日本国内での就職活動といえば、僕の古巣の「リクナビ」やライバルの「マイナビ」に登録し、そこに掲載されている企業の中から興味のあるところを探してエントリー、会社説明会に参加して面接にチャレンジするという流れが一般的でした。大規模な合同説明会もよく開催していて、東京だとビッグサイト、大阪だとインテックス大阪や京セラドームなどの広い会場に何万人もの就活生を集めてマッチングの場を提供する、という手法がオーソドックスながら効果があるという評価をされ続けてきました。
ところが売り手市場が進み、26年卒シーズンにはリクルートがリアル合説から撤退、すべてオンライン形式に集約される事になってしまいました。何万人もの学生が一斉に集まり、着いた頃には人気の大企業のブース参加整理券の配布が終わっていて、聞きたい企業の話が聞けないというがっかりエピソードもたくさん耳にしましたが、オンライン形式ではそのような事態も回避できるのでしょうか。
人口が減り続ける日本での国内事業については、リクルートの色々なサービスが撤退、あるいはスケールダウンを強いられているように思います。サービスそのものは大きく成長してもはや社会インフラ化してきたため、急に撤退という判断はできなくても、営業マンを減らすなどコスト削減を行って「なんとか延命している」サービスもいくつかあるようですが、本流であるHR事業、それも新卒マーケットからの撤退となると大きなトピックスとなってしまう事でしょうから、静かにフェードアウトしようとしたのか・・・なんて勘ぐってしまいます。
26年卒以降、年々リクナビ、マイナビを使って就職活動を進める就活生が減っていきました。
今季、28卒になるともはや会話する学生すべてがリクナビ、マイナビというと「登録したけれど、それっきりです」という状態になっているそうで、隔世の感があります。それでは、どうやって就活を進めているの?単純な疑問ですが、すべての入口であり出口であり続けたポータルサイトが衰退したとなれば、皆さんはどのように企業と出会い、業界研究や企業研究を行うのでしょうか・・・?
聞くところによると、どうもSNSでのリサーチからスタートする、という活動が広まっているようです。
「これから伸びる業界はココ!」「残業が少ないホワイト企業*選」といった、耳障りのいいタイトルの記事をみつけては、そこに掲載されている企業を調べてみたりするそうです。それって結構危険な事で、どこの誰が「ココはいい企業だよ」と伝えているのか、裏取りもしないまま鵜呑みにしてしまうリスクがあるのです。まあ、リクナビもマイナビも審査はありながらも基本的には「掲載料を支払って頂けたら、掲載する」そして「掲載するからには、その企業の魅力を存分に伝える努力をする」わけですから、例えブラック企業であっても都合の悪い現実は見せないようにしていたはずです・・・から、実際にはSNS広報と大差ないのかもしれませんが・・・。
SNSに掲載された情報を見て「ここはいい企業だ」と安易に判断するのは、どうしても危なっかしく感じてしまいます。この感覚自体が、もう「古い」のかもしれませんが・・・。SNS就活の実態については、色々と調べていこうと思います。


