プリズム | 楽々主義

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徒然なる日々

投げかけだっていう話♪

貫井徳郎さんの『プリズム』
を読んだ!!

小学校の女性教諭が自宅で死亡した。
凶器となったのは、彼女の傍らに落ちていたアンティーク時計。
窓がガラス切りで割られたが、部屋に荒らされた様子はない。
玄関は空いており、女性は睡眠薬入りのチョコレートを食べていた。
事故とも見える殺人事件、同僚の男性が容疑者として浮かび上がり、容易に解決するかに思われたが。。。

オチ無しのミステリー。

四章からなる物語は、それぞれ異なる主人公が、各々の視点、立場から事件を追う。

この作品の特徴となるのは、
それぞれの人が導き出す答えが、全く交わらないこと。

しかも、その各々の辿り着く結論には、彼らの集めた情報から最も筋が通るのです!!

もちろん、科学的根拠や物的証拠があるわけではナイので、
きちんとした“真実”はまた別にあるのかもしれません。

章が変わるごとに、登場人物の立場も変わるこの物語は、
人間の持つ多面性を如実に描いており、それこそが、全ての謎の根源になるのだ、と思う。

トリック、アリバイ、動機、それは謎のただの“見かけ”の事で、事件の核となる部分は、
それら全てが複雑に絡み合う集合体である“人間”の存在そのもの。

多種多様な繋がり、人間関係における表と裏、、、
見る角度によって何色にも見えるのが人間で、
まさに“プリズム”なワケです!!

解決しない歯がゆさは残りますが、同時に、全ての筋書きを知った上で、読者なりの解答を考える楽しさがある☆

余韻がジワジワと広がり、
気付くと、二度三度読み返したくなる作品でした♪(≧▽≦)