AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part11

電車に揺られながら数十分、主は待ち合わせの駅に付くとすぐさまトイレに向かう。今日は久々のデート。

容姿チェックにも力が入る。ついでに排泄も済ませると、中央改札を出て、電光掲示板の前に恋人・麻友を
見つける。思わず足が速くなる。

「ごめん、いつもより早いね。待った？」

「ううん、全然。仕事が早く終わったから」

麻友は満面の笑みで応える。黒い長いストレートの髪に整った童顔。誰もが羨むビジュアルに、大学時代は「CG美少女」と呼ばれていた。

麻友と主は同じ大学のサークル仲間で、大学三年から付き合いを始めた。主の中では少し結婚も考えている。今日はお互いなかなか会えない中、予定をあわせた久々のデートである。

「夕食の前に行きたい所あるんだけど」

躊躇いながら麻友は上目遣いで主を観る。

「なに？」

「アニメイト」

「ああ、いいよ」

「本当？やったー！」

麻友は子供のようにはしゃいだ。麻友は筋金の入りのアニメオタクである。主は当然それを承知して付き合っている。

彼女の影響かいつの間にか主も少しアニメをみるようになっていた。

駅からすぐのアニメイトというお店に入る。入るなりアニメ雑誌やフィギュアだらけの店内。スーツ姿の大人が二人とは少し滑稽な絵である。店員も少し二人を不思議そうに見ていた。

そんな視線を尻目に麻友は新作アニメのグッズに夢中になっている。興奮したようにそのアニメの説明や見所など語り始める。一度こうなっては止まらない。主は不機嫌にならない程度に相槌を打つ。

よくよく聞いていると魅力がわかるような気もしたが、そう思ったすぐ後に麻友はハッとしたように「ごめん……」と謝り俯いた。

「あはは、いいよいいよ」

と主は明るく笑った。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part10

定時を超えて、一時間ほど経った18時。

長い溜め息を吐いて主は思い切り背伸びをする。

みなみからの仕事や今日のノルマを一通り終えて、帰り仕度を始めた。

隣の玲奈はまだ終わっていないのかパソコンと睨みあいを続けながら何かを真剣に考えている。

持ち帰る書類を鞄に入れていると後ろからポンポンと肩を叩かれた。一瞬またみなみさんか、とギョっとしたが、そこには男の上司が立っていた。

「今日一杯どうだね？」

主はよくある誘い文句に「あ～いや…すいません、今日はちょっと」と煮え切らないでいる。

助け舟を出すように「デートだもんね～」と微笑みかけたのはさっきまでパソコンと睨みあいをしていた玲奈だった。


「ほほう」と男上司。

「え!?いや・・・・・」

と弁解する間もなく、男の上司はニヤつきながら去っていった。

「余計なこというなよ」
と眉をひそめながら小さく囁く主に対して「ごめんごめん」と無邪気に玲奈は返事をする。

何はともあれ、デートなのは事実だ。

主はチラリと腕時計を見ると「お疲れ様でした」と一同に声を掛けて会社を出た。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part9

