成歩堂さんは証明した!
「事件が起こった後、1枚のカードがすり替えられた。
すり替えた人物は、カードが2種類あった事を知らなかった。
・・・つまり、“第三者”だ」
「異議あり!」
成歩堂さんの発言を亜内検事が遮る。
「しかし!そんな人物など、何処にも存在しないッ!!」
成歩堂さんは、慌てた様子も無く答える。
「その通り。
だからこそ・・僕は、この事件を法廷まで持ち込んだのですよ。
この逃げ場の無い、いかなるイカサマも通用しない場所で・・
真犯人をいぶり出す為にね」
し・・・真犯人・・・・
「幸い・・・僕達は既に、“手がかり”を得ている。
見えない“第三者”の手がかりを。・・・かなり早い段階でね」
騒然となる法廷内。
「オドロキ君・・・君には分かるかい?」
成歩堂さんの視線がオレを捉えている。
え・・・・オレ・・・・・・
「だ・・・大丈夫・・・・じゃないような・・」
ポリポリと頭をかいた。
「さっきも言ったが、カードをすり替えた“第三者”は・・・
一つ、大きな勘違いをしている」
オレは、その言葉でピンときた。
被害者の手札のカードは・・・そうだ・・・
「カードの“裏”の色・・・ですね?」
「そう。手札を見れば明らかだが・・・
“最後の勝負”に使われたのは、“赤”のカードだった。
しかし・・・この法廷で、ただ一人。
そのカードを“青”と表現した人物がいたのです」
確かに・・・“青”のカードを使われている印象があったな・・・。
その時、オレの脳内にある情景が映し出された。
逆居が証人として出る前・・・成歩堂さんの証言の時。
オレの無意識が、その人物を特定していた。
オレは頭を振った。
そんな事ある筈がない。
そんな事をする理由が無い。
オレの意識が、その答えを否定している。
意識的にその名前を追い出そうとすればする程、
脳内の記憶が鮮やかに蘇る。
「どうかな、オドロキ君。思い当たる人物は・・・?」
オレに答えを求める、成歩堂さんの声。
何故?どうしてオレに言わせる?
『静かな情熱・・・青い炎を背にまとったカードだけが
その勝負を知っていたのですよ』
『現場に残されていたのは、“哀しみ”に彩られた大量の青いカード。
どこか詩を感じますね』
鼓膜を通さず、直接脳内に響いてくる声。
「どうかな?弁護士君。
カードの色を“青”と思っていた人物とは・・・・?」
やめてくれ・・・
・・・出来るなら、この場から逃げ出してしまいたい。
・・・・・・それは出来ない・・・か・・・・
「青の・・カードと・・言っていた人物・・・・・」
声が震える。
「牙琉・・・・霧人・・・先生・・・」