⚪️🇺🇸ダモン・ブラックシアーVSホセ・ジョンソン🇺🇸⚫️(1R一本・ツイスター)※バンタム級
ダモン・ブラックシアーが、MMAではレア技の一つであるグラウンドコブラツイストことツイスターで一本勝ちを納めました‼️‼️
ちなみにUFCでもツイスターでのフィニッシュは、コリアンゾンビ、ブライス・ミッチェルに続いて3人目です。
コブラツイストといえばアントニオ猪木の得意技としても広く知られている技ですが、柔術・MMA界では一般にツイスターという技名で通っています。
この試合ではグラウンドでバックを取ったブラックシアーが、ケージを蹴ってエビで横に逃げようとするジョンソンの左足を四の字フックで固定①。
お互い上半身が並ぶような体勢からブラックシアーが相手の首を締め上げ②、タップアウトさせる事に成功しました‼️
⚪️🇺🇸テレンス・マッキーニーVSマイク・ブリーデン🇺🇸⚫️(1RTKO)※ライト級
先月16日にナジーム・サディコフに2R一本負けを喫してしまったテレンス・マッキーニー。
勝つ試合はほぼ全て1Rフィニッシュ勝利でスカ勝ちの多い選手ですが、ウルトラマンタイムを凌がれると途端に集中力とスタミナを欠いて負けてしまうという、実に分かりやすい選手です。
ブリーデンの当初の対戦相手が欠場したため、ショートノーティスでの参戦となりました。
サウスポーに構えるマッキーニー。圧力を掛けて相手を下がらせ、伸びのある左ストレートをヒットさせ、組みに移行して切られるも左ハイキックをヒットさせます。
その後もマッキーニーの猛攻は続き、首相撲からの膝、ケージに貼り付けての上下左右のコンビネーションで追い込んでいき、相手のタックルを切って更にコンビネーションで畳み掛けたところでレフェリーストップ。
テレンス・マッキーニーが圧勝で復活のTKO勝利を納めました‼️‼️
やっぱりこの選手はバネと身体能力の強さを活かした序盤の爆発力がありますし、格下相手だとその勢いだけで勝ててしまいます。
反面、それが通用しない上位陣が相手になると、序盤の勢いを凌がれると脆さが出てしまう、という致命的な弱点があるので、今後は適度な相手とコンスタントに戦ってお金を稼ぎつつ、弱点を補っていってランカークラスにも肉薄するような本物の実力を身に付けていって欲しいものです。
⚪️🇺🇸マーカス・マッギーVSJP・バイス🇺🇸⚫️(1RKO)※バンタム級
初回から頻繁にスイッチし相手を翻弄するマーカス・マッギーが、レスリングをバックボーンとするJP・バイスの組み際に右アッパーのカウンターをヒットさせ、ワンツーを打ち抜いて最後は右のカウンターでKO勝利を納めました‼️
ここでは負けてしまいUFC4連敗を喫してしまったJP・バイスについて語っていきましょう。
実は3年前、オイラのインスタにJP・バイスがコメントしてくれた事があって、オイラの描いたジャスティン・ゲイジーのイラストを褒めてくれた事がありました。
その当時はバイスがちょうどコンテンダーシリーズでUFCとの契約を決めた時期で、忙しいのに何の面識もないオイラのインスタにコメントしてくれて嬉しかったです。
極めの強さとグラウンドトランジションの鮮やかさに定評のある選手で、当ブログのフライ級プロスペクト記事でも紹介しましたが、やはりUFC本戦となるとその壁は厚く、得意のグラウンドでの勝ちパターンに持ち込めないどころか相手に組み負けてしまうシーンが目立ち、悪夢の3連敗。
4連敗だとリリース濃厚だけに、僅かな望みを懸けた今回の試合でバンタム級に転向して再起を図るも、負けてしまいました。
奥さんもUFCファイターのシェイエン・バイスでしたが、後に離婚。そんなトラブルも重なり、残念な事に結果を残す事は出来ませんでした。
バイスはこれでUFCリリースでしょう。自分の長所をUFC本戦で発揮する事が出来なかったのは非常に残念ではありますが、今後の彼の人生に幸がある事を祈っております。
⚪️🇺🇸カブ・スワンソンVSハキーム・ダオドゥ🇨🇦⚫️(3R判定)※フェザー級
これはかなり不可解な判定ですな。
公式採点では29-28スワンソンが3者でしたが、自己採点は30-27ダオドゥという試合でした。
序盤は中間距離でスワンソンのローをスカしつつ、打ち終わりに内外のクイックローキックをヒットさせて、ムエタイ式に自分の間合いを掌握していくダオドゥ。
スワンソンがパンチで踏み込もうとするとカウンタージャブやワンツーをヒットさせ、組めばケージに押し付けてこれもムエタイ式の首相撲からの膝で削っていく展開。
スワンソンも2R終盤に果敢に打ち合っていきますが、全体としては上述の攻撃に加え左ボディ、ハイキック、バックスピンミドルをヒットさせていたダオドゥが打撃戦では優位に試合を運んでいましたが、3R終盤にスワンソンがTDに成功。最後まで勝負を諦めず果敢にチョークを狙っていきますがタイムアップ。
3R終盤のスワンソンのグラウンドはサブミッションアテンプト・・・と言える程でも無かったし、それまでの打撃戦の劣勢を跳ね返す攻勢でもなかったし、それを差し引いても2Rまではダオドゥが取っていたはず。
しっかりしてくれジャッジ。
⚪️🇧🇷ヴィセンテ・ルケVSハファエル・ドスアンジョス🇧🇷⚫️(5R判定)※ウェルター級
ドスアンジョスの組みのフィジカルの衰えと、ルケの組みへの対応能力の向上が感じられた試合でした。
ルケはオーソドックス、ドスアンジョスはサウスポー構え。
喧嘩四つの構えから得意の接近戦のカウンターやコンビネーションの距離に入れないルケ。
それでもジャブやロー、右ミドルを蹴っていって様子を伺っていきますが、ドスアンジョスも強烈な左ミドルや左ストレートをヒットさせてプレッシャーを掛けていき、ケージ際に追い込むとすかさずレベルチェンジでTDに成功します。
1Rにギロチンを仕掛けますが、そこから抜け出したルケ。
ドスアンジョスは2R以降もケージ際でのタックルからのTDを狙っていきますが、ルケが体位を入れ替えて逆にドスアンジョスをケージに背負わせると、じわじわと体力を削っていき、逆にTDを奪っていきます。
3Rになると左ジャブ、右ストレートが顔面に入るようになったルケ。
ドスアンジョスも負けじと近距離での肘、飛び込みワンツー、左ミドルをヒットさせ、ケージ際ではレベルチェンジでTDを狙っていきますが、ルケに巧く凌がれ体位を入れ替えられる展開へ。グラウンドの展開へ持ち込んでサブミッションを狙うも、ルケに対処されてしまいます。
組む展開が多いせいかルケも得意の打撃でKOするだけのキレは後半はありませんでしたが、それでもドスアンジョスのケージ際でのレベルチェンジ+TDに対処し、ケージレスリングの展開でアドバンテージを取ったヴィセンテ・ルケが、判定で勝利を納めました。