冷たすぎて熱いっていう話☆
石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』
を読みました。
大学の同窓会で、七人の旧友がとある館に集まった。
そこであれば“完璧な密室”が作れると考えた伏見は、客室で事故を装い、後輩である新山を殺害する。
そして、外部からの入室が不可能なように、現場の扉を閉ざした。
突如姿を消した新山に不審を抱く面々、様々な憶測が飛び交い、中には自殺説も。。。
犯行は成功した、かに見えたが、唯一、優佳だけが疑問を抱く。
開かない扉、未公開の現場を前に、伏見と優佳の息詰まる頭脳戦が幕を開ける。
「このミス」第二位作品!!
倒叙モノです。
石持さんの初期は、こんなにも分かりやすい“論理対決”だったのか。。。
この作品の特殊さは、
“現場に入らない”ところ!!
かと言って、単純な安楽椅子ではなくて、現場の一部分を見たり、交わされる会話を頼りに、解く。広義の意味で、フーダニットである。
物的証拠を用いらずに、
その場で得られる最小限の情報から、
分かることと分からないことを明らかにし、
事実に対する推理の信頼性を、論理だけで立証する。
思わぬほころびは、
事件に全く関係しないはずの小さなモノであり、
故に、一度疑われてしまうと、合理的な説明が付かない。
倒叙だけに、犯人の行動に不自然さや過失は見られない。
そこが、最大の伏線です!!
動機に関しては、最後になるまで明かされませんが、
それを知ると、後味が悪くなります。。。笑
殺人を肯定はしませんが、
“死んでくれた方が世のため”
になる人間も、多分にいるのではなかろうか。。。
下らない理由なら、単に論理戦やミステリーとして楽しめるのに、
根底にそういう“割り切れない”部分があるのは、
読者からすると、ある意味重荷だよね~!!(^_^;)
終わり方も、また、読者にその後を考えるように仕向けてて!!
まるで宿題を言いつけられたような気分になりますよ!!!(>o<)笑