ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.] -110ページ目

ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。

Mal Waldron Trio / Left Alone

Mal Waldron, Piano; Julian Euell, Bass; Al Dreares, Drums.
Jackie McLean, Alto Sax (A-1)

1960年 BETHLEHEM Record


Billie Holidayの伴奏をしていたMal Waldronが、彼女へ捧げたアルバムLeft Aloneを久々に聴いた。
タイトル曲に全ての評価がさらわれてしまった、考えようによってはとても可哀そうなアルバムだ。
基本的にピアノ・トリオのアルバムなんだけど1曲だけマクリーンのsaxが入っている。
Malが作曲し気に入ったBillie Holidayが生前ステージでよく歌っていたが録音が残っていない曰く付きの曲だ。彼女へのイメージを彷彿とさせるメロディがあまりにも美し過ぎたと言う訳だろうな。
マクリーンも哀愁を帯びたメロディを感情を込めて切々と吹いている。
あまりにもメロディアス過ぎて一歩間違えるとJAZZじゃ無くなるギリギリの線のようにも感じる(笑)。

実を言うとこのアルバムはLeft Aloneの1曲だけで判断するのは勿体無いアルバムなのだ。
全5曲それぞれが味の有る良い演奏をきかせてくれるピアノ・トリオの名作だと思う。
それぞれのソロの回しもオーソドックスだが味が有りトリオと言う小編成のお陰で細やかな部分の美しさがストレートに伝わってくる。
サム・ジョーンズのベースがアルバム全体をコントロールしているように感じるのは私だけだろうか?マルの演奏もちょっと感傷的になっているしね。

ホーンの客演を1曲だけにしたのは正解だと思う。
「マクリーン、凄く良かったから、もう1曲」なんて事を誰かが言い出していたら悲惨なアルバムになっていた可能性も有る。
何事も『過ぎたるは及ばざるが如し』・・・う~ん、最近こんな意味の事ばかり言っているぞ。
まずいじゃないかっ、年寄りじみてて(笑)。
Johnny Griffin / A Blowin’Session

Johnny Griffin,Hank Mobley,John Coltrane, Tenor Saxophones ;
Lee Morgan,Trumpet ;
Wynton Kelly,Piano ; Poul Chambers,Bass ; Art Blakey,Drums.

Recorded on April 8, 1957 Blue Note 1559


Johnny GriffinのA Blowin’Sessionをリピートにして聴いた。
1957年に録音されたこのアルバムの目玉は3本のテナー・サックスでのセッション。
まず1曲目のスピードは尋常じゃない。10分弱を一気に駆け抜ける。
グリフィン、モブレーそしてコルトレーンのテナーが超高速で唸る。
何となくモーガンもケリーも休憩しているみたいだ(笑)。
その分オリジナルアルバムのラストに当たるSmoke Stackでのモーガンはキレかかっている。
こいつを怒らせると怖かったんだろうな、中々他のメンバーに譲ろうとしない。

リズム・セクションの3人(Blakey,Chambers,Kelly)の内、チェンバースは、比較的大人しい。
相変らずブレイキーは煽るのが好きみたいだし、
ケリーもモーガンに刺激されて自分を見失っている時が有る(笑)。
これは本当にセッションって感じがタップリと味わえるアルバムだ。
BNのスタジオ盤では珍しいタイプのアルバムだと思う。
Ball BearingやAll The Things You Areは、有る程度統制が取れてはいる。
でもそれはこのアルバムの収録曲では、と言う注釈付き。
わりあい破天荒気味のアルバムだと言えると思う。

ただ世間で言われるほどコルトレーンのソロは傑出していないように感じる。
このアルバムでの主役は、やはりグリフィン。
そして準主役がリー・モーガンではないかと思う。
スタジオでこうだからLiveでやったらとんでもない事になっただろうな。見てみたかった(笑)。

ジャケはグリフィンの上半身と空を飛ぶ沢山の鳥(鳩?)で構成されているが、
こりゃ音でビックリした鳥達が逃げ惑っているんだな、きっと(爆)。


新潟を中心に大きな地震が有った。
暗くなる直前の地震で被害の大きさが確実に伝わってこないが随分ひどそうだ。
神戸での最悪の状態のようになっていない事を心より願う。
lee-way / Lee Morgan

Lee Morgan,Trumpet; Jackie McLean,Alto Sax;
Bobby Timmons,Piano; Paul Chambers,Bass; Art Blakey,Drums.

