私は、息子が1歳4ヶ月のときにフリーのデザイナーとして起業しました。
出産前は、子供が出来ても、当たり前のようにずっと仕事を続けるつもりでいたので、専業主婦になるという選択肢をまったく考えていなかったのです。
でも、妊娠中に退職することになってしまったので、さてどうしましょう!!
出産したらすぐにでも預けて働こうと思っていたので、大きなお腹を抱えながら近所の保育園の下見をしていました。
やはり、その大変さや、子供への絶対的な愛情などは、子供が生まれるまではわからないものですね…。
いざ我が子を抱くと、言葉に出来ないほどの愛おしさと、あまりの可愛さに、預けて働くという概念そのものが吹っ飛んでしまいました。
はじめの一年は支援センターでママ友を作ったり、初めての育児にどっぷり浸かる日々。
それもとても幸せで、専業主婦も結構いいな(^^)なんて思っていました。
でも息子が1歳に近づくにつれて、少しづつ聞こえてくる職場復帰の話題。
特に産休中のママが多く、みんな戻るところがある。
もちろん、彼女たちがこれから、保育園に預けて働くという難関が待ち受けていることはわかっているつもりでした、頭では。
でも「戻るところがあっていいな。子育てを謳歌しながら手当もらえて、うらやましい。。。」なんて思っていました。
やはり子育てと家のことだけだと、つい人のことが気になったり、普段見えないような余計なことまで見えてしまうのですよね…
何だか、そんな自分が少し嫌になったりもしました。
ならば私は、自分にしか出来ない方法で、自分らしく働こう!と思い立ちました。
それは、子供を預けずに、自分の好きなことで、きちんと仕事として成立するお金を稼ぐこと。
デザインの仕事は、基本的に夜が遅いです。
もともと勤めていた会社で職場復帰するだけでも、保育園を延長したり、実家を頼ったりとすごく大変。
まして、小さな子供がいての再就職は本当に絶望的です(^^;)
仮に就職できたとしても、新人なのに子供の熱で早退などを考えると肩身の狭い想いをせざるを得なかったり、、、
すぐ頼れる距離に実家がない事を考えると、そこにはとても踏み切れませんでした。
ならばどうする???
働ける年齢になるまで専業主婦?
でも、金銭的に色々心配。。ちょっぴり物足りない。。
出来ることがあるのに、ママさんの一人でいるのももどかしい。。。
1年のブランクでも相当なものなのに、また2年、3年と空いてしまったとき、デザイナーとして通用するのか。。。。
大事な家族の時間を充てる以上、お金稼ぎのためだけのお勤めではなく、大好きなことを仕事にしたい!
本当に色々考えた結果、私の要望をかなえる働き方の選択肢はフリーになることしかありませんでした。
もっと下積みをして遠い将来に…なんて考えていたけれど、、もうこうなったら今出来ることをとにかくやるしかありません。
コネゼロだったので、とにかく人と会ったり、ビジネスの勉強をしたり。
仕事が順調になったら、今度は家のこと、子供との時間が手薄になってしまったり…
どのバランスがベストなのか。
ひたすら模索しながら、仕事も子育ても家事も、とにかく今出来ることを出来るやり方で!!
そして今日で、丸一年を迎えることとなりました。
ドキドキしながら開業届を出しに、息子と税務署に行ったことが昨日のことのようです。
自分の理想の働き方、少しづつですが形になってきています。
そして、この一年の節目に、ずっと温めていた屋号をつけることにいたしました。
ShootingStar.
(シューティングスター)
私たち夫婦は、流れ星にまつわるとても大切な思い出があり、星のモチーフが2人とも大好きなんです。(このお話はまたの機会に…)
なので、いつか屋号を名乗る時は、これでとずっと決めていました。
キラキラと輝く星モチーフには、女性であり母であり妻である私が、自分の好きなことを仕事にして、キラキラと輝く人生を歩みたいという想いと、そんな輝く沢山の女性をデザインの力でもっと輝かせたい!という想いが込められています。
細かい部分を、プロの方に鑑定して頂いたりして、微調整。
私にとって、とても大切な屋号です。ロゴも気に入っています(^^)
ようやく一年。これからも慢心せずに自分らしく、皆様が輝きながらお仕事をするお手伝いをしたいと強く思っております!
今後ともShootingStar.の大倉芙美子を宜しくお願いいたします。
2015年6月11日
ShootingStar.
大倉芙美子