説教が経って5分が経った。

主の体感時間では30分、いや1時間ほどに感じるほど長く聞こえていた。

主は1日の精力を使い果たしたようにぐったりと自分のオフィスについた。

「また引いちゃいけない引き金をひいたね」

と玲奈が横見しながら呟いた。

「細かいよなぁ、あの人は」

返された資料に目を通しながら主は愚痴をこぼす。

「あの人はエリートだからね。うちの社員一頭の回転が速いって専らの評判だよ」

玲奈はキーボードを軽快に叩きながら言った。主は説教が終わった今でも尚、横から来るオーラの重圧に耐えかねていた。

「仕事は出来ても性格は最悪だな」

と声を小さくして囁いた。

玲奈は微かに笑う。

「コラアア！そこ！！無駄口叩くな！！！」

みなみの怒声が響いた。彼女の目は完全に主の方へ向いていた。

主は肩をすくめながら「ガチャピンのくせに」とボソッと呟く。

隣の玲奈が笑いをこらえきれず吹き出した。またみなみの怒声が主めがけて飛んできた。

重要なお知らせが二つあります！！

AKBで○○にしたいメンバー　妄想物語で新キャラクターとして、

従姉妹役で佐藤亜美菜が決定しました！

そして、モバゲータウンで「もしAKBのメンバーが僕の○○だったら」という題名で連載しております！モバゲータウンをお使いの方はどうぞ拝見してください！

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part8

玲奈と昼食を終えて、社内に戻ってきた主は突然頭をはたかれる。ペシッと軽い音がした。

「コラッ！主！なんだこの書類は！」

怒鳴り声とともに振り向くと上司の峯岸みなみが鬼の形相で主を睨みながら立っていた。

「なんだって、なんですか？」

主は腑に落ちない顔で訊き帰す。

後ろで玲奈がみなみと主を交互に見ていた。

「なんですか？じゃねえだろ！江恵沼建設の特徴分析が抜けてんだろ！」

みなみは女らしからぬ口調で大きな黒目を精一杯細くして主に顔を近づけて言った。

主は少したじろぎながらも反論する。

「そこまで入れなくても、資料としては充分だとおもいますけど」


「バカヤローー！！ノルマ以上の仕事をこなして初めて仕事なんだよ！大体お前はな……」


みなみは主を指差す右腕を上下に大きく揺らしながら怒鳴り散らす。玲奈は「ああ、また始まったなぁ」と遠慮顔でそそくさと自分の席に戻っていく。

みなみの興奮は止まらず、動きがヒートアップしていく。長い黒髪が動きに合わせて揺れている。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part7

改札を通って、平日の満員電車に乗り込んだ。
隣の中年親父の荒い息が少し顔にかかるのを我慢しながら主は会社に向かう。

いつもと同じ朝礼や挨拶、伝達事項を社員達と交わし、主は自分の仕事に取り掛かる。主の会社は不動産だが、一つの支店には20人ほどの社員しかいない。少人数なだけあり、老若男女問わず仲の良い雰囲気のよい職場であった。

