台北
まるで日本にいるかのような国でついにデートが始まった(デートと思っているのは俺だけか)。盛り上がる話題もなく普通に会話しながら歩いて行く。英語が流暢なら。。普通に屋台で食べ歩きをし写真を撮ったりお茶屋で美味しいお茶をすする。何だろうか。もうこの淡水の見所が良いとか悪いとかどうでも良いのだ。この友人と一緒にそれなりの所に出かけている、ただそれだけの事実で私は満足していた。1人旅に慣れている私でもやはり誰かと一緒に観光する事はその土地が先進国なら一層有意義に感じる。恋愛感情のある女性と行くならなおさらである。
私は観光客である。つまりゲスト。友人はその土地の人。もてなす側である。そんな考えを少なからず持っていたが友人は高雄在住で台北にはほとんど来ない。言い換えると大阪から東京に来た感じかな。だから何がどこにありオススメの食事処がどこか等は全て友人の台北友達に聞いてアレンジしたようだ。土地勘のない場所でゲストをもてなす、案内するのは大変だと思う。私も一緒になって捜索、開拓した。私ももちろん自分で調べて行きたい場所をGoogle Mapでお気に入りマーク(☆)を付け宿でポケットwifiも借りて来ている。しかしここに来てみないと分からない地元の民に人気なお店があったりするのだ。そんなお店にたどり着いて2人で肩を並べて休憩がてらに軽い食事をするのは何とも言い難い幸福感があった。居心地が良い。今の時代Google Mapがあるので迷子にはならない。今更だが便利な時代になったもんだ。
淡水のあとは逆方向に電車で向かい象山へとやって来た。駅から出ると雨が結構な勢いで降っているではないか。こんな時に両者傘がない。友人は改札付近に戻り駅員に何か聞いている。台湾では傘の貸し出しがあるみたいだ。だがそんな傘も今全部出払っている模様。返却を待つ事になった。日本でもこういうの導入したら良さそうと思ったが傘返ってくるかなぁとも思った。傘は数分で借りることができ足早に象山へと向かった。最初山登りと聞いていたのでタクシーで頂上まで行こうと言ってタクシーを停めたのだがタクシーは上まで行けない模様、仕方なく徒歩で気合で雨の中、登山口に来た。雨が弱まり小雨になって来た。こりゃ車無理でしょう、無理というかもう階段だからね。その数実に1000段。。手足痺れじじいには無理。。
友人はすいすい登って行くのに対して私は徐々に魂が抜け始めていた。おそらく700段ほど登った所か。私はヨボヨボのおじいちゃんの様な生まれたての子鹿の足状態で中腹にあった夜景スポット付近で「ここでちょいと休憩しよう」と言う。何とも情けない男だ。小雨に濡れ汗もかきはぁはぁ言っている。あと何百段かで頂上らしいが私は、、ギブアップした。いやドクターストップだ。友人は優しい顔で頷く。なんでこんなに疲れてるんだろうと思わないのか?その後無事下山して台北101へ行き、夜景を見ながら和む2人。ロマンチックな雰囲気が流れる。告白するならこういう場所だろうか。いや私の予定では最終日に誕生日プレゼント(台湾初日に百貨店で購入)を渡して告白という流れだ。プレゼントが今手元にない。ここは堪えて写真を取り合ったりお客さんが少なくなるまでずっと日本の文化について話していた。旦那さんは疲れて仕事終わって帰って来たら奥さんが寝ずに待ってくれていて明日も頑張れるとか、ちょっと偏った面白い日本文化について話していた。そうこうしているとお互いお腹が空いて来て大安のタイ料理屋へと向かった。
もう足が痺れ棒である。速攻ビール(台湾ビア)で乾杯して今日の感想と明日の予定を話し合う。
つくづく自分の英語の未熟さにもどかしさを覚える。あと耳鳴りも煩わしい。何回聞き直した事だろうか。友人も私同様の会話力であり流暢でないにしろヒアリングはOKなので頭をフル回転させグラマー構成する。もっと話せたら楽しいのになぁああぁもっと友人と話したいよおおぉ。そんな事を思いながら私は今の若い日本人の男性の多くは亭主関白ではないという話を熱心に説明していた。