むかしむかし、高橋是清(これきよ)という人がいたそうな。
生まれは複雑で、まずしい暮らしをしてたらしい。
でも、幼少のこれきよちゃんは人懐こくって、
あるときお姫様のお膝の上にちょこんと座っちゃったんですって。
ふつうだったら「成敗」されるところ、お膝の上でニコニコ笑ってるから
お姫様が「お城にいらっしゃい」って言ってくれて
それを聞いた近所の人たちが
「高橋のうちの子はしあわせだ」
ってうわさしたんですって。そしたらこれきよちゃん、
「自分はしあわせものなんだ」
って思いこんじゃった
高橋是清という人は『楽天家』だったそうです。
で、『努力家』でもある。
「どんな失敗をしても、窮地に陥っても、自分には
いつか良い運が転換してくるものだと、一心になって努力した」
のだそうです。
同じ「努力」にしても明るい見通しをもってする努力は清々しい気がします