![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160416/00/fandora/7a/1b/p/o0601086313621369808.png?caw=800)
通学路の行き帰り、歩道橋のそばに桜の木が生えている。
一本だけ、他の桜の木と比べると咲くのが遅かった木があった。
歩道橋からは、ちょうど、桜の花に手が届く。
私が桜の花に触れていると、我が子がやってきて
「桜、綺麗だね」と言った。
こういう「綺麗だね」という気持ちを持てるということは、大丈夫。
どこかで安心する私。
「桜の花ちぎっても良い?」と言いながら
桜の花に触れていた我が子。
いつもなら「ダメだよ」というのだけれど、
その時は、とっさに答えられず、黙ってしまった。
風がきつかった、天気も下り坂だった。
多分、明日、明後日には桜は散ってしまうだろう。
「すぐに散ってしまうけど・・・」
私が、そう口に出した時には、
我が子は、桜の花をちぎらずに、
私の元に歩いて来た。
ああ、ちぎってはいけないと
自分で判断出来たんだな。
我が子は、大丈夫かもしれないと少し安心する。
一人では生きていけないけどね。。(ノ_-。)