車庫という物置の中には、ものすごい古い農機具的なものもあります。
直視して、そのものの処遇を思案するのは、気候が良くて自分に時間にも気持ちにもじゅうぶんな余裕のある時にすることにしましょう。
でも、すぐに見える場所にあるので、気になっているものがあります。
練炭、、、。
そういえば、家の中には火鉢もあります。
むかしは、掘りごたつを使っていました。
火鉢そのものを入れていたか、七輪だけを入れていたか、記憶はあいまいですが、
掘りごたつはとっても暖かくて腰かけられるので、便利で快適なものでした。
いつからか掘りごたつも火鉢も使わなくなり、練炭が残ったのです。
練炭のお友達もいます。
豆炭、です。
居間の掘りごたつで宿題をする時代から成長すると、受験勉強などは、自分の机でしていましたが、冬の夜には足元に豆炭アンカを置き、足をすっぽりと布団か毛布のようなもので覆って暖を取っていました。
寝るときはその豆炭アンカを布団に入れていました。
高校時代のある冬の朝、起きたらむこう脛に直径3センチくらいのやけどをしていました。
アンカで低温やけどをしたのでした。
学校へ行くには、朝7時の汽車に乗らねばなりません。
寒い中必死の思いで、アロエ(の中の白い果肉)をやけどしたところに押し当てて、包帯を巻き、黒タイツを履いて自転車で無人駅へ向かいました。
アロエのおかげか、たいして痛くもなく学校ですごせました。
そのあと数日間はアロエを取り換えているうちに、治ったのだと思います。
しかし、やけどの痕は、くっきりと残りました。
低温やけどには気を付けるようになりました。
最近ふと気づくと、痕がほとんどわからなくなっていました。
あれからもう、数十年も経ったのでした。