座学・気功を学ぼう!/30、撫でて覚える足の三陰(脾、肝、腎)ののルート | ふれあいと癒しの交響曲(名古屋/京都/気功/教室/講習/和気信一郎)

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📙座学・気功を学ぼう!/30、撫でて覚える足の三陰(脾、肝、腎)ののルート


💃動画
https://youtu.be/95q8YgVvwSs?si=GhBJw58Dfh3k8SZB


🔵脾経のルート
 脾経は足の親指の腹を含めた内側から内くるぶしに来て、下腿の陰側(内側)の真ん中を膝まで上がり、膝を越えたところから大腿の陰側の前三分の一の範囲を鼠径部まで行き、腹部内に入って、陽明胃経の裏側を胃袋の上(横隔膜まで上がって来るルートです。

🔵肝経のルート
 肝経は、足の親指の爪側から第二指側にかけての辺りから内くるぶしの前側に来て、下腿の脛骨の上を膝まで上がり、膝を越えたところから大腿の陰側の真ん中三分の一を上って生殖器に入り、腹部の左右、少陽胆経の裏側、肋骨の中(右に肝臓がある)まで来るルートです。
 足を軽く開き、左足の親指の爪から内くるぶしの前側に来たラインを生殖器(子宮)から右の肝臓(肋骨の中)まで、伸ばしたラインが肝経のルートになります。
 反対側も同じで、左右から来た流れが、一度生殖器(子宮)に入り、そこから左右の肋骨の中まで行くと考えて下さい。

🔵腎経のルート
 足の裏(土踏まず)から内くるぶしの下を回って、内くるぶしの後ろ側に来て、そこから下腿、大腿の陰側の後ろ三分の一を上がって肛門の方に来て、太陽膀胱経の裏側(前側)を腰(腎臓)まで来るルートです。


🔵覚えておきたい大事なツボ

1、脾経
①太白(たいはく)
 →足の拇指球の側面の膨らんだ骨の後ろの凹み。
②公孫(こうそん)
 →太白から細長い骨(第1中足骨)の横を一横指「親指の幅」だけ上がったところの凹み。
③三陰交(さんいんこう)
 →内くるぶしから四横指上がったところの脛骨の後縁。
⑤陰陵泉(いんりょうせん)
 →三陰交から脛骨の後縁を撫で上げて来て、膝の下の大きく膨らんだ骨に突き当たったところ。
⑥血海(けっかい)
 →膝頭の内上角から三横指上がったあたりの筋肉の溝の凹み。
*胃経の梁丘の反対側。
⑦大横(だいおう)
 →臍の左右3寸5分(四横指+α)、乳頭ライン辺り。


2、肝経
①太衝(たいしょう)
 →足の甲側で、第1指と第二指の股のところから骨(中足骨)の間を撫で上げて来て、骨の分岐部に突き当たったところの谷間。
②曲泉(きょくせん)
 →膝を曲げると膝の内側に出来るシワ(横紋)の端で、骨の縁。
③期門(きもん)
 乳頭から真っ直ぐ降りたところの肋骨の下際(第9肋軟骨付着部)。
④章門(しょうもん)
 →体の横側で、肋骨の下を探ると、途切れている骨があり、その先端(第十一肋骨の先端)。

3、腎経
①湧泉(ゆうせん)
 →足の裏で、赤い皮膚と白い皮膚で作られている〔ヘの字〕の角の谷側。
②照海(しょうかい)
 →内くるぶしの真下の骨の縁にある凹み。
③太谿(たいけい)
 →内くるぶしとアキレス腱の間の凹み。
④長強(ちょうきょう)
 →尾骨の先端。
*これは腎経のツボではありませんが、ここを通ります。
⑤京門(けいもん)
 →腰部で、肋骨の下を探ると、途中で止まっている骨があり、その先端(第十二肋骨の先端)。
*このツボは胆経に属していますが、このツボ辺りを境目にして、外側が胆経、肝経の範囲で、後ろ側が膀胱経、腎経の範囲だと理解しておけば良いと思います。
*この京門も腎経に属してなく、胆経に属しています。

 経絡を気の感覚で通してみると、経絡は面であり、体積を持った〔うどん〕のようなものだと解ります。
 特に、足の三陰の経絡の感覚は、鍼灸で用いられている経絡図とはかなり違った感じがしています。
 この気功的な経絡説は、僕の試論です。