ONE165 スーパーレックVS武尊 感想 | 銀玉戦士のアトリエ

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今週日曜日に行われたONE championship日本大会のメインイベントとして行われた、ONEフライ級キックボクシングタイトルマッチ、王者スーパーレックVS武尊の試合を後追いで観てみました。

 

5Rマッチで行われたタイトルマッチの結果はご存じの通り、3者が49-46で王者スーパーレックを支持し、王座を防衛、武尊は3Rの奮闘も及ばず判定で敗れてしまいました。

 

中間距離でジャブとローキックを中心に攻撃を組み立てるスーパーレック、距離を詰めてコンビネーションを打ち込みたい武尊、という試合の流れは予想通りでしたが、スーパーレックが想像以上に上手かったです。

 

攻撃の殆どが左ジャブと右ローキックの組み合わせではあるのですが、右ローキックが強烈な上に、武尊が踏み込むタイミングやパンチからの繋ぎといったカットしずらいタイミングで打ってくるので、序盤から効かされていた感がありました。

そのローキックとジャブを使った距離設定も絶妙に良く、武尊が前に出ようとしたところへジャブを顔面に当てて出鼻を挫いたり、ローを蹴った後にスッと距離を取ったりしていたので、気持ちが強くタフネスに定評のある武尊といえども中々懐に入れない展開が続きました。

それでも3Rにはボディを効かせてラッシュを仕掛けていき、スーパーレック曰くKO負け寸前のところまで追い込んでいたようですが、それを何とか凌いだスーパーレックも4Rになると息を吹き返し、再びジャブと右ローキックで中間距離を支配する展開に。

ローを効かされた武尊はパンチに力が入らず、接近戦では逆にスーパーレックの膝を貰う場面も。

K-1ルールの3Rマッチならば1、2Rは10-10、3Rに10-8武尊に付いて武尊の勝利、だったのでしょうが(笑)、出力の出しどころが問われてくる5Rマッチだとやはり勝手が違うと思わされた武尊の敗戦でありました。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

試合後に武尊がインスタでスーパーレックのローキックを受けた左太腿の怪我の写真をアップしていましたが、これはもう1年以上は試合出来ないでしょう。

本人は試合後に引退を示唆していて、彼を戦いから解放してやっても良心的なファンなら誰も文句は言わないだろうな、と思うのですが、ONEの代表であるチャトリは武尊はまだやる予定だ、と言っていて、喉から手が出る程欲しかった日本市場における金の成る木をそう簡単に手放したくはないでしょうね(笑)。

 

 

 

それにしても、セイジ・ノースカット・・・www

この選手は19歳でUFCデビューした選手で、当時はまだ若い選手という事で才能はあれど色々と危なっかしい部分があったのは事実ではあるのですが、UFC側としてもセイジの至らない部分に関しては目を瞑って、彼の今後の成長のために等身大のマッチメイクを組んであげたわけです。

ところが2018年、23歳の時にノースカットはより良い条件を求めてUFCから突然のフリーエージェント宣言。当時のUFCでのノースカットのギャラってキャリアの割にはむしろ良かったほうだったように記憶していますが(確か1試合7万ドルくらい)、まんまとお金に釣られてONEに移籍してしまったわけです。

 

ONEに移籍したノースカットですが、その初戦で元キックボクサーのコスモ・アレキサンドラにMMAルールでまさかの秒殺KO負けを喫してしまいます。

そこからは、コロナ禍もあってかONEでは4年に渡って試合が組まれないという有様になってしまいました。

 

20代前半〜中盤といえば、格闘家のキャリアとしては飛躍するために最も重要な時期です。

あのままUFCに残っていたらコンスタントに試合が組まれて、経験値を積んで強くなって今頃ウェルター級でランキング入りしていた可能性もなきにしもあらずだったのに、はした金に釣られてONEに移籍した事でまんまとその機会を棒に振ってしまったわけです。

 

セコンドが居ない状態で試合をするというのは、リモコン無しでラジコンを動かすようなものですし、ノースカット自身も今後北米メジャーに再進出するというキャリアを描いているのであれば、戦績を綺麗にするために負けるリスクを少しでも減らしたいという事で試合をしないというのも一つの選択肢ではあるのですが、ONE運営の不手際もあったとはいえ、もしコナー・マクレガーや武尊が同じシチュエーションに遭遇したならば、彼らならば何の躊躇いもなく試合を受けていたと思うんですよね。

 

試合を受ける、受けないは勝手だけど、「プロ」としては乗れないなぁ、と。

やっぱり根本的に勘違いしてますよね、セイジ・ノースカットって。

 

というわけで、何故かセイジ・ノースカットの話に脱線しちゃった今回のエントリーでした(笑)。

K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️