こんにちは!
昨日は六・七日の法要がありました。
年内の法要は、12月10日の四十九日(七・七日)だけになりました。
閻魔大王様からの裁きが下される日らしいのですが、あんなに優しく思いやりのあった主人ですから、余裕で通過して成仏できると確信しています。
今日は実家のごんぼさんの事と素敵なご縁に関して書きたいと思います。
実家のごんぼさんは相変わらず父の事が大好きで、父の書斎に入り浸りです。
おしっこ対策のビニールシートを敷いてあるので寝心地はよくないとは思うんですけど、まったりと寛いでいます。
これは眠たい顔。
そして台所へ行けば・・・
なぜかタライにたまった水道水を飲むのが日課。
非常に無理のある体制だと思うんだけど、
水はちゃんと用意してあるのに、この体制が好きなのか・・・
そして相変わらず草もムシャムシャと食べています。
うちの家やったら、草の交換を忘れてて、枯れかけた草の前にごんぼさんが座って、私の顔をじっと見て「草、枯れてるで、早く新鮮なん採ってきて」と目力を使い訴えてきますが
実家では常に新鮮な草。
至れり尽くせりです。
母にはごんぼさんの様子を見て、この4つの兆候が少しでも表れたらすぐに私に連絡してもらうようにお願いしています。
①ウロウロと歩き回り変な声で泣き、落ち着かない
②色んな場所でおしっこをしてしまう
③水を飲まない
④餌を食べない
あくまでも私の観察での気づきですが、腎不全で体調が悪いとこの4つの兆候が出るようです。
最初の頃は連絡があると私が飛んで行って、すぐにサプリメントと輸液を与えないといけなかったんですけど、最近では薬(セミントラ)とサプリメント(レンジアレン、カリナール2)は母が与えてくれているので、本当に助かります。だから私は数日に1回輸液をしにいくだけ。
ごんぼさんも元気そうです。
さぁ、今からサプリメントのお時間ですよ~と母は正座をして、私のアドバイス通り、まったりと眠ってるごんぼさんにサプリメントを注入~
寝込みを襲うのがコツ。
プチュっと注入~
寝ぼけているから、何をされているかあまり理解できず、あっという間に終了~
終わったで。
私が行っても完全無視だったごんぼさん。
でも先週、実家に行き、ごんぼさんの輸液をして帰ろうと思ったら、ごんぼさんが追いかけて来て、私の足にしがみついて、鳴くんです。
読者さんのおっしゃる通り、ごんぼさんは寂しいから拗ねていたんですね。
そして夜になると添い寝をしてくれて、先週は寂しさが限界に達して足にしがみついたのでしょうね。
本当に胸が痛くて、早く連れて帰りたいと思いました。
実際に主人が亡くなり、色んな手続きに追われ、たとえごんぼさんが家にいたとしても、その状態の私を癒すことは出来なかったと思います。
1人の世界に入り浸りたいというか、自分の事だけで精一杯だったんです。
亡くなった瞬間は涙さえ出ませんでした。完全に現実逃避です。
そしてしばらくすると胸が張り裂けそうな、全身が串刺しになったような、激しい痛みでのたうち回るような気持ちになります。
とにかく心も体も何もかも痛くて辛いんです。
そして徐々に悲しみが出て来て、街に手続きで行っても主人と一緒に歩いた道を見たり、一緒に食事をした場所を見ると悲しみが溢れてきます。
農家になってからの写真は見ることは出来ますが、その前の結婚してから10年間の若い頃の写真は未だに見ることが出来ません。
農家になってからの事は全て覚えているけど、若いころの事ははっきりと覚えていない。
でも写真を見ると鮮明に思い出して又悲しくなってしまうからだと思います。
台所には立てるだろうと思っていましたので、実際に何か作ろうと思ったのですが、何かを切ったりするのは大丈夫だったのですが、ガスコンロの前に立つと体が硬直して震えます。
たぶんお鍋でいろんなものを炊いているときに主人の喜ぶ顔を思い浮かべながら作っていたからでしょう。
心は大丈夫でも体がどうしても忘れられないようです。
だから食事は外食か、レンジで5分で作れるパスタとか麺類をよく食べています。
食べられるようになっただけよかったです。
そして最近はこの前も書きましたが、寂しさが出てきました。
この感情の変化を自分なりに考えてみると、私は「主人が亡くなったという事を、時間と共に受け入れているんだ」。そう思いました。
当たり前の心の変化であり、決して後ろ向きな感情の変化ではなく前向きな変化なんだと。
現実を受け入れるのには1か月以上かかりましたが、寂しいというのは主人が亡くなったという事を受け入れた証拠だと思っています。
だから最近では寂しいので、ごんぼさんに傍にいてほしいとやっと思えるようになりました。
ごんぼさんの事を考える余裕が出てきたのです。
街に出ても色んな手続きをすることと、冷凍食品やレトルト食品や仏具を買う事だけ。
家にいれば、なんとなく体を休めるためにドラマを見たりしているけど、あまり集中できず。せっせと片づけをしたり、たまに友達が家に来てくれると気が紛れ楽しく会話をしています。
でも全く外に遊びに行っていない事に気づきました。
だから今日、主人が亡くなって初めて遊びに行くんです。
主人が繋いでくれた縁なのでしょうか?
武東由美さんと仲良くなりました。
私の本も持ってくれてて、色んな料理を作ってくださっていたようです。
主人が亡くなり、心配してくださっていました。
モト冬樹さんの奥様です。
メッセージで色々やり取りをしていると、本当に知的で明るくて素敵な方で、すぐに打ち解け合いました。
結婚してから司法書士の免許をとったり、パワフルで前向きで、そしてとにかく夫婦仲がいい。
そういう人は幸せに溢れているので、お話していても幸せが伝染してきます。
数日前に、由美さんが「今はそんな気持ちになれないかもしれないと思い、迷惑かな?と思ったのですが、よかったら舞台を見にいらっしゃいませんか?」と声をかけてくださいました。
ずっと手続きに追われ、何もしていなかった私ですから、いい機会だと思い、思い切って梅田まで見に行くことにしたんです。
「あいあい傘」という笑って泣ける素敵な舞台。
舞台を見るのは初体験なので、楽しみです。
私の胸には主人が入った遺骨ペンダントがあります。
だから主人との第二の人生の初デート。
いつまでも止まってはいられない。
一歩前に踏み出す機会をくださった由美さんに感謝をして、2人で楽しんでこようと思います。
そして明日から全国的に天気が崩れ雨が多くなります。
記念に傘を1本買って、あいあい傘をして色んな場所へ行きたいと思います。
桂子
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