午前の仕事を終えると隣の玲奈からご飯のお誘いをうける。

「主～ランチいこうよ!」

「ああ、いいよ」

玲奈は主と同期に入った子で歳も一緒なのもありすぐに仲良くなった。

主の会社にはあまり女性社員がいないので玲奈は社内ではマドンナ的な扱いをうけている。

黒髪で色白で長身。清楚可憐なイメージのお嬢様という感じがぴったりの女性である。

「今日はあの激辛タンタンメンのお店いきたいなぁ」

玲奈はかなりの激辛好きで、頻繁に辛いものを食べにいきたがる。

「ええ……」

主は不満気味に返事をする。

「いいじゃん！美味しいって評判だよ」

「いや……今日はそんな気分じゃねえんだよなぁ～」

いまいち乗り気にならない主を半ば強引にタンタンメンの店に連れていくれな。思えば、激辛ラーメンの店は何件回ったことか。

カレーを食べにいくと必ず主とは違う色のカレーが彼女の前に出てくる。そして、清楚可憐な立ち振る舞いの彼女はそれをいとも甘口のように平らげる。

こいつの舌、いや口の中の皮膚はどうなっているのか、本当に疑問だ、と主は心の中で思っている。

もはや、玲奈の激辛好きは殿堂入りである。国の天然記念物として、保護して、病院で検査を受けた方がいいんでは、と何回考えたか想像もつかない。

気が付けばタンタンメンの店のテーブルに腰をかけている二人。

ご注文は、という店員の呼びかけに応じて
玲奈が
「タンタンメンの……えーと辛さ10倍で」

とニコニコしながら平然と答えるれな。店員は動揺したように

「え……えと、10倍ですと相当な辛さですが、失礼ですがお客様辛いのはお強い方ですか？」

そりゃもちろん、と主は心の中で叫ぶ。まさにそのままれなは笑顔で答える。

主もタンタンメンを頼むことにした。当然普通の辛さで。玲奈はワクワクしながらお店をキョロキョロと眺めていた。

「ごめんね、半ば無理矢理で。怒ってる？」

「いや、怒ってないよ」

と水を口にしながら主は答えた。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part6

この物語は非常に偏見と、妄想爆発ものです、誹謗、中傷、苦情は一切受け付けませんのでご了承ください


洗面所には歯ブラシが3つ身を寄せ合うように並んでいる。主の父親は単身赴任で、1年に2、3回しか家に帰ってこない。主が思うに、父親はあまり家族に関心がないであろう

。でも、りのとじゅりなは父親に凄くなついている。「俺は家にいれねえから、お前がこいつらを守ってやれ」といわれたことはある。わかってるよ、と心の中で反抗していた。

主はあまり父親が好きではなかった。

そんなことをぼんやり考えながらチューブから歯磨き粉を出して、シャカシャカと歯を磨きはじめる。後ろからじゅりなが「コンタクトだけさせて」と洗面所に入ってきた。

主は黙って少し横にずれる。じゅりなは鏡に顔を近づけてレンズを右目に入れている。その様子を見ながら主はちょっとしたイタズラ心が現れた。

主は自然と微笑が顔に出てしまっていた。本人はきづいていないのだろう。

「押したら怒るよ」

とじゅりなにまるで考えを見透かされたように言われる。

「え?!な、んの、ことだか」

じゅりなはクスクス笑いながら洗面所を出て行く。遠くのほうでたかみなとじゅりなの声が聞こえる。主は顔を洗い、シェイバーでひげを剃る。

いってきま～す、と大きなじゅりなの声がきこえてきた。主は整髪剤で髪型を整えるとじゅりなを追うようにビジネスバッグを抱えて革靴を履き始める。

「今日は遅いの？」

とたかみなからリビングから顔だけ出して訪ねた。

「あぁ、もしかしたら帰らないかも」

「ふふ……」

「あんだよ」

たかみなの不敵な笑いに気味悪がって思わず振り返る。

「お泊りでしょ？まゆちゃんと」

ニヤけながらたかみなが茶化すように言った。

「……食事するって約束はしてるが、わかんねえよ」

「あんた達うまくいってるみたいね～」

「うるせえな。普通だよ。もう、いいだろ」

「ふふふ。いってらっしゃい」

寒空の下、主は家を出て駅に向かった。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part5

主人公・・・主

友達…優子
恋人…まゆゆ
嫁…あきちゃ
愛人…ゆきりん
姉…さしこ
妹…じゅりな
母…たかみな
担任…さやか
上司…みいちゃん
同僚…れな
後輩…ゆいちゃん
娘（長女）…ともちん
娘（次女）…みゃお
娘（三、四女）…らぶたん、はるごん（双子）
義姉…こじはる
姪…あっちゃん
義妹…さえぽん
よく通うキャバクラのキャバ嬢…とも～み
お隣さん…きたりえ
よく行くカフェの看板娘…麻里子様

この物語は非常に偏見と、妄想爆発ものです、誹謗、中傷、苦情は一切受け付けませんのでご了承ください


「お兄ちゃん、朝だぞ、おきんしゃい」

口に歯ブラシをくわえながらじゅりなが主をバシバシと叩く。

「ふわぁ……」

「……もう、ねぼすけだなぁ」

物語はあれから8年の歳月が経った。

主は25歳　社会人三年目である。10年に一度の就職氷河期を見事乗り越え不動産業界に就職。

りのは、27歳になり、有名雑誌の記者である。

そして、じゅりなは既にコスメ業界に就職を決めた大学四年生である。

主はゆっくり起きて部屋を出て行こうとするじゅりなに「おはよう」と一言掛けてベッドから立ち上がる。

昔はあいつがねぼすけで、俺は起こしていったのになぁ、と時の早さに朝から思いを馳せながらスーツに着替える。

微かに香ばしい匂いが鼻につく。どうやら今日も飽きずにパンらしい。主家は必ず朝食はパンである。おそらくたかみなの方針だろうが、たまには朝に米も食ってみたいと思っていた。

のそのそと身支度を終えると、ひんやりとしたドアノブに手をかける。季節は冬に近づいている。少し身震いしながら階段を降りるといつもと同じ平凡な風景が目に飛び込んできた。