Recorded on April 28, 1960 Blue Note BLP4034


今日はリー・モーガンを何枚か続けて聴いている。
今ちょうど聴いているのは『lee-way』と言うBNに1960年に録音した赤いジャケのアルバム。
上記のようにメンバー凄しっ(笑)良くもライオンさんは集めてくれました。Morganの事を彼は随分かっていたみたいだな。

モーガンの鳴りを聴いてるとメンバーが頑張りたくなる気持ちもわかる。
ソロは勿論のことユニゾンで聴かせる所でもピーンと張った音が耳の中で響く。

1曲目のThese Soulful Daysなんてメロディが美し過ぎてマクレーンは危ない部分も見せるけど、全体的には良い感じ~で鳴っている。吹き過ぎっぽいところはご愛嬌だな。
ブレイキーも最後の曲を抜けば(笑)、抑制が効いてて良い感じ。暗くなりそうな部分を払拭してくれている。
シモンズとチェンバースも周りの流れを上手く読み取ってバランスの良い演奏を聴かせてくれる。
シモンズのフレーズってまさしくJAZZ。音と音の間合いのノリが美しい。
チェンバースのスゥングしたベースも安定した心地良さが魅力的だ。彼は本当に素晴らしい。

本当に名盤の一つに数えられる気持ちの良いアルバムだ。
いかにも『これがJAZZだ』って雰囲気が出ている。
それぞれがいかにもJAZZって感じの演奏を繰り広げてくれている。
それが安っぽい張りぼてのイメージ優先の「いかにもJAZZ」アルバムではないところが素晴らしい。
リラックスしてウンチク抜きでJAZZを楽しみたい方にはお勧めの一枚。

あっ、この時のアウト・テイクって有るのかなぁ?
ブレイク前のハバートの好演

Freddie Hubbard,tp ; Bernard Mckinney,euph ; Wayne Shorter,ts ; McCoy Tyner,p ; Art Davis,b ; Elvin Jones,ds;

Recorded on November 30, 1962


ハバートのBNでの4枚目で番号は4085になります。
CDでの1~5曲目までが発表時のオリジナル収録曲となります。

ユーフォニュームと言うJAZZではあまり聞いた事の無いチューバの様な楽器を含めた3管での録音ですが、キワモノ的な部分は一切無いストレートなJAZZです。
小刻みにスウィングしながらも鋭角的にならずに済んでいるのは、この楽器がトロンボーンよりも丸い音色のせいでしょうか。ハバートやショーターが鋭く響くのを上手い具合に受け止めているように感じます。
このあたりのバランス感覚はジャズ・メッセンジャーズでのショーターの音楽監督にも通じるような気がします。
ハバート自身もこのアルバムの2ヵ月後に彼のジャズ・メッセンジャーズのメンバーとしての1stレコーディング(Mosaic)となりますしショーターはジャズ・メッセンジャーズの成長と極めて深い関係を持つ人物なので、あながち想像通りかもしれません。

アート・ブレイキーもハバートには随分期待していたようです。
このアルバムの5曲目のCrisis(オリジナルで言うとラスト・ナンバー)が、Mosaicでもラスト・ナンバーとして再録されている事もその表れでしょう。
ハバート、ショーターは両方のアルバムに参加しているので、この二枚を聞き比べてみると面白いと思います。

そしてこの後ハバートはブレイキーの思惑通り(?)ジャズ・メッセンジャーズで確固たる人気を得る事になります。


                             

初めて三日間はあまり感情的な部分を表に出さないようにしてみました(笑)。
これ以後は個人的な嗜好が主になるので資料的な部分は減るとと思います。
こう書いてみると毎日は辛いかな。ぼちぼち行きます。
BN1509
(#1-9) April 7,1952 NYC
Milt Jackson,vibes; Lou Donaldson,alto sax; John Lewis,piano; Percy Heath,bass; Kenny Clarke,drums.
(#10-17) July 2,1948 NYC
Milt Jackson,vibes; Thelonious Monk,piano; John Simmons,bass; Shadow Wilson,drums.
Kenny”Pancho”Hagood,vocal(on #15-17)


Blue Note 1509 にアウト・テイクを加えて作られたアルバムです。最終的にこのCDでは、ボーカル入りの3曲を含めて全部で17曲になりました。このアルバムの録音後、彼は(彼らは)MJQを結成します。

録音順に曲順を変えたり同曲のアウトテイクを続けたりという編集をする事が有りますが個人的にそういう行為が嫌いなので、録音の古いものが後になってはいますが好意的に受け止めています。
ジャケットもBN-1509ではなくBNLP-5011のジャケットですが、これで正しいと思います。
ちょうどモンクのクインテットにミルトが参加していた頃らしくBN-1509とBNLP-5011のジャケットには両方ともand the(若しくはwith)Thelonious Monk Quintetの文字が見受けられます。

ブルージーにスゥイングしたノリの良さも素晴らしいのですが、録音の古さから来るイメージとは裏腹のファンキーな部分にはビックリしました。勿論1948年の録音部分よりも1952年に録音した方に強く感じられます。

1948年から1952年と言う4年間の時間の長さは9曲目から10曲目へ移動したところで初心者の私にも素直に感じる事が出来ます。
古い方の録音はモンクの作曲とピアノの参加を含めた演奏の楽しさを楽しむ事に成ると思います。
1952年に録音した部分が本物だという方は、そちらだけでのアルバムBN-1509も出ていると思いますのでそちらをどうぞ。