1965年全米1位(Barry McGuire の "Eve Of Destruction" からトップの座を奪い、Beatles の "Yesterday" に取って代わられた)、全英5位。オリジナル(タイトルは "My Girl Sloopy" だった)は Vibrations で、"I Want Candy"(1965年全米11位)のヒットをもつ Strangeloves が、この曲をそのフォローアップシングルにしようと考え、Dave Clark Five とともに行った全米ツアーで演奏していたところ、それを気に入った Dave Clark Five から、Strangeloves のアレンジでレコーディングしたいと言われ、その方がヒットすると思って(また、その時点で "I Want Candy" はチャートを上昇中だったため、次のシングルをリリースするタイミングではなかったということもあって)、OKしました。しかし、Dave Clark Five のバージョンが一向にリリースされないため、しびれを切らした(?)Strangeloves は、オハイオで行ったライヴで彼らの前座とバックを務めた地元の Rick & The Raiders というバンド(リーダーは Rick Zehringer)に目をつけ、この曲で彼らをデビューさせることとしました。その際、タイトルが "Hang On Sloopy" に、バンド名が「The McCoys」(Ventures の "Walk, Don't Run" のシングルのB面の曲のタイトルを、彼らの大ファンだった Rick が頂戴した)に、それぞれ改められ、同時に、Rick Zehringer は、「Rick Derringer」という芸名を使用することとなりました。なお、Dave Clark Five は結局この曲をリリースしなかったのですが、なぜ Strangeloves が自分たちでリリースしなかったのかは不明です。
いくらなんでも↑のジャケットはないだろ。
こちらは Rick Derringer による1975年のリメイクバージョン。
1975年全米94位。
さらに、Ringo Starr & His All-Starr Band でのパフォーマンス。
RIP, Rick
オリジナルはこちら。
1964年全米26位。「Sloopy」とは、オハイオ出身のジャズシンガー/ピアニストの Dorothy Sloop(「Sloopy」という芸名を使っていたらしい)のことだというのが通説となっています。
Yardbirds によるカバー。
この曲を持ち込んだのは Eric Clapton だが、レコーディングする前に彼は Yardbirds を脱退してしまったそうで、Jeff Beck がその後任となってレコーディングされ、この曲を収録したEP "Five Yardbirds" は1965年全英5位となりました。
さらに、Ramsey Lewis によるカバーも。
1965年全米11位。
オハイオ州立大のマーチングバンドによる演奏も広く知られています(同大のアメフトの試合で演奏されたのが最初)。
Dorothy Sloop、Rick Derringer、オハイオ州立大と、オハイオつながりということから、この曲は1985年に同州の公式ロックソングに認定されました。
それから、ハルク・ホーガンのWWFでの入場曲 "Real American" は Rick Derringer の曲(新日ファンにとっては『ギャラクティカ』(Maynard Ferguson の "Theme from Battlestar Galactica")だと思うが)。

