昨日は、新人ミルボラさん向けの研修会でした
ファミーユではミルクボランティアにご登録いただいた方は、こちらの研修会で子猫育ての基礎知識を身に付けていただいています。
基礎知識とは言いつつも、内容は難易度やや高めです
●赤ちゃん猫の育て方
●看護の知識
●よくある病気や寄生虫
●お預かり~譲渡までの流れ
などなど
3時間しっかり勉強していただいています
というのも、ミルクボランティアは在宅でのボランティアとなりますので、ご自身でいろいろ考え、動いていただくことになります。
もちろん先輩ボラさんやシェルター長がフォローする体制はとっていますが、日々のお世話をするのはミルボラさんお一人なので、育猫の知識が全くないと苦労します
「どうしよう、ミルク飲んでくれない」
「ピンク色の尿が出てきた…」
「便から米粒みたいなものが出てきた」
「ちょっと腕がハゲてるけど大丈夫かな?」
「便が白い!大変な病気かも」
「ワクチン打ったら、その日の夜に嘔吐した」
「なんでトイレを覚えないの??」
こんな感じで、子猫の身に様々なことが起こります。
順調に成長する子もいますが、どの子に何が起きるかは全く予想がつきません。
ミルボラの皆さんは、小さな小さな命をとても大切に育ててくださっています
赤ちゃん猫は体が未成熟で、非常にデリケート
そのためミルボラさんにとっては些細なことも不安要素となり、精神的にしんどくなってしまうことがあります。
…私も最初はそうでした
ですが予め子猫に起こりうる症状を知っていれば、「軽度のもの」と「重症なもの」の判断がつきやすくなります。
研修会では、3種混合ワクチンについても学びます。
「うちの子も年に1回ワクチン打ってます」
という飼い主さんは多いと思いますが、そのワクチンでどんな病気を防いでいるのか?まで把握されている方は少ないかと思います。
簡単に言うと3種混合ワクチンは、2種類の猫風邪と、猫パルボという致死率の高い病気を予防する(または感染しても重症化を防ぐ)ために打っています。
一般の猫オーナーさん(完全室内飼い)であれば、ご存知なくても全く問題はありません。
なぜなら、愛猫がその病気に感染するリスクは極めて低いから。
しかし保護猫たちは、それらの病気を持っている可能性があります。
そのためどんな症状が出るのかを知っておく、そして万が一猫パルボに感染していた場合、
「うちの猫にもうつったらどうしよう」
という不安も、
「うちの子はワクチン打ってるから、もし感染しても大事には至らない」
ということが分かり、慌てなくてすむかと思います。
そもそも各種感染のリスクがあるので、子猫がワクチンやウィルス検査を実施するまでは、おうちの猫さんとの接触は避けていただくようお願いしています
こういった感じで研修会では、「これをして下さい/しないで下さい。理由は○○だからです」と具体的に説明しています。
なので猫さんの飼育が未経験の方でも、ミルクボランティアをやっていただくことは可能です
赤ちゃん猫に関しては、成猫の知識はあまり役に立ちません。
もはや「猫」とは別の生き物だから
猫飼育経験に関係なく、皆さん一から学ばれていますので、ミルクボランティアに必要なのはガッツのみ
明日は今池でファミーユ・ボランティア説明会が開催されます。
ミルクボランティア以外も募集しておりますので、興味のある方はお気軽にご参加くださいね