先日のEテレ2020年秋
2008年にこの作品が公開されてから「落下の王国<The FALL>」マニアさんのためのブログをやってきましたが、ヤプログのサービス終了とともにhatenaへ引っ越し、今回hatenaブログ(有料)からamebaブログ(無料)に移行し、記録としてまとめて書き直しています。
ノー!ノー!ノー!ノー!
インド人の死の話が終わると、
アレキサンドリアがノー!を何回も繰り返し、
ロイの話を泣いて遮る。
ロイのストーリーへのクレームのように聞こえるが、
そうではない。
<黒山賊=ロイのテーマ旋律はアレキサンダー大王と同じ>
ターセムはオペラのようにこの映画を作っているので、
登場人物たちにはそれぞれ旋律がある。
そのテーマ旋律が鳴ると、その人物は死ぬ、
というのが「落下の王国」のお約束。
この場面のバックに流れている音楽は、
物語の初めの頃に流れたアレキサンダー大王の
テーマ旋律であるため、
アレキサンドリアは次に死ぬのは黒山賊であることを察知し、
それを恐れてロイの話を止めさせる。
同室のウォルト。
ウォルトに
ロイに
おじいさん、
この3人はどこに入院しているのか?
ロイは自殺願望がある、
おじいさんはたぶんアタマオカシイ、
ウォルトはもしかしてDV?
というわけで、
この3人は撮影場所ピッタリの
精神病院に入院中?
当初の脚本では、
ウォルトがオウディアス役の予定だった。
ところが、
ターセムの恋人が去るというアクシデントが起こり、
ターセムがそれをストーリーに盛り込んだために、
ウォルトの役柄が小さくなる。
「オウディアスって本当に悪い人?」
とアレキサンドリアが尋ねる。
ここのセリフはターセムの良心でしょうか?
オウディアス悪くないです。
魂の救済を描く「落下の王国」に憎しみは似合わない。
なのになのに、
最後はオウディアスには不幸が待ち受けている。
ターセムってほんとうにもう。
友人が行くというのでついて行った2回目。
混んでいる。
長い列がずーっと続いているじゃないですか!
熱血学芸員藪前女史のパワーがみんなに届きました!
ここでこれ見ないと、もうチャンスありません。
だって巡回は無いんだもん。
大事な衣装さんたちは
それぞれの場所に戻らなくちゃいけないんだもん。
今回は、
前回スキップしたオランダ国立歌劇場での
指環四作のダイジェストビデオが観たくて。
今回は時間取りましたわ~
って3時間館内にいるとなると
混むのは当たり前。
これだけの衣装はもう、
世界のどこの歌劇場も作れないだろう。
オペラの先行きは暗いと思う。
つまり
いまオペラを観に、劇場に行っている高齢者は
早晩みな死んでしまう。
オペラ観に来る若い人は少ない。
席が埋められなければお金をかけられない。
とりあえずNYのMETは頑張っているけれども、
イギリスのロイヤルオペラは本当にしょぼいので、
期待できない。
だいたいロイヤルオペラは歌手だけ揃えればいいと思っているから、ドミンゴ様がトレンチコート着て、ジークムント演じる
って何、この演出!!
でも無い袖は振れないの。
歌手に高額のギャラ払ったら、
舞台しょぼいのは当たり前。
ヤダヤダ。
だから
オランダ国立歌劇場は頑張っている、と感動してしまう。
瑛子様の衣装で演じられる指環はスゴイ。
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で、地下のレストラン「100本のスプーン」で昼ご飯。
ここはいつでも混んでいるので予約していくのがエエです。
オシャレなだけじゃなくて
美味しい。