UFC FIGHT NIGHT感想(2024.2.4)と、リング禍について。 | 銀玉戦士のアトリエ

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本日行われましたUFCファイトナイト大会のメインイベントの感想です。

 

 

メインイベントはミドル級ランカー対決。

ランキング8位の🇬🇪ローマン・ドリーゼと、ランキング11位の🇫🇷ナショディーン・イマボフの対戦となりましたが、結果は5R判定でナショディーン・イマボフが勝利しています。

 

イマボフは1R、左ジャブと前蹴りで試合の主導権を握り、ラウンド終盤にはボディへの膝蹴りからのラッシュでダウンを奪い、そのままパウンドを纏めて仕留めに掛かろうとします。

正直レフェリーが止めても良かったようなパウンドの追撃ではありましたが試合は続行、ダウンを奪われたドリーゼも何とか堪えてラウンドを終えます。

 

ただここからが両者の攻め疲れもあって消化不良の内容に。打撃をヒットさせるイマボフ、ケージに押し付けていくドリーゼ、という展開が続きますが、決定打が奪えず、4Rにはイマボフが3点ポジションからのハイキックをヒットさせる反則行為があってドリーゼが倒れ込み、減点1に。

 

ドリーゼもその後にTDを奪い、足関節を狙うなど、最後まで諦めない姿勢を見せていましたが、追い上げはならず。

打撃戦で打ち勝ち、TDを防いでいったイマボフが勝利を納めました。

 

つい先日日本のプロボクシング興行でリング禍で亡くなったというニュースがありましたが、そういう事もあってか、本来であるならば(自分の主観ならば)ストップすべきタイミングでストップさせずに2R以降も試合を続けさせたのは観ていて辛いものがありました。そういえばレフェリーがストップが遅い事で有名なハーブ・ディーンだったですね。

ドリーゼもあそこからよく諦めずに5R戦い抜きましたが、4Rに3点ポジションからのハイキックを喰らうなど、無駄にダメージを受けてしまった感があります。

 

仮に1Rで試合を続行させた事が正しかったとしても、その後のラウンドで明らかにパフォーマンスが落ちているのが見て取れるならば、致命打を喰らった時のストップを早くすべきだったんじゃないかなと思っております。

 

過度な水抜きによる減量も問題ですね。UFCをリリースされたダレン・ティルなんかは通常体重110kgから、30kg以上も体重を落として試合に挑むそうですが、こうなってくると大幅に体重落として、計量後にリカバリーしてナンボ、の世界になってきますので、ボクシングのIBFのように当日計量による体重の戻し制限をコミッションのほうで設けたほうがよさそうです。

 

リング禍や計量による死亡事故のニュースを聞くと格闘技ファンとして悲しくなります。

もう2度とこういう悲しい事が起こらないためにも、レフェリングやルールの見直し、試合前後のドクターチェックの充実といった、安全面に配慮した運営を世界中全ての格闘技・ボクシング団体に求めたいです。