1984年全英2位、85年全米1位(Tears For Fears の "Everybody Wants To Rule The World" に取って代わられた)。さらに、アイスランドとカナダで1位、ベルギー、西ドイツ、オーストリア、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドでトップ10入り。イギリスでは84年12月に "Last Christmas" との両A面でリリースされ、その年のクリスマスまでは、(当然とはいえ)ラジオ局は専ら "Last Christmas" をオンエアして事実上A面扱いしていたのですが、クリスマスが過ぎてからはこの曲の方がオンエアされるようになったという経緯があります。アメリカでのリリースは85年3月だったため、"Last Christmas" とカップリングされることはなく、この曲が単独A面で(B面は "Like A Baby")、"Wake Me Up Before You Go-Go" "Careless Whisper" に続いて3曲連続全米 No.1 獲得と相成りました。ただ、当時私は、この曲は1位にはならないだろうと予想していたため、正直意外でしたが(だめじゃん!) 。なお、George Michael 自身、周囲からこの曲はグレイトだと言われるまでシングルになる曲だとは思っていなかったそうです。

 

 

George Michael は、Wham! を解散してソロに転向した後は、Wham! 時代の曲は基本的に忌避していた(どうも黒歴史は "Bad Boys" だけではなかったらしい?)とのことですが、この曲はお気に入りだったということでライヴでもよく取り上げていました。

 

 

さらに、MTV Unplugged でのパフォーマンスも。

 

 

それでは、おまたせいたしました(笑)。

 

 

この曲はイギリスで1984年にリリースされたときは、Band Aid の "Do They Know It's Christmas?" に抑えられて最高位2位にとどまったのですが、85年と86年及び2007年以降は毎年クリスマスシーズンにチャートインし、2021年にはついに全英1位を獲得しました(それまでは、1位になれなかった曲としては最多のセールス(190万枚超)を誇っていた。さらに、2022年と23年にも全英1位)。アメリカでは、発表当時はシングルでリリースされなかったため、チャート入りすることはなかったのですが、その後 Billboard のチャートの集計方法が変更されたことで、George Michael の死の翌年(2017年)以降は毎年クリスマスシーズンにチャートインするようになり、2023年には最高位4位に昇っています。その他の国では、アイルランド、ドイツ、オーストリア、イタリア、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、アイスランドで1位、フランス、オランダ、ベルギー、スイス、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドで2位、ポルトガル、ギリシャ、カナダで3位、日本ではオリコンの総合チャートで12位(洋楽チャートでは、1988年、90年から93年、96年に1位)。1985年1月に行われた Wham! の日本公演ではインターミッション(そんなものがあった!(笑))に↑の PV が上映されるという不思議な構成でした。なお、この曲のレコーディングが行われたのは8月だったので、George Michael は、スタジオをクリスマスのデコレーションで飾りつけて雰囲気が出るように努めたそうです(苦労したんだな)。また、George Michael は、この曲の印税をアフリカの飢餓救済のために寄付しています。