部活⇄就活 好循環に! | Let's "FANCRUISE"!!

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株式会社FANCRUISEのblogです。少しでも皆さんのお役に立つことをお伝えできればと思っています!

体育会の皆さんにとっては、授業やアルバイトと両立させて部活を日々一生懸命がんばっているわけで、そんな中に就職活動まで割り込んでくるとなると、これはもう大変です。いくら時間があっても足りない。自然に考えれば、就活とは「部活の邪魔をするもの」という捉え方になってしまう気持ちも、とてもよく理解できます。でも、最近は「果たして、そうかなあ・・・?」と疑問に感じる事が多くあります。

 

仕事柄、色々な大学の色々な部活の練習を見学させて頂く機会があるのですが、いわゆる強豪チームと、そうでないチームとの練習への取り組み姿勢は大きく異なる事に気がつきます(単に上手い、下手ではなく)。まず、強豪チームの場合は正規の練習時間の前に、各自で自分の課題に向き合う“ビフォー”個人練習を行なっています。全体練習も当然5分前集合、全員がビシッと揃って練習が始まります。そして、ウォーミングアップの1つ1つのメニューも、各自が意図を正しく理解して取り組むため、まさに<ウォーミング>アップ、になっています。残念ながら、さほど強くないチームでは、練習開始直前まで選手達の談笑が聞こえたり、アップもダラダラおしゃべりしながらやっていたり、なんとなく「先輩達の代からやってきたから」と惰性で続けているようなメニューがあったり、素人の僕から見ても“この練習じゃ強くなれないだろうな・・・”なんて思ってしまったりします。

 

そんなチームに属している選手やスタッフの大学生が、いざ就活の面接で自己PRをしようとしても、一番肝となるはずの「部活」エピソードが薄いものになってしまいます。「チームとしての課題は何?」「その解消のため、どんな打ち手を考えたの?」といったオーソドックスな質問にも、まともに答えられない結果になってしまいます。だって、普段から勝つために必死に考えて、最善の行動を取り続ける・・・なんて気持ちがないわけですから、付け焼き刃で<ガクチカ>を考えて話したところで、百戦錬磨の面接官からは、そのメッキなど一瞬で剥がされてしまうのです。

 

せっかく就職活動にチャレンジするのであれば。しっかりと自己分析をして、もしかするとこれまでの3年間で自分に足りていなかった事に気づきがあるかもしれない。そうすれば、そこに気づいた次の日から部活への取り組み方も変わっていくと思います。これまでよりも真剣にクラブの事を考え、チームの課題を考え、個人の課題を考えるようになる。就活に真剣に取り組む事で、部活への取り組み方までも変化が起こるのではないかと思うのです。真剣に1つの物事に取り組む学生は、輝いて見えます。きっと面接の突破率も上昇するはずです。自分の努力が成功に繋がった体験を繰り返せば、努力に対して前向きな気持ちが芽生えていき、部活も就活も相乗効果でどちらもがんばるようになる。

 

綺麗事なのかもしれませんが、こう考えると、必ずしも就活とは部活の対極にあるものではないはずです。せっかく部活も就活もチャレンジするならば、どちらも高いレベルで真剣に取り組む事で、たくさんの学びがあってほしい。そう願ってしまいます。