犬はどこだ | 楽々主義

楽々主義

徒然なる日々

逆転劇ですねっていう話☆

米澤穂信さんの『犬はどこだ』
を読みました!!

調査事務所を始めた紺屋。
想定した業務内容はただ一種類、それは犬だった。
しかし、舞い込んだ依頼は、失踪した人捜しに、古文書の解読。
全くの別件のはずが、調査をする内に思わぬ接点が浮かび上がる。
ただならぬ気配を帯びていく、二つの依頼の向かう先に待つものとは、一体何なのか。。。

いやはや、多彩だな!!(≧▽≦)

『ボトルネック』のような、悲しく切ない青春ミステリーや、
『インシテミル』のクローズドサークルのひりつく心理戦とは、全く違った内容。

これは、一見何のとりとめもない、些細な非日常が、
互いに引き合い、絡みつつ、
どこへ向かうのかが、なかなか分からない。。。

本来の趣旨と違う、いわば望まざる依頼に対する、主人公の態度と、
それを無視するように、どんどんとややこしくなる物語。

様相を180度変えてしまう、クライマックスのどんでん返しは、さすがに唸らせてくれますよ☆

人間は、どこまで他人との関わりを持つのか。。。
それは形も様々だし、何よりも、距離感が大切になる。

或いは、どこまで人に対して無責任であれるのか。。。
踏み込めない領域、踏み込まれたくない領域。

明るみになる真実だけが、全てを丸く収めるワケではなくて、
それで何かを失ってしまうよりは、時には、あやふやさを残し、引くこともまた、一つの解決策。

単純に、謎を解くだけではなく、
その過程、結果は、生き方や、その後の人生の選択肢でもあるワケです!!

“人”を題材にしたミステリーでは、こういう話もアリかなと♪