予定以外の体験を満喫した気功遠足/3月31日(日) | ふれあいと癒しの交響曲(名古屋/京都/気功/教室/講習/和気信一郎)

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🚶予定以外の体験を満喫した気功遠足/3月31日(日)


(一)
 四人の男女の姿が平安神宮の西門の外のベンチにあった。
 四人は京都駅で買い求めた〔花見弁当〕を食べていた。
 予定では、平安神宮南の岡崎公園に腰を降ろしている筈だった。
 桜の花に包まれ昼食を摂る予定であったが、岡崎公園では〔よさこい〕の競技会か発表会かは判らないが、かなり大きな音量で音楽が流されていて、とても静かに花見弁当を楽しむことが出来なかったのだ。
 しかも、今年はここ数年の開花時期より遅れていて、京都の花も二分から三分咲きで、花見を楽しめる程の桜は咲いていなかった。

(二)
 名古屋を8時13分発の〔ひかり〕に乗り込んだ四人は、京都駅で〔花見弁当〕を手に入れ、地下鉄に乗っていた。
 四人とは、H親子(母娘)とS(男)、それに僕の四人で、Sと僕は親子の年の差があり、四人はまるで一家族の関係に見えた。
 行き先は〔蹴上〕で、インクラインの花見に行く予定だった。
 だが〔蹴上〕に着き、予定は変更された。
 四人は南禅寺に足を向けた。

(三)
 南禅寺に着いた四人は、歌舞伎の中で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな!」と見得を切った三門に上った。
 僕以外の三人は初めてのようだった。
 眼下に満開の桜が広がっていれば、確かに「絶景かなー!」と叫べたはずだが、桜はチラホラでも三門の上からの眺望は三人を満足させたようだった。
 三門を降りた四人は、サスペンスドラマで有名なレンガ造りの琵琶湖疏水の水路橋に立ち寄り、方丈に入った。
 方丈の廊下に座り、禅寺の庭である方丈庭園を気を受け、方丈の周りを散策した四人は、H(娘)が気に入り、入ってみたいという茶室に入り、抹茶を戴き、滝の音を楽しみつつ、ゆっくきと流れる時間に身を委ねた。
 南禅寺を出た四人は、インクラインに行き、花が少なく、人出も少ないインクラインから、遊覧船が走っている堀沿いに歩いて平安神宮に向かった。

(四)
 花のない弁当を食した四人は、平安神宮に参拝後、予定していた平安神宮神苑への入苑をやめ、当初予定していた金戒光明寺、通称、黒谷さんに向かった。
 黒谷さんは人出も少なく、静かに坐れるところだった。
 円筒形に刈り込まれたシマモクセイという木と遊んだり、本堂に上がり、阿弥陀如来様と縁を繋ぐ紐を持ってお祈りをしたり、坐を組んだり、本堂横の阿弥陀如来の石像や和気作の小さなお地蔵さんに顔をほころばせたりと、黒谷さんを楽しんだ後、その北に位置する真如堂にも足を向けた。

(五)
 真如堂から金戒光明寺に戻った四人は、境内にある茶店(甘味処?)に入り、クリームぜんざいやグリーンティーフロートなどを口にして、初夏のような日差しに疲れた体を癒した。

(六)
 黒谷さん南の丸太町通りからバスに乗り、地下鉄に乗り換え、京都駅に戻った四人はそれぞれに土産を求め、新幹線にのるべくホームに上がった。
 東京に向かう上りの新幹線に遅れがあり、〔のぞみ〕を待つ人がホームに溢れていた。
 バラバラに座れれば良いところだろうと諦め書けていたところに、何と、送れた〔こだま〕が入って来て、四人は〔児玉〕に乗り込んだ。
 車内はガラガラで、ゆったり座って帰ることが出来たのだ。
 花はチラホラで、初夏の暑さで、予定外の行動になり、二万歩を越える歩きになったが、様々な体験も出来、春の気功遠足として、四人は混雑を避けた静かな京都を満喫し、帰路に着いた。