Children Of The Light / Rodney Whitaker
Nicholas Payton -tp(1-3, 7-8) Wallace Roney -tp(4, 6, 9-10)
Cassius Richmond -f(1, 3, 10) James Carter -tsx(1-4, 6-7, 9-10)
Alex Harding -bsx(3) Cyrus Chestnut -p(1-3, 6-9, 11)
Geri Allen -p(4, 10) Rodney Whitaker -b
Gregory Hutchinson -dr(4-6, 9-10)
Kariem Riggins -dr(1-3, 7-8, 11)
Andrew Daniels,II -perc(1, 3, 5, 9-10)
September 13-14, 1995 Power Station NYC
Children Of The Lightが流れている。
Rodney Whitakerの1995年のアルバムだ。
あまり新しいJAZZを聴かない私にとっては極めて新しい録音。
最近は時代の流れの速さとメーカーが直接的利益優先の為に
こう言う素晴らしいアルバムに出会う事が少ない。
特に国内の演奏家は損をしていると思う。
世紀の名盤と謳われるアルバムが1,500円程度で購入出来るのに
3,000前後の価格を付けられてしまう。
競争原理から言うと絶対的不利だ。
Rodney Whitakerはミンガス直系のジャズ・プレイヤーだと思う。
ベーシストとしてスタイルをみても繊細かつ大胆で
低音の響きの使い方の心地良さなんか良く似ていると思うが、
何よりもリーダーとしての資質が近いと思う。
このアルバムのバランスの良さとか心地良い緊張感は、
ただ単に良い曲を作りアレンジしアドリブを含めた演奏で
出来上がるという単純なものではない。
全体的な流れやアルバムとしての構成も頭に入れて作られているから
こんなにも素晴らしいアルバムになるんだ。
演奏も間違いなく素晴らしい。
巨匠達の演奏を耳にして育った世代の実力はまだまだ計り知れない。
凄く気合の入った演奏が続くこのアルバムは、
将来の明るい展望にもなっている。
ウィテカーの相棒として叩くハッチンソンのDr.は
今風の4ビートと言っても良いだろう。
まだ粗けづりだけど面白くなりそうだ。
ジュリ・アレンのピアノは、いまだにピンとこないけど(笑)
少なくとも場違いで雰囲気を壊すような演奏にはなっていない。
そしてなによりもペイトン、ウォレスそしてカーターの演奏が気持ち良い。
何度も言うがアルバム全体の雰囲気が素晴らしい。
10年近く聴き続けているのに何度聴いても飽きないのは、
生き生きとした演奏の素晴らしさとそれらを昇華させた構成力だろう。
11曲と言う作りで長い曲を構成する能力の弱さをカバーし
緊張感が薄まらないようにしたのは、大きな成功の原因だろう。
是非ともLiveで聴きたいと思わせてくれる。
時代の流れが速くなったせいで逆に
熟成するのに時間がかかる時代になってしまった。
しかし彼らがこれからのJAZZ界を作っていくのは明らかだ。
そう考えるとこれからのJAZZも楽しみだな。
エリントンからミンガスに渡されたバトンは、
次の世代にしっかりと渡されたようだ。
Mr. Duke あなたの血は間違いなく
今のミュージシャンの体に流れ続けていますよ。