K-1 WORLD MAX(2024.7.7) 感想その②と総括 | 銀玉戦士のアトリエ

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一応UFC、MMA、海外キックを語るブログ。ゆるーく家庭菜園や食べ物エントリーもあります。

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今回も先日行われたK-1MAX関連のエントリーという事で、何だかUFCブログからK-1ブログっぽくなってきた感が出てきましたが、ここは「令和のかかとおとし」の名にかけて、Xに巣食う新生信者目線に偏らない批評を心掛けていきたいと思います😝💓

なに⁉️本家かかとおとしはバリバリに旧Kヲタ信者目線で語っていたブログだったろって❓その反省を踏まえての7代目かかとおとしなんだよ😡‼️K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️

 

 

今回のエントリーは、前回のエントリーでは語れなかった55kg級トーナメントも含めた日本人選手の試合の感想と、大会終了後にネットサーフィン(主に5ch)で情報を集めた上での総括と、ワタクシのK-1愛😝💓に満ちた反省会を行いたいと思います。

 

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

 

⚪️🇯🇵藤倉悠VS肉弾子🇯🇵⚫️(3R判定)※90kg級

 

 

 

プレリムで行われたクルーザー級(90kg)契約の試合。

通常プレリムの試合は何処の団体もノーランカークラス、ボクシングで言うところの4回戦6回戦辺りの選手が務める事が多く、UFCでは稀にランカークラスの選手がアーリープレリムで試合をする事はあれど、基本的にプレリムはランカーを目指す選手達が這い上がるための競り合いの舞台といった意味合いが強いです。

 

新生K-1の場合だとK-1アマチュア→Krush→K-1というピラミッド構造で成り立っているので、プレリムで試合をする選手はKrushの上位選手が多いのかな、と思いきや、今大会に限りなのかもしれませんが、プレリムで試合をした選手はプロ戦績が5戦以下だったりと、北米MMAで例えるならばLFAやTITAN FC辺りで試合をしているような、駆け出しのキャリアの選手が多かったです。

ただし、その選手もK-1アマチュアの大会で優勝をしていたりと、アマチュアでちゃんと実績を積んでプロの舞台へと上がってきた選手が多いようです。

 

藤倉悠はキャリア1勝1敗、肉弾子はキャリア5勝7敗の選手。

肉弾子って・・・(苦笑)。侍マークハントといい、ヨコヤ☆マクレガーといい、微妙な戦績の選手に限ってどう考えても上で活躍しなさそうだろ、ってリングネームを付けているのは何なんでしょうね。

 

身長180cmの藤倉に対し、肉弾子は身長160cm‼️クルーザー級(90kg)なのに、UFCフライ級(57kg)を11度防衛したデメトリアス・ジョンソンと身長が同じです(笑)。

両者の身長差20cm、これは肉弾子にとっては厳しい試合になるだろうな、と思っていたら案の定。

序盤からスイッチしてミドル、ローキックと蹴ってゆく藤倉に対し、距離が詰められない肉弾子。

肉弾子は時折右のオーバーハンドが顔面を捉える場面はありましたが、藤倉のロー、ミドルを効かされて前に出れなくなってしまい、藤倉優勢のまま試合終了。

 

身長・リーチ差もあってか、実力差のあった試合でした。

ただ勝った藤倉も身長180cmと、身長190cm台の外国人選手が多いクルーザー級(MMAで言うところのほぼライトヘビー級。ちなみにUFCライトヘビー級王者アレックス・ペレイラは身長193cm)で戦うには体格的に厳しい感じがします。

やっぱり重量級(中量級もか)は、持って生まれた体格と骨格と筋量が前提としてモノを言う階級なのでしょう。

 

 

 

 

⚪️🇯🇵玖村将史VSアントニオ・オルデン🇪🇸⚫️(1RKO)※55kg級

 

 

 

55kg級トーナメント1回戦の試合。

ルックスだけなら今の日本格闘技界でトップクラスであろう玖村将史が、スペインのアントニオ・オルデンと対戦。

 

