【アイドル願望は誰しもが持っていておかしくない】
まず誤解が無いように書いておくと、私自身はキラキラ起業というカテゴリーにいらっしゃる方々を、否定する気持ちは無い。
むしろ、自分のやりたいように人生の舵を取っているということは、素晴らしいと思う。
ただ、本質を誤解して参入すると後悔する分野だと思うので、まったく別の分野で独立して5年半になる私の目に、キラキラ起業がどのように見えているか、書こうと思う。
ここ数日、ツイッターのTLにキラキラ起業というワードが頻繁に流れてくるようになって何事かと思ったのだが、どうも民法の地上波で特集が組まれて、世の中の関心が集まっているらしい。
キラキラ起業女子という言葉を私が頻繁に目にするようになったのは、2016年になってからかと思う。
遅すぎるという声が聞こえてきそうだが、私自身が必要な情報を得る時以外はネットを見なかったので、身近にないもののことは知らなかったのだ。
それまで、私の周囲で独立している女性はクリエイターがほとんどで、一般向けのコーチングやコンサル業で収入を確保できている人が世の中に沢山いるということには驚愕したものだった。
私自身の肩書きもコンサルタントではあるが、あくまでも「専門分野に特化した、法人向けのアドバイザー」なので、キラキラさんとはまったく趣を異にする職種だ。
実は、このキラキラさんたちのブログやSNSの投稿を目にすることになったのが、私がブログを書き始めたきっかけだったといっても過言ではない。
私の周囲でストイックに起業している人は、男女問わずいちいちブログを書いていないことが多いので、僭越ながらその辺の声を代表して私が、「世の中には、SNSに頼らずとも、堅実に一生もののビジネスをできている人もいるんだよ!」ということを、世間にアピールしたかったのである。
さて、地上波で特集されたキラキラさんたちの話に戻る。
ネットで目に留まった情報を総合すると、キラキラさんには以下のような特徴があると定義づけられているようだ。
・キラキラしたコミュニティに入ること
・コミュニティの中で仕事を回しあうこと
・キラキラした自分の姿を、外に向けて発信すること
・SNS上でのフォロワ数を増やすこと
・自己投資を惜しまないこと
・いつも笑顔で、楽しそうにしていること
・一生懸命であること
・共感してくれる人を増やすこと
これを見た時に真っ先に思ったのが、アイドルの作り方と非常に似ているということ。
つまり、キラキラしたいと思っている気持ちは、アイドルになってみたいとういう願望と、根底は同じなのではなかろうか。
SNSが発達して、アイドルへの参入障壁は急激に下がった。
40~50年前のアイドルは、もともとの才能と容姿、更に努力を惜しまず運にも恵まれている人間だけがなれていたはずで、一般人がアイドルになろうなどとはあまり考えなかったのだろうが、今ではアイドルの幅が広がって、ベースの人数も増え、それこそ誰もがアイドルになれる要素を持っていると感じる。
芸能を売りにしているわけではないアイドルが、おそらくキラキラさんのカテゴリーなのだ。
キラキラしている起業カテゴリーで成功している皆さんは、歌や踊りや演技以外を売りにする、アイドルだと思っている。
(これは、1990年前後にバイリンガルの帰国子女がアイドルとしてもてはやされた社会現象を、少しだけ彷彿とさせる。)
ちなみに、キラキラさんのセミナーと、アイドルの養成所は、私にとっては同じくくりに入っている。
どちらも、「何が何でも成功する」と確固たる意志を持っている人はわずかで、大半の方々は、アイドルっぽいことがしてみたいだけなのではなかろうか。
そういった意味で、女性のアイドル願望をうまくくすぐってくれているのが、キラキラ起業という商売カテゴリーなのだ。
潜在的なアイドル願望を持っていて、いつかそれを満たしたいという欲求を持っている人であれば、この分野で起業を試してみてもいいのでは、と個人的には思う。
なぜなら数年後には、キラキラ起業カテゴリーで参入しても、アイドル扱いしてもらえないかもしれないからだ。
気軽にできる、まさに今がチャンス。
アイドルとして扱ってもらえるのには年齢的な限界が無いとは言えないし、「芸能系はさすがに敷居が高いけれど、アイドルのような活動をしてみたい」という人は、ブームにのって試してもいいと思う。
自分でやってみない限りは、所詮人の論評なんて何が正しいかわからないのだし、なによりも、人生後悔が無いように生きるのが大事なのだから。
そういえば、上に上げた特徴を見ると、「お金を稼ぐこと」がないことに気付く。
そう、ビジネスとして成立させることはさほど重要ではなく、自分自身がいかに有意義(だと考える)毎日を送っているか、が需要なのだ。
私は、この考え方を決して否定はしない。
お金を払っても幸せになれないケースが沢山ある中で、お金を払った分、本人が有益だと感じる経験ができているなら、価値ある選択だとすら思う。
いつも不満ばかり口にして何も現状を変える努力をしないよりは、現状に不満を感じた時に、何かしらの行動に起こせるほうが、その後の人生の選択肢は確実に増える。
ビジネスの原理が、「何かを求めている人に対して、そのほしがっているものを提供することでお金を稼ぐ」ことであれば、アイドル願望を充たす(と私には見えてしまう)ために存在しているキラキラ起業セミナーはある意味、クライアントに対しての価値を120%提供しているのだと思う。
独身、40代、美への投資にもいまいち関心がない私は、ひたすら我が道を行きます・・・。