新生K-1新体制雑感。自分は新体制を半分支持します。 | 銀玉戦士のアトリエ

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旧K-1ファンとして先々週は新生K-1の新体制発表前に「旧Kヲタが新生K-1の世界展開を展望する。https://ameblo.jp/fanroad-gindama/entry-12811953939.html 」というエントリーをアップしていただけに触れないわけにはいかないだろうなぁという事で、まずは先週発表された新生K-1の新体制に関する雑感です。

 

 

https://www.k-1.co.jp/news/38784

 

 

既報の通りですがこれまで新生K-1のプロデューサーを勤めてきた俺たちのタクミ😝💖こと中村拓巳さんが退任し、新たにカルロス菊田だか菊タローなる謎の男が突如新プロデューサーに就任。

新体制はこれまでの軽量級の日本人選手主体のコンテンツだった新生K-1の路線に加え、旧K-1で行われた無差別級(ヘビー級)トーナメントの復活や、75kg級以下の階級を「K-1 MAX」と命名するなど、ここに来て旧K-1への回帰とも取れる路線を打ち出してきました。

 

更には桜庭和志が主催するグラップリングイベント「QUINTET」と業務提携。

9月に横浜アリーナで行われるK-1の大会で、QUINTETとの合同イベントが行われるそうです。

 

 

 

「K-1」関連のライセンスをK-1 GLOBALから完全に取り戻した事で、ようやく世界展開を打ち出す事が出来る、という事での新体制移行というわけですが、この唐突な路線変更には、いわゆる新生K-1信者と呼ばれる方々からも戸惑いの声が多いようです。

新プロデューサーのカルロス菊田さんだか菊田早苗さんだかがいかにも怪しい風貌だったり、既存の日本人選手たちを「戦うBTS」とかのたまったり、長らく活動休止していたQUINTETを無理矢理K-1にねじ込む必要性ってあるん❓っていうのはみんな思っているわけですが、それにしてもいきなり無駄に風呂敷を広げ過ぎる感はあります。

 

 

桜庭和志が出てきたので海外リークの通りHEROSが復活するのかなと思いきや、まさかのQUINTET。

筋金入りのキックボクシングファンの方々でも、MMAで寝技の攻防になるとワケが分からない、という人が多い中で、MMA以上に観る側のリテラシーが要求されるグラップリングの試合を立ち技のイベントにねじ込むって、かなり無理があるんじゃないかなと思います。

K-1ファンにグラップリングの魅力を伝える・・・う〜ん、トイレタイムだな(笑)。

 

あと、75kg以下の階級を全て「K-1 MAX」の名称で統一するとの事ですが、そもそも新生K-1を旗揚げ当初から支え、大きくしていったのは軽量級キックボクサーたちなのですから、ここに来てヘビー級との差別化と往年のK-1MAXの名称復活のためにわざわざ区別する必要は無いと思います。

 

 

ただ、良いと思った点は無差別級(ヘビー級)の大々的な復活でしょうか。

先日のK-1もクルーザー級のステファン・ラテスクが豪快なKO勝ちを納めていましたし、以前にも語りましたがGLORYもONEもヘビー級に関しては全盛期の旧K-1のような魅力的なコンテンツには成り得ていないというのが現状なので、ここに関してはK-1はまだまだ開拓できる余地はあります。

9月のトーナメントではリトアニアのKOKの現役王者でそれなりの実力者がエントリーされているとの事で、期待ができそうです。

 

極真空手との提携もプラスに作用する可能性を秘めています。

やはり「K-1ヘビー級」にとって必要なのは、かつてのアンディ・フグやフランシスコ・フィリオのような「華と色気のある外国人空手家」だと思っています。

極真世界王者からK-1に転向する選手も、この提携によって出てくる事でしょう。

当ブログの過去エントリーに「低迷著しい新生K-1の問題点と、『令和のK-1ヘビー級』の薦め」https://ameblo.jp/fanroad-gindama/entry-12777965029.html?frm=themeというのがあるのですが、それに倣ってヘビー級トーナメントに出場する選手も純キックボクサー一辺倒に偏らず、プロボクシングからMMAまで幅広くスカウティングして貰いたいものであります。

 

 

大きな不安と僅かながらの期待が入り混じる新生K-1の新体制ですが、やはり旧K-1の路線を取り入れてくれたというのは、旧ファンとしては素直に嬉しいところです。

新運営に関して今の所評価できる部分があるとするならば「既存の新生K-1ファン以外の層にもアピールしていくような新基軸を打ち出してきた」という点でしょうか。

思うに旧K-1は「立ち技の異種格闘技」の舞台として、キックボクシングに限らず、空手やボクシングや総合格闘技やプロレスなど、様々なジャンルから選手を連れてきてはK-1ルールで戦わせる事で、既存のK-1ファン以外の層も巻き込んでの対抗戦という熱で盛り上がっていった経緯がありました。

このように様々な価値観を包括する舞台こそが、旧K-1だったのです。

 

新生K-1は旧K-1とは真逆の、「新生K-1内」で完結していく物語を作り上げていくという、良く言えば競技的、悪く言えば鎖国的な政策を取ってここまで歩んできました。

その鎖国政策が皮肉にも武尊VS那須川天心というカードを、6年の歳月を掛けて磨きに磨き上げてダイヤモンドの価値にまで高めていった事実は否めませんし、また新生K-1という団体の競技のピラミッド構造を構築させ、アマチュアやキッズの大会を積極的に開催する事で選手をボトムから育成していく、という事に着手出来た功績がありました。

しかし、大きくなっていく選手らに対して運営が充分な見返りを与えてくれない(地上波ゴールデン的な知名度・ギャラ・世界のガチの強豪と戦いたいetc)のが、主力選手の大量離脱を招き、先日の両国国技館大会の客入りも空席が目立つという有り様になってしまいました。

 

「国内の中軽量級キックボクサー」に特化した興行を打ってきた新生K-1ではありますが、それのみを扱うようなコンテンツに留まってしまうと、獲得出来るファン層もガチのキックファンか腐女子だけになってしまいます。

このままではいつまで経っても身内の応援団頼みの集客からは脱却出来ないでしょう。

オラオラ系が好きなキッズ達はみんなブレイキンダウンに行っちゃったみたいですし。

Twitterで新生K-1原理主義的なファンが何人か居て、旧K-1は絶対認めない‼️新生K-1は今の路線を貫け‼️とかたくなに運営マンセーなファンが居たものですが、ファンもあそこまでガチガチに閉鎖的だと、ファン以外のニワカ層にとっては好きになれるものもなれやしないだろって感じですな(笑)。

新運営の方針に関しては旧KヲタでありUFCファンであるオイラがようやく新生K-1の世界観に片足を突っ込む位の余地が生まれたという事で、楽しみにしております(笑)。

 

 

自分は新生K-1の新運営に関しては、半分支持して半分疑惑の目を持って見ていこうかなと思っています。

無関心だった頃と比較すれば大きな前進です(笑)。

ぶっちゃけ、K-1において旧K-1的な世界観を日本で受け入れられるとするならば、これがラストチャンスでしょう。

これまで新生K-1に関しては後追いで気になる試合を2〜3試合チェックするだけ、というスタンスでしたが、とりあえずヘビー級トーナメントが開催される9月の横浜アリーナ大会に関しては、通しでチェックしてブログで感想記事を書いていこうかなと思います。

当然、至らないなという部分も出てくると思いますので、その辺もK-1愛を持ってきっちりと批評していきながら、改善策を提示していきたいと思っております。

 

 

K-1のKは、カルロスのKっ😝👍‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

 

 

カルロス心中⁉️それは嫌だな😅😅😅😅