玖村はオーソドックス、オルデンはサウスポー構え。

右ミドル、ローキックを序盤から蹴ってゆく玖村。逆に左ミドルが打てず、中間距離でリーチとサウスポーのアドバンテージが活かせないオルデン。

と、距離を詰めてオルデンが左のテンカオを放ったところで、玖村の左フックカウンターがヒットしオルデンは失神‼️

 

玖村将史が見事なスカ勝ちでトーナメント1回戦を突破しました。

 

ちなみに負けたアントニオ・オルデンという選手は7冠のベルトを持っている選手で、まぁキックボクシングのタイトルの肩書きなんて世界の田中さん😝💓ですら保持しているISKAのベルトといい、ボクシングで言うところのWBB()やIBC()的な安売りしているようなベルトが多かったりするのですが、オルデンは昨年にONEでタイ人とムエタイルールで試合して判定で勝利を納めたそうです。

 

オルデンは一応ムエタイではそこそこ強豪(ロッタンやスーパーレックには及ばないが)だけどK-1ルールでは・・・って選手でしょうか。

やはり60kg以下の軽量級キックボクシングは、70kg級以上と比較すると日本人とタイ人以外の選手層がまだまだ薄いです。

そんな事もあり、55kg級トーナメントは日本人選手4人全員が準決勝進出という結果となりました。

もし70kg級のトーナメントが行われていなかったら「またいつもの新生クオリティか・・・😝💢」と、この結果に毒ついていたでしょうが、70kg級トーナメントがオール外国人選手だったので、逆に55kg級では日本人選手が活躍した事で、興行として、「K-1」として、バランスが取れた格好となりました。

 

でもまた決勝戦は金子と玖村の対決になりそう。流石にマンネリだよなぁ。

吉成名高をK-1ルールで戦わせれば面白くなるんだけどなぁ。

 

 

 

 

⚪️🇯🇵松倉信太郎VSアレクサンドル・アマリティ🇷🇴⚫️(3R判定)※80kg級

 

 

 

昨年12月にK-1ミドル級(75kg)タイトルマッチに挑戦し、ミドル級トーナメント王者🇹🇷ハッサン・トイに疑惑の判定の末に勝利を納め、K-1ミドル級王者となった松倉信太郎。

この試合はタイトル防衛戦・・・と思いきや、何故か80kg級契約でのノンタイトルマッチに。

相手のアマリティは先月行われたK-1ルーマニア大会で83kg級契約で試合を行い、1RKO勝利を納めた21歳の選手です。

 

1R、両者オーソドックス構えでガードを高く上げる両者。

ロー、ミドルはヒットするもガードが堅く顔面へのパンチが入りづらい初回でしたが、終盤にアマリティが左ボディ、右ストレートと攻撃を纏めて印象付けます。

 

しかし2R以降になると松倉の左右に蹴り分けるローキック、奥足ロー、インローがじわじわと効いてきて、アマリティはサウスポーにスイッチします。

アマリティも身体が流れる場面はあれど踏ん張ってガードの隙間にパンチをヒットさせますが、3Rになると顔面への被弾も多くなり、やはりローキックのダメージは隠し切れない印象か。

 

判定は松倉が勝利。

 

松倉はビルドアップした肉体になっていましたが、今後は80kgでやっていくのかそれとも75kgでベルトを防衛していくのか、どちらなんでしょうね。っていうかK-1はこの階級をどうしたいのか。軽量級と違って日本人選手が無双するような階級ではないですし、現状で金子と玖村ですらいまいちブレイクしきれていないのに、華が無い松倉をこの階級のスター選手に仕立て上げるというのもかなり難しい。っていうか無理。

いっその事GLORYのウェルター級(77kg)に階級を統一して、目ぼしいランカークラスの選手でも呼んできて貰うと面白いでしょうねw

 

参考に、現GLORYウェルター級王者👑🇳🇱チコ・カワシの試合動画を貼っておきます。

 

https://youtu.be/vJ58SOcblO0?feature=shared

 