しかし、8年前と違うのはそこにじゅりなが座っていて、りのがいないことだ。

「姉ちゃんは？」

「きほうほ、ひゅひょうのひふふぇんふぉんふぁい？ふぉふぁへひゅはいふぁっへ」

じゅりなは食パンの耳を前歯で上手に切り離しながら言った。まったく主には聞き取れない。

「ん？」と切り返すとじゅりは耳を飲み込んでから「昨日の、首相失言問題の取材だって」と言い直した。主はああ、と首をたてに振り納得した。

こんなスキャンダルに記者魂全開の姉ちゃんが食いつかないわけないなと心の中で主は呟く。ちょうどたかみながスクランブルエッグののせた皿を主の前に差し出した。

「あの子は頑張りすぎよ。身体壊すわよ本当」
たかみなは一息ついたのか、エプロンをたたみながら言った。

「ねえちゃんらしいわ」

「ああ～社会人になりたくな～い」

とフォークでソーセージを食べながらじゅりなは嘆く。

「おまえな、食ってくのは大変なんだぞ」

「あんたが言えないでしょ。適当な癖に」

とたかみながデザートをつまみながら笑って言った。

「うるせえな～」

「よく首が飛ばないな、っていつも不思議よ」

たかみなはじゅりなと目を合わせて「ねー」と良いながらお互いに笑ってみせた
。

いつもの和やかな雰囲気の会話を終えると、身支度を済ませに洗面所に向かった
。

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part4

この物語は非常に偏見と、妄想爆発ものです、誹謗、中傷、苦情は一切受け付けませんのでご了承ください。

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T高校までは徒歩で約10分。教室までの距離を考えても余裕の時間であった。
「どーん！」
後ろから尻を学生鞄でどつかれた。
「ウェーイ！」
「子供か！」
振り向くと友達・優子がいた。今日はハーフポニーテールである。八重歯が特徴的で活発な女の子。オヤジギャグをかますのがたまに傷だが、クラス人気は意外と高い。主とは高1からの付き合いである。
「おっはよー！」
「テンション高いな」
「あったりめーじゃん！今日も頑張るよー！」
主は鬱陶しいこの感じに慣れていたが、初対面でこれは誰もがきついと思うだろう。だが、初対面からこれだった。よく一年以上のこの女と付き合えるな、と思う。もちろん友達としてだが。一度仲がいいので他の男子に「付き合ってるのか？」と聞かれたことがあるが、想像しただけで疲れる。主は優子のことを完全に女としてはみていなかった。
「今日生物小テストだな・・・」
「いいじゃん！大好きだよあたし！」
優子は生物が大得意。優子の顔を見て生物のテストがあることを思い出した主は少し気分が重くなっていた。
くだらない会話を重ねているうちに教室の手前に来た。ちょうど、主たちの反対側から担任の才加が歩いてきた。髪がながくスラッとした鼻に高身長。おまけに熱血体育教師(女子限定)。あだ名はオカロ
「あ、オカロ先生おはよう～！」
「おはよう、優子。あとオカロはやめて」
「おはようございます」
「昨日は誰と寝たの？」
「校長先生と・・・ってオイ！寝てないわよ！」
優子の冗談らしからぬフリに見事なノリ突っ込み。元気だなぁ、と主は感心した。
「あははは～」
優子は笑いながら教室に入っていった。呆れた風のオカロを尻目に主も自分の席に向かっていった。
オカロの声が掛かり、バタバタと他の生徒も席につきはじめた。
「みなさんおはよう」
オカロが気を取り直して明るく挨拶をなげかける
「「おはようございます！」」
「今日は全員そろってるみたいね」
「「そうですね！」」
「最近風邪が流行ってたから安心したわ」
「「そうですね！」」
「今日の帰りのホームルームでは卒業される3年生への花束を渡す子を決めたいの。ちょっと時間がかかるけどいいかしら？」
「「いいとも～！」」
「あたしはタモリじゃないから！」
クラスが笑いに包まれる。
「先生今日の腹筋の割れ具合は？」
「うるさいわね！いつも通り板チョコよ！はいはい、じゃあ出席取るわよ～」
「「いいとも～！」」
「しつこい！」
主の高校生活はこんな感じのおかしくも面白いライフスタイルを送っていった。


『次回、新章突入！』

AKBで○○にしたいメンバー 妄想物語part3

この物語は非常に偏見と、妄想爆発ものです、誹謗、中傷、苦情は一切受け付けませんのでご了承ください。


しばらく朝のゆったりした時間が過ぎる。たかみなはせっせと二人分のお弁当をつくり、りのはコーヒーをすする。主はちょうどフルーツに手を出そうと思った時だ。バタバタと二階で音がする。
三人は直感で「起きたな」と思った。りのと主は一瞬目配せをした。それから数分するとドアを開くようん音がし、バタバタと制服のじゅりなが階段を駆け下りてきた。
「やばい、やばい、やばい！遅刻！遅刻！遅刻！」
それまでの静かな雰囲気をぶち壊すようにじゅりなは叫びながら洗面所に駆けていった。容姿を整えながら「なんで起こしてくんなかったの」と不満を撒き散らした。
「起こしたよ。じゅりが起きなかったんだろ」
主は振り返りながらいった。
「もう！くぁあｗせｇｙふじこ」
聞き取れなかった。

じゅりなはそばにあった一口サイズのパンと牛乳を光の速さでかきこむと「いってきます！あ、お兄ちゃんお姉ちゃん、おはよ！」と早口で告げて家を出ようと駆け出した。

「ちょ、じゅり！お弁当！」
「んあ！」
じゅりなは急ブレーキをかけ振り返る。
「ありがと！いってきます！」
そうして笑顔をたかみなに振り向くと元気に家を出ていった。たかみなは小さく「いってらっしゃい」とじゅりなの後ろ姿に声を掛けた。
「さ、俺もいくかな」
支度を済ませた主は鞄を抱えた。
「いってらっしゃ～い」
りのの気の抜けた声が聞こえる。
「いいね～大学生はのんびりしてて」
そういってお互いに微笑をするとたかみなからお弁当を受け取り「いってきます」と言って、家を出た。