(こちらのブログ記事の続きのお話です↓)
二ホンミツバチVSスズメバチ ~熱殺『蜂球』攻撃 Part①~
あの激しい戦いの翌朝。
心配で朝起きてすぐに巣を見に行きました。
2匹仲良く並んで門番してる~
かわいすぎる・・・
よかった~
穏やかな1日の始まりです。
が、しかし、畑仕事から帰ってくると事態が急変していたっ
すでに蜂球が始まってるやん(下の写真の右上)
しかも既に1匹退治済み。
そのスズメバチはアリがせっせと運んでいました。(下の写真の左下)
退治済みのスズメバチはすぐアリが巣に運びます。
日本最大のアリ、ムネアカオオアリです
体が大きいので運ぶのも早い、早い。
で、そこに珍客がっ
何してんのん
そんな危ない場所で・・・
メチャクチャ気が弱いくせに。
「えらい所に出てきてしもた・・・」
みたいな感じで、戸惑うニホントカゲ。
もしかして、この前の方向音痴のトカゲとちゃう
方向は間違えたらあかんよ~
スタコラサッサとムネアカオオアリの横を猛ダッシュで横切りました。
さすがに蜂球の横は怖かったのか・・・
頭隠して尻を隠さずみたいな感じになってました(笑)
ビビりすぎて、切らなくてもいい尾を自分で切ってしまうんじゃないかと心配しましたが大丈夫でした。
尾はありました
そんな珍客は完全無視で、ミツバチの数はどんどん増え、
圧勝~
今日も連続勝利だねっ
今回のミツバチは本当に強いっ
蜂球は日本にも生息する西洋ミツバチには出来ない技なんです。
二ホンミツバチにしか出来ない必殺技。
どこで覚えたんだろうかと思う程の華麗なる頭脳プレイ。
でも大きなスズメバチをやっつけるのにかかる時間は30分以上。
長い時は1時間くらいかけて、一致団結して蜂球攻撃をしています。
小さな体でどれほど大変な事か・・・。
キイロスズメバチとの大きさの比較です。
二ホンミツバチはキイロスズメバチの半分くらいの大きさしかありません。
キイロスズメバチは17~24mm
二ホンミツバチは10~13mm。
それでも戦うんですね。
そして、拡大して写真を見ているうちに、
「んん、この黄色いのはなんだろう」っと思う写真がありました。
ちょっとわかりにくいんですけど赤い矢印の所です。
他の写真も見て、この黄色いものの正体がわかりました。
さらに拡大してみました。
花粉を取りに行っていたミツバチも参戦してる~
足についた花粉がはっきりと写っています。
こういう事もあるんですね。
一斉に大きなスズメバチに襲い掛かり蜂球を作るのですが、写真をじっくり見ているとこのような悲しいものを見つけてしまいました。
蜂球のすぐそばで、息絶えた1匹のミツバチ。
最初に勇気を出してスズメバチに戦いを仕掛けたミツバチかもしれません。
もしかしたら、死ぬことを知りながら針で刺したのかもしれません。
ミツバチの死骸は滅多に見ることがないため、とてもショックでした。
でも無駄死にじゃない、巣は守りきった
でも、これほどまでにがんばって戦ったアマゾネス軍団の余命はあとわずかなんです。
二ホンミツバチの寿命は女王蜂で2~3年。
でも働きバチは短くてほとんどが1ヵ月以内。
越冬する期間でも6ヶ月以内です。
とてもとても短い。
産まれて間もない働き蜂は、安全な巣の中で育児をしたりして働いているんですが、
寿命が近づくにつれ危険な仕事をするようになります。
巣から離れ花粉を集めたりします。
巣から離れる事は一番危険なお仕事です。
守ってくれる仲間が側にいないから。
さっきの花粉をつけたまま、蜂球に参加していたミツバチ。
恐らく一番寿命が短いのでしょうね。
だから花粉を付けた重い体でも、一緒に戦いたかったんでしょう。
そう思うとなんだか泣けてきます
二ホンミツバチの事を知れば知るほど愛おしく、
そして守ってやりたいと言う気持ちが強くなっていきます。
私は遠くから見守って、たまに柄の長い虫取り網で援護するだけやけど、
一緒に巣を守りきろう
(*このミツバチを襲うスズメバチは数が少ないですし、行動範囲も私は把握しているのですが、皆さんは真似をしないでくださいね。特に秋のスズメバチは攻撃的で危険です。)
即席ホッチキス止めじゃなくて、頑丈に網を縫っておいたから
もう20匹は捕獲したわよっ
スズメバチが大群でやってきたら、さすがに私も援護は出来ないですが、多くても3~4匹。
普通は1匹なので、がんばります。
短い命だからこそ一生懸命なんだろうけど、
少しでも穏やかに過ごしてもらいたいと、そう強く思いました。
真冬になればスズメバチはいなくなる。
あともう少し、がんばろう
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