私は床屋が嫌いだ
椅子に拘束し自由を奪い、
事実上有利な立場に自分を置いた、
赤の他人でしかない相手を
こちらの意見を理解していると、
肯定的に受け取り接しようとも
心から相手を信用出来るわけが無い
必ず眠くなるのには、
何かしら特別な理由が作用している筈だ
決して心を許しえない私を
何かしら特別な技術を会得した彼が、
前後不覚にする為に
何かしら特別な道具を使用して、
兎にも角にも眠らしてしまうのは、
何かしら特別な理由が有る筈なのだが、
それを聞く余裕さえ与えようとはしない
終了後に優しい笑顔と声で
「はい、いかがですか?」と発するが、
その言葉のそこここに
決して否定を許さない彼の
プライド以上のものがチラチラと見え隠れし
これは脅迫では有りませんと言う
その姿から発するオーラは、
明らかに脅迫に近いものであり
切ってしまった髪は元には戻らないと言う事実が、
プレッシャーとして私を襲い、
まぁ、数日もすればそれとなく・・・
と、考えさせてしまう
帰り道で
途中で寝てしまった私も悪いんだと
思わせる為の高等技術をも手にした
理髪技術以上のテクニックを
驚嘆と尊敬の念で受け取ろうとも
やはり私は、床屋が嫌いだ。
- オムニバス, ミルス・ブラザーズ, クライテリオン・カルテット, ザ・サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ, ノーフォーク・ジャズ・カルテット, ボスウェル・シスターズ
- バーバーショップからヒップ・ホップまでアメリカン・コーラスの歴史
米国での大衆音楽の起源が何だとか、ア・カペラの起源がイタリア語で「教会風に」と言う意味だとか、そんな事は音楽を楽しむという行為からすれば、そう大した意味など無いと言う事だろう。
バーバーショップ・カルテットと呼ばれ素人が出来る能力で、音楽に「参加」と言う形で楽しむ機会が有ったと言う事もその中からプロフェッショナルが生まれた事も事実であるし、兎に角黒人音楽だとか白人音楽だとか言う言葉が、黒人の為の音楽だとか白人の為の音楽だと特化されなかった事は、どちらでもない私にとって幸福以外の何物でもない。