うーん、デカいし身体能力高い。動きに躍動感がありますね。

カワシは身長191cm(松倉は身長180cm)。試合動画を観てるとカワシはリーチ差を活かした戦い方が巧いですし、松倉では厳しい感じがします。

 

 

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

大会終了後に5ch格闘技板のK-1スレッドで色々情報収集をしていたのですが、Twitter時代に相互フォロワーだった筋金入りのキックボクシングファン(名前を出させて頂きますけどサーバルさんですねw)の方が現地観戦した際の会場の客席の写真をXでアップしていて、新生信者さんはチケット爆売れ満員御礼K-1最高😝‼️と喜んでいたようですが、実際はキャパ4000人程度の代々木第二体育館で空席が目立っていたという、何とも寂しい客入りだった模様です。

 

新生K-1になってからは主にチケット手売りの応援団がメインの客層でしたが、今回もそんな感じで、お目当ての選手の試合が終わると会場を後にする観客がポツポツ居たそうです。

こちらはサーバルさんが撮影した、メインイベントの70kg級トーナメント決勝戦試合前の観客席の様子です。

 

オール外国人選手エントリーとはいえ70kg級トーナメントは面白い試合が多かったですし、決勝戦は素晴らしいKO決着だっただけに、旧K-1を愛する者として何とも嘆かわしい光景です。

旧K-1MAXのトーナメントの時でも、魔裟斗が負けてしまったら魔裟斗ギャル達が早々に会場を後にしていましたがwそんな彼女たちも今となっては魔裟斗の事など気にも留めずに韓流アイドルを応援するアラフォーのおばばとなってしまいました。そりゃあオイラもおじじになるわけだ。

 

更にはPPV中継という事もあってか、大会当日のXでも格闘技ファンの反応が薄かった模様。無料中継ならじゃあ観ましょうよ、という人は多いでしょうが、やはり6000円のPPV料金を支払っての有料中継ともなると、観る側としてもうんとハードルが上がってしまいます。じゃあ何でRIZINはそれなりにPPVが売れるんだろう、と思うのですが、信者をその気にさせる榊原黒魔術+佐藤大輔演出の力と、PRIDE大好きおじさん達のしつこい位の推しのアピールが若いファンにまで伝達したのと、ミクル&ブレイキンダウンフィーバーに上手く乗っかったのが大きいんでしょうね。

 

客入りとPPV売上的には散々だった今大会でしたが、前回エントリーの感想でも述べた通り、大会自体は神興行でした。

自分は9割方UFCを観ている格闘技ファンなので、比較対象がUFCの大会になってしまいますが、上半期の神興行だった3月のUFC299(オマリーVSヴェラ、ポイエーVSサントデニス)、6月始めのUFC302(マカチェフVSポイエー)に匹敵する面白さでした。

オール外国人選手エントリーの70kg級トーナメントの試合は全試合ほぼハズレが無く、これまでの新生K-1の日本人優遇路線にフラストレーションが溜まりに溜まりまくっていた層からしてみれば、「本物」の外国人選手の試合をようやく新生K-1の舞台に届けられた達成感を得られた大会だったと思います。

 

一方で、55kg級トーナメントでは日本人選手4人全てが準決勝に進出し、金子、玖村の2大エースが揃ってKOで快勝。また、与座優貴がゴンナパー・ウィラサクレックにKO勝利するなど、勝つべき日本人選手がきちんと勝利できたという事で、新生K-1保守本流のファンにとってもしっかりとアピールできたのではないでしょうか。

 

これまでの新生K-1の日本人優遇路線に文句ブーブー垂れていた自分ですが、だからと言って日本人選手なんかK-1には要らねえよ‼️って言っているわけではなくて、今大会のようにガチ外国人路線と日本人路線が共存共栄するような形態が、K-1の発展にとっては一番望ましいのです。

 

以前も言いましたが、箱庭路線から今回のような開国路線に変わったから人気が落ちたというわけではなく、2年前のTHE MATCH終了後にキックボクシングバブル(武尊天心早く実現しろよバブル)が弾けてしまい、おまけに独占契約等の弊害で主力選手が根こそぎ離脱してしまったというのが主な原因です。

