Guilty / Barbra Streisand
1.Guilty 2.Woman in Love
3.Run Wild 4.Promises
5.Love Inside 6.What Kind of Fool
7.Life Story 8.Never Give Up
9.Make It Like a Memory
1980年
旧態然としたロックを否定した訳でもなく、
それでいてパンクだニューウェーブだと言っていた1980年の冬、
いつも通るファッションビルの外側に向けたスピーカーから流れていたのは
ジャクソンズのハートブレイク・ホテルと
バーバラ・ストライザンドのウーマン・イン・ラヴでした。
バリー・ギブとビージーズのアルバム・スタッフが
総合的な制作も含めプロデュースを務めました。
作詞作曲に関してもビージーズが全面的に担当し、
ほとんどの曲をこのアルバムのために書き下ろしたようです。
スティーブ・ガッド、コーネル・デュプリー、
リチャード・ティーなどのスタッフのメンバーや
ジョージ・テリー、リー・リトナー、ピート・カーなどの
この頃注目されだし業界の表舞台へ浮上しだした
一流のミュージシャン達でバックアップされ
ストリングスもふんだんに使われています。
作詞作曲からバックのレコーディングまで全てを終えてから
バーバラのボーカルの入れたという方法が
このアルバムでは成功していると思います。
Live的な感覚をそぎ落とした方法は
アドリブが起こすマジックを感じさせない代わりに
一つの組曲を思わせるほどの統一感を
アルバム全体に持たせることが出来ました。
とても丁寧に作られたこのアルバムは、
ひとつの完成品といっても良いと思います。
バックに所謂TOTO系のミュージシャンを使っていない事も、
この頃のバックの演奏家の流れとして『ロック』を意識せず
『大人の音楽』を意識している現われだと思います。
何一つ不満を感じさせないアルバムだと思います。
色々なものを詰め込もうとせずに、
彼らの作るメロディの美しさと
それを表現できる彼女の歌唱力に焦点を合わせ、
ターゲットを大人に絞った戦略は
ポップスのスタンダード化を否定せず昇華させる事によって、
万人が好む事が出来る物を作り上げる事に成功したと思います。
もし問題が有るとすれば完成され過ぎた事だと思います。
このアルバムに面白さは求めないで下さい。
まぶたを閉じて聞き入るアルバムでしかないのですから。
*過去に或る所に乗せたものを元に加筆しました。
アーティスト: Barbra Streisand
タイトル: Guilty