UFC FIGHT NIGHT感想(2024.2.11) | 銀玉戦士のアトリエ

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本日行われましたUFCファイトナイト大会の感想です。

 

 

メインイベントはミドル級マッチ。

ランキング11位の元ケージウォリアーズ王者🇸🇪ジャック・ハーマンソンと、コンテンダーシリーズでデイナ・ホワイトにパフォーマンスを絶賛されてUFCデビューを決め、そこから3連勝中の🇺🇸ジョー・パイファーが対戦しました。

 

1R、2Rはパイファーがキレのある左ジャブ、左フック、右カーフキックをヒットさせて試合を支配していく展開。

プレッシャーを強めるパイファー。防戦一方のハーマンソンに対し、パイファーは上下に打ち分けつつも2Rには左ハイキックを当てるなど試合の主導権を握っていき、ハーマンソンのタックルも切ってポイントを取っていきます。

しかしハーマンソンも試合が進むにつれてパイファーのパンチを徐々にディフェンスで見切るようになり、逆にハーマンソンの左ジャブ、右カーフキックがじわじわとヒットするようになっていきます。

 

そして3R、ハーマンソンが左フックをヒットさせてパイファーをぐらつかせると、続いてパイファーのタックルを切ってからのクリンチアッパー、膝蹴りからの右ストレートをヒットさせ、左ジャブからのコンビネーションでガードを固めるパイファーにパンチをヒットさせ、ラウンドを取ります。

 

パイファーもタックルからのレベルチェンジを試みますが、ハーマンソンに切られてしまい、おまけに右のカーフキックを効かされて足が流れてしまい、得意の左フックや右ストレートをヒットさせるにも踏ん張りが効かず倒すには到らない状態に。

続く4Rもハーマンソンがスタンド打撃の有効打数の多さでポイントを取ります。

 

2-2のイーブンで迎えた最終5R、パイファーも逆転を狙っていきますが、ハーマンソンがラウンド中盤にタックルを仕掛けてTDに成功。

そのまま試合終了までグラウンドコントロールに成功し、ラウンドを取った🇸🇪ジャック・ハーマンソンが、3者48-47という判定で勝利を納めました。

 

お互いオーソドックス構えで打撃スタイルが似た者同士の対戦だったため、思いの外噛み合った好勝負となりました。

序盤のパイファーはすこぶる調子が良かったのですが、ハーマンソンが2R終盤辺りからブロッキング+ヘッドスリップで芯を打ち抜かれないようパイファーのパンチを上手くディフェンスして凌いでいたのが、3Rの反撃に繋がったのかなと思います。

カウンターギロチンが得意なハーマンソンに対して、序盤はタックルに行かなかったパイファーも、3Rに左フックを喰らって劣勢に立たされてからは時折タックルを織り混ぜて、ディフェンスに揺さぶりを掛けようとしましたが、左ジャブの被弾とカーフキックのダメージを受けた事によって、後半は決定的なダメージを与える事が出来ませんでした。

そして最終5Rのハーマンソンのタックルが勝利の決め手となりましたね‼️

あそこのあの場面で決めるのは憎いです‼️

 

ポイント的には僅差でしたし、凄く噛み合った試合ではありましたが、最後はお互いの経験値の差が出た内容でした。

ハーマンソンも近年はタイトル戦線から一歩後退した位置に居るような選手ではありますが、勢いのあるパイファーに対してランカーの壁というものを見せ付けました。

UFC初黒星を喫したパイファーにとっても、今後のキャリアのためには貴重な経験となった試合になったのではないでしょうか。

ナイスファイト😝👏👏👏

 

 

 

 

プレリムでは昨年のコンテンダーシリーズで俺😝💖たちのK-1ファイター😝👑、ディラン・サルバドールを1RKOし、UFCとの契約を結んだ🇧🇪ボラジ・オキが登場。

元キックボクサーのサルバドールに左ボディを効かせてKOしたハードパンチが魅力の選手で、当ブログでコンテンダーシリーズでの試合を以前にレビューしています。

 

 

 

オキは今回の試合となるUFCデビュー戦で🇺🇸ティモシー・クアンバと対戦。ライト級契約の試合。

サルバドール戦のような豪打爆発、という試合とは真逆の、中間距離で左ジャブ主体にヒットさせる堅い試合展開に終始したオキでしたが、3RにTDをディフェンスしてからの有効打のヒット数でポイントを取り、スプリット判定で勝利を納めています。

 

コンビネーションと強力な打撃が得意なオキとしては、もうちょっと近い距離で手数を出していきたいところでしたが、相手のカウンタータックルを警戒してか躊躇してしまった印象を受けます。

この辺りはMMAストライカーの永遠の課題と言えますが、オキの持ち味をフルに発揮させるためにも、これからは近い距離で打撃を打てるための寝技の練習を強化していく必要がありますね。

 

 

37歳でUFC歴14年のライト級の🇺🇸マイケル・ジョンソンは、🇺🇸ダリウス・フラワーズに判定勝利。

序盤は左ボディストレートを主体に上下の打ち分けとローキックをヒットさせ、中盤以降はテイクダウンからのグラウンドコントロールで試合を支配したジョンソン。

3R終盤にフラワーズに立たれた後、膝蹴りを喰らってあわやピンチの場面もありましたが、最後の腕十字を何とか凌ぎ切って勝利。

流石に再びベルトを獲るには難しい年齢とはなりましたが、近年は等身大のマッチアップでそこそこの戦績を残すようになってきたので、第2のジム・ミラーさん枠を目指すのもいいかと思います。

 

 

良い選手だなと思ったのがプレリム第二試合でUFCデビュー戦を勝利で飾ったフィリピン出身の🇵🇭ハイダー・アミール。

序盤からキレのある左ミドルを打ち込んでいて、畳み掛けの攻撃もアグレッシブで素晴らしかったです。

そこそこグラウンドもこなせていましたね。

この選手は元ストライクフォース王者のギルバート・メレンデスの弟子で、33歳と遅咲きのUFCデビューながらもMMA戦績は9戦全勝。今後の活躍に期待したいです。

 

 

セミではフェザー級で🇺🇸ダン・イゲが🇺🇸アンドレ・フィリに右フック一撃でダウンを奪って1RKO勝利。

ミドル級で柔術世界王者🇧🇷ホドリゴ・ヴィエイラは、俺😝たちのK-1ファイター、🇦🇲アーメン・ペトロシアンと同姓同名の選手に、マウントポジションから肩固めをセットしてタップアウトを奪い、1R一本勝ち。

同じくミドル級では、🇧🇷グレゴリー・ホドリゲスが、UFCベテランの🇺🇸ブラット・タバレスに熱戦の末3RTKO勝ちを納めています。