基礎講座「着付け・身嗜み」 | STYLE OF

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グラフィックデザインとファッション・・表面上のことと言われがちだけど、実はとっても中身のいる分野。その奥深さをちょっとでも感じてもらえると嬉しいです。

※この記事は2009-01-22 22:03:54に投稿されたものを
 テーマの再編集に合わせて順番を変更しています。



アイテムコーディネイトのポイントは


・「色・柄物同士の組み合わせにおいて間違いは無い」


・「柄が強すぎた場合、カラーコーディネイトで調整


 することができる」


でした。


今回は『着付け・身嗜み』です。/p>

・・よい服で、サイジングも完璧


コーディネイトもキレイに仕上がっていても


何故か野暮ったさが抜けない・・・



鏡を見てそう感じた経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

アイテムを揃えただけで満足していませんか?




服は『着こなしてこそ』お洒落に見えます。


その「着こなし」のポイントがこの、着付け身嗜みに当たります。




*着付けと身嗜みチェックポイント*

まずはスーツスタイルから

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≪ネクタイ関係≫
●首元
・シャツとの隙間がないか?
・第一ボタンはかけてあるか?
 (外していると非常にだらしなく見え、かつ、くたびれて見えます!)

●ディンプル(ネクタイの大剣につくるくぼみ)
※ディンプルは「紳士の証」と呼ばれるものです。
 つくらないことはビジネスのシーンでは
 紳士ではない=『私は未熟者です』という意味にもなります。


※また、つくらない締め方は”カジュアル”を意味します。
 普段着や遊び着っぽく着崩す際にお使い下さい。


余談になりますが、
ナロータイという細身のネクタイがあります。

このネクタイではディンプルをつくるのが難しい。
理由は簡単。もともとディンプルをつくるように作られていない為です。

それは「ナロータイ自体がカジュアルなものだから」
という背景があります。


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そしてもう一点
「ノット」:〇で囲んである「結び目」
 普段締めている様と少し見比べてみて下さい。
 図のように、”しっかり”締めましょう。
 スッキリと引き締まって見えますね?
 力強さも出ます。


 また、よくネクタイを締めた後
 ノットを潰す方がいらっしゃいます。

 しかし、ノットを平べったく伸ばすと間延びした印象や
 首元にボリュームが出すぎてバランスが悪くなってしまいます。
 ノットは正面・裏ではなく、『左右から』押さえて横から見た際に高さがあるようにつくること。

※目安として、ノット下部の幅が2cm前後になるくらい
 に左右から押さえると図のように仕上がります。




カジュアルにも少し触れましょう。

●着丈(上衣の裾の長さ)に注目してみましょう

スタイリッシュに見えるかどうかの分かれ目にも
なる「着丈の長さ」ですが、目安として

≪インナー≫
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(赤丸が腰骨の位置になります)

インナーの着丈は
『ローライズパンツを履いた際にベルトがチラッと
見えるくらい』が綺麗に見えます。

※但し、着丈の長さに関しては非常に強く
 トレンドに左右される為、これは「現在での」
 と思っておいて下さい。


着丈のトレンドなどは雑誌などでも情報は得られます。
店員さんに聞くのもよいと思います。
シーズン変わり目などにはこちらのBlogでもトレンドの情報も
「参考までに」で流していこうかと思います。


≪ジャケット≫
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これはカジュアル用のジャケットです。
ヒップライン(横線)が本来のジャスト丈になります

現在のトレンドではそれよりかなり短くなっていますね。
このジャケットはヒップの頂点くらいの着丈です。
(ジャスト-5~6cm)


これより短くなるとちょっと子供っぽく見えたり
フェミニンになりすぎる印象になります。
また、あまり短いとヒップが強調されて体型が悪く見えるので
ご注意下さい。
(※これは男性用の法則です)



●袖丈
点線位置がジャストですが

カジュアルジャケットや短丈ジャケットでは袖が長めにつくられています。
(本来ジャケットはシャツの袖が見えるように袖丈を合わせる)


※カジュアル用のジャケットではよく、
 カットソー(Tシャツ)や半袖のカットソーとコーディネイトすることを想定して
 図のように『シャツの袖丈』でつくられることが多く見られます。




着るアイテムを並べただけで終わらせず
『着た時』にどのようになるかに気を払う

ここが「気付け・身嗜み」であり、着こなしを洗練する大切なポイントです。