しかも皮肉な事に、新生K-1からRIZINに移籍したキックボクサーたちを観ていると、良くも悪くもK-1時代よりも伸び伸びとやっているなという印象を受けます。

RIZINという団体は競技のヒエラルキーというものがなく、人気先行の選手を優遇する傾向にあって、例えMMAで結果を出せなくてもリング外のパフォーマンスで目立てばリングに上がれるので、新生K-1やUFCのようにガチガチの競技のピラミッド構造で固められた団体よりも、セルフプロモーションがやりやすいというわけですね。

田中コウジや黒ナマズこと芦澤なんて、MMAの実績で言うとボクシングに例えれば4回戦レベルの選手。

例えば井上尚弥がメインを務める興行で、4回戦ボクサー同士があんな乱闘騒ぎを起こすなんてありえないわけです(笑)。

それでも話題が作れてチケットを捌けるわけですから、RIZIN側としてもカネのために己のプライドを捨ててまで彼らを優遇して参戦させるわけです。

 

選手のキャラクター以前に、まず勝ちを積み重ねていって実績を作らなければ選手を売り出せない、という、真面目な競技志向の団体からしてみれば、RIZINはチートを使って選手の物語を創り上げている(その極地のマッチメイクがミクルヒラモトですね)、ように見えてしまいます。このチート技を使っているからこそ、RIZINとブレイキンダウンが実質一人勝ち状態になっているのでしょう。

 

競技性とエンタメ性の両立がいかに難しいか、というのを思い知らされます。

 

 

新生K-1が今更完全箱庭路線に戻ったところで、ミクルやヒラモトのような物語を紡ぎ出せる日本人選手が居ない以上、今のRIZINには正面切って太刀打ちできないでしょう。

一方で、今大会のダイジェスト動画がYoutubeにアップロードされていますが、優勝したストーヤンの試合が6万件以上の再生回数で、評価も良く、カルロス政権になってからガチ外国人路線を掲げた事で、徐々にではありますが今までの新生ファン層には居なかった新規のファンにもアピールしつつあります。

あとは、今後どれだけ集客やPPV売上に繋げられるか。70kgのK-1MAXとヘビー級は旧K-1同様に毎年トーナメントを開催するとの話が出ているようですが、とりあえずプロモーションの認知の意味でも、最低3年は今の路線を続けていって欲しいです。

 

ブアカーオ参戦は一応の話題になりましたし、42歳という年齢でも、ダウンを奪われた以外は優勝したストーヤンとほぼ互角に戦っていて、凄味を感じましたが、流石に4000万のギャラを出すのは、現在のK-1の懐事情を考えるとどうかなとは思います(笑)。年齢的にも今回限りの参戦でしょう。もう2度とK-1のリングには上がらないだろうと思っていただけに、トーナメントに出てくれただけでもオールドファンとしてはありがたかったです。

 

今回70kg級トーナメントでは日本人選手のエントリーはゼロでしたが、流石に旧MAX同様に2枠は必要かと思います。4枠は多すぎかと思いますが(笑)。

 

 

 

 

と、色々と語ってきましたが、人気も安定して好調で、競技的にもシステムが確立されているUFCに関しては、興行的にモノ申す部分はそれ程多くはないのですが、新生K-1はまだまだ発展途上であるが故に、格闘技ブロガーとしても語り甲斐のあるコンテンツだなと感じました。

 

旧K-1消滅から14年間、倦怠期状態だったワタクシのK-1愛😝💓もようやく復活の兆しが芽生えてきたという事で、今後はK-1や立ち技関連のエントリーも増えていくと思います。

世界最高峰の格闘技団体UFCを15年近く観続けてきたからこその視点でK-1を批評していこうと思っておりますので、K-1ファンの方々は楽しみにしていて下さい。

 

 

それではこの言葉を合言葉に明日からも頑張っていきましょう。

 

 

K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️

俺😝がかかとおとしだ😝‼️‼️‼️