というわけで昨日行われたUFC270の感想記事です。
Twitter辞めた代わりに、今後はUFCのナンバリング大会終了後にちょっとした試合の感想記事をアップしていきたいと思います。
🏟UFCヘビー級王座統一戦🏟
⚪️👑🇨🇲フランシス・ガヌーVSシリル・ガーン🇫🇷⚫️(5R判定勝利)
試合時にガヌーが膝にサポーターをしていたので、練習中に怪我したのかなと思いましたが、やはり膝の靭帯を断絶する怪我を負っていたみたいで、出場も危ぶまれていた状態だったそうです。
それもあってかスタンドではガヌーに追い足が見られず、パンチも距離が合わずに空振りする場面が多く見られる展開となり、ガーンはサウスポーに構えながらサークリングして距離を取っていました。
ただガヌーはガーンの放つミドルやローをしっかりとカットしていたのが良かったです。ガーンの蹴りは倒す打撃では無かったものの、ヒットさせられるとポイントゲームで負けてしまいますし、後半ラウンドでじわじわと効かされて追い足が更に鈍くなってきます。この辺りはGLORYヘビー級王者リコ・ヴァーホーベンとの合同練習の成果でしょう。
そして3Rの1分台でガヌーがガーンのハイキックをキャッチして投げでTDを奪った場面。
https://twitter.com/UFCEspanol/status/1485127610581532675
この辺りもリコとの合同練習の成果が出たように思います。
これはムエタイのこかしの一種ですね。相手が蹴った足を持ち上げて片方の腕を胴に回して投げて、着地と同時にサイドポジションを取っています。
グラウンドではサイドやマウントポジションを取ってコントロールに成功。やはり膝が思わしくないせいか、パウンドや極めに行くという仕掛けまでは作る事が出来ませんでしたが、コンディションが思わしくない中でも試合で勝つためにやるべき事をしっかりと貫徹させた内容でした。
いつもKO決着で魅せてくれるガヌーにしては地味な試合内容となりましたが、つまらないという声は少なく、非常に見応えのある塩試合だったように思います。
契約問題については、前も話した通り大人の事情だとは思いますし、ガヌーにはUFCに残って貰いたいという声が大多数のはずなので、何とか円満に着地させて欲しいです。
🏟UFCフライ級タイトルマッチ🏟
⚪️👑🇧🇷デイブソン・フィゲレーロVSブランドン・モレノ🇲🇽⚫️(5R判定勝利)
この試合に関しては後に単独記事で詳しく書いていきますが、第1戦目に匹敵する熱戦を繰り広げたタイトルマッチとなりました。
2戦手合わせして、お互い手の内を知り尽くした者同士。バチバチの打ち合いが繰り広げられた第1戦と比較するとお互いディフェンシブでしたが、その中でも針の穴を通すように突破口を見出していく攻防となりました。
判定は僅差となりましたが、やはり3Rと5Rにフィゲレーロがダウンを奪ったのが最終ジャッジに響いた形となりましたね。
もう第4戦はいいかなとは思いますが、それでもこの二人が激突したらスウィングした試合になるのは間違いないと思います。
🏟UFCバンタム級ワンマッチ🏟
⚪️🇷🇺サイード・ヌルマゴメドフVSコディ・ステイマン🇺🇸⚫️(1R一本勝利)
タイトルマッチの2試合以外で恐らくUFCファンが一番衝撃を受けた試合だったと思います。
ちなみにWOWOWの放送では、サイードはハビブ・ヌルマゴメドフの従兄弟と紹介していましたが、実際は血縁関係は無いそうです。
サイードは元々フライ級契約でUFCデビューした選手ですが、元々はバンタム級の選手で、UFCでもバンタム級に階級を上げてから肉体的なコンディショニングも良くなって力強さが増していった印象です。
散打仕込みと思われる回転系の蹴り技、細身の身体からは想像もつかない力強いパウンド、タイトなクラッチの極めの強さは、ヌルマゴというよりむしろUFCフェザー級のザビット・マゴメドシャリポフを彷彿とさせます。
今回のギロチンチョークによる一本勝ちも、レスリング出身のステイマンのシングルレッグに合わせたカウンターギロチンだったので、あらかじめ事前に対策して練習していたのでしょう。
次はショーン・オマリーとの米露長身トリッキースター対決が観てみたいです。
🏟その他の試合🏟
プレリムの🇺🇸マット・フレヴォラVSヘナロ・ヴァルデス🇲🇽、🇦🇺ジャック・デラ・マダレナVSピート・ロドリゲス🇺🇸の試合が、K-1最高😝👑👑👑‼️的な試合で面白かったです。
最近自分は忙しいんでUFCのプレリムの試合もリアルタイムで観るのは難しくなってきたので、後追いで観るのは短期決着の試合か重要な試合のみを視聴するスタンスにしました。TwitterでUFCのプレリムはおろか他団体までリアタイで視聴している人ってどんだけ贅沢で怠惰な生活送ってるんだって思いますね。人生において何が重要でウェイトを置いているのかは人それぞれです。
その点この2試合は1R決着だし、サクっと観るのには丁度いい内容となっています。
3分3RでKOや打ち合いが求められるK-1ルールに慣れたK-1ファンが、ボクシングやUFCの長い時間帯の試合がテンポが遅くて観られなくなっちゃうという話はたまに聞きます。
まぁ、無名の選手でもこういう試合をやっていれば注目される反面、ともすれば善戦マンでキャリアを終えてしまう懸念だってあるわけで、その辺りはMMAファイターとしての技術をしっかりと身に付けていって欲しいものであります。