UFC スティーブン・トンプソンVSケヴィン・ホランド 展望 | 銀玉戦士のアトリエ

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家庭菜園やらウェディングピーチ🍑やら、まったりするようなエントリーが続いたので、そろそろUFCブログらしいエントリーをアップします(笑)




124(日本時間)開催のUFC FIGHT NIGHTのメインイベントは、七色の空手スタイルでオクタゴンを飛翔する🇺🇸スティーブン・トンプソンと、全身バネの身体能力を持つトリックファイター🇺🇸ケヴィン・ホランドによるウェルター級マッチです‼️


ホランドは9月にカムザット・チマエフに負けた後、引退を表明していましたが1カ月足らずで撤回、3カ月弱のスパンですが今回が現役復帰マッチとなりますwww




この大会はアンダーカードも割と豪華ですね。🇧🇷ハファエル・ドスアンジョスがウェルター級に再び階級を上げて激闘王🇺🇸ブライアン・バーバリーナと対戦しますし、一部で熱狂的ファンが多い🇺🇸ニコ・プライスの復帰戦、崖っぷちのベテラン🇺🇸マイケル・ジョンソンが、最近ヌルマゴスタイルに傾倒しつつある🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿マーク・ディアケイシーhttps://ameblo.jp/fanroad-gindama/entry-12736099679.htmlと対戦するなどなど。





🇺🇸スティーブン・ワンダーボーイ・トンプソンは空手と中国拳法をミックスさせた「アメリカン・ケンポー・カラテ」をベースとしている選手で、ローキック禁止のアメリカンキックボクシングルールで、プロアマ合わせて56戦無敗の戦績を誇った選手です。

MMAに転向後は、伝統派空手的なフットワークを多用する独特の打撃スタイルが、広いオクタゴンで戦うユニファイドMMAとの互換性が高いという事もあり、激戦区UFCウェルター級でも2度のタイトル挑戦を経験しました。


https://youtu.be/ilBENf9qQvE


スティーブン・トンプソンのノックアウト動画集です。華があってカッコいいですねぇ。

踏み込んだり引き付けての刻み突きや逆突きだけでなく、サイドキックや掛け蹴りも多用するような前足⇄後ろ足重心を自在にこなせるスタイルの選手ってMMAでもキックボクシングでも居そうであまり居ないんですよ。新生K-1の山崎秀晃がそれに近いですかね。



https://ameblo.jp/fanroad-gindama/entry-12647527225.html



202012月に行われたVSジェフ・ニール戦のレビュー記事です。

この試合は名勝負でした。UFC APEXの狭いオクタゴンを苦にしないトンプソンの巧みなフットワークと、ヒットアンドアウェイの戦い方が良かったです。




🇺🇸ケヴィン・ホランドは元々ミドル級で戦っていたファイターで、ミドル級でも高身長に部類する191cmの大柄な身体と、バネのように伸びる手足を活かしての強烈な打撃が持ち味の選手です。またブラジリアン柔術も黒帯で、ミドル級時代にはホナウド・ジャカレイを下のポジションからのパウンドでぐらつかせてTKO勝利を納めています。


https://youtu.be/1kHkavMgJAQ


ケヴィン・ホランドのハイライト集。

スタンドではカンフーをベースにしたスタイルで、近距離では打点の高い膝蹴りとエルボー、中遠距離では射程が異常に長くノーモーションで顎を打ち抜く右ストレートが得意技です。




お互いスタンスを広く取って、ガードを下げた空手スタイルを採り入れている両選手。スタンド打撃のバリエーションや技術という点で言えばやはりトンプソンのほうが上です。


🇺🇸スティーブン・トンプソンとしては、いつも通り横のフットワークと多彩な打撃でホランドを翻弄し、KOで試合を決めたいところです。

ホランドは打撃を打った後の戻しがやや遅く、その瞬間に一瞬気を抜いているような感じを受けるので、トンプソンとしては攻撃をディフェンスした後でリターンで踏み込んでの刻み突きをコンパクトに急所へ打ち抜き、強烈なミドルやローを返して削っていきたいです。

また、ホランドは腰高のスタンスでTDを取られやすいという弱点もあるので、ある程度打撃で削っていったらグラウンド勝負に出てみるのも面白いでしょう。

トンプソンはパウンドも強力です。

ただ、トンプソンは年齢が39歳という事で、スピード、反応が急激に衰えていないかが懸念材料です。



一方の🇺🇸ケヴィン・ホランドは、トンプソンの横のフットワークに翻弄される前に、トリッキーに奇襲攻撃を仕掛けていくといいと思います。

ドライブでケージ際まで押し込んで首相撲からの膝蹴りを効かせたり、イマナリロールで相手の足を捕まえてそのままヒールホールドを狙っていくなど、トンプソンの攻撃のリズムを崩していきたいところです。

トンプソンも基本ガードが下がっていて、クロスレンジの攻防になると強打を貰いやすいので、隙があればホランド必殺の右ストレートが火を噴く可能性も高いでしょう。

トンプソンは横移動を多用するという習性があるので、右ストレートで反応させてからハイキックでKOするというお馴染みのパターンもアリです。



変幻自在の技を繰り出す両者が、MMAの試合の中でどのような化学反応を見せてくれるのか、注目の試合です‼️








UFC女子ストロー級王者🇨🇳ジャン・ウェイリーの隣に居るのは・・・🇵🇭ノニト・ドネア‼️

ドネアはUFCフライ級暫定王者🇲🇽ブランドン・モレノたんとトレーニングしてるなど、MMAファイターとの交流も多